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第12回公演「琥珀に伝う夢」
日時2007年2月18日(日)  13:00/16:30
場所門仲天井ホール
CAST

霞/内山良子
芹/七海明美
松田/竹原康仁
史緒/吉田美千子


STAFF
作・演出/吉田美千子
照明効果/佐藤多津行
音響効果/常世田雅枝
小道具/内山良子・竹原康仁

制作総指揮/吉田美千子
宣伝美術/七海明美

製作/内山良子・竹原康仁
 住宅街の外れにその館はあった。
 長い間うち捨てられていた為に蔦が這い、鉄柵は錆び、扉を開くことも出来ず、薄暗く重い空気を纏っていた。
 そこには不思議な噂があった。
 館の中にはオバケがいて気に入った人間を引き込むらしい、と。
 
 ある日、そこを通りかかった霞は館の中から子供の泣き声を聞く。
 霞はその声に誘われるかのように館の中へと足を踏み入れるが、そこは不思議な空間だった。
 まるで時が止まっているかのようにアンティーク調の家具が並ぶ、小奇麗な部屋。
 とても廃墟とは思えない屋敷の内装。
 奥へと続く長い廊下。
 外から見たよりも、より広い館。

 そこで、霞は二人の人間に会う。

 一人は芹と名乗る者。
 「オバケじゃないってば。芹だよ、よかったらそう呼んで」

 もう一人は、自らを館の主だという者。
 「閉じた扉は開かない。中へ足を踏み入れた者は二度と戻れない」
 
 館の外では、行方不明となった霞、そして行方不明事件を追って自らも行方不明となった上司を捜して刑事・松田がひとり、捜査を進めていた。

 やがて時は動き出す。
 春の訪れを告げる、春雷と共に。


 



  

 

 

 







 

 








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