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現世(うつしよ)の 袋小路で 立ち往生
月影星之介 |
<解説文> |
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拝啓、内山良子様 僕が良子ちゃんと出会ったのは、僕がまだ学生で、良子ちゃんが赤い絣に金 魚帯をひらひらさせて走り回っていた幼い頃だったと思う。良子ちゃんは板塀の 影に僕を見つけるのが得意で、よく僕を驚かせたものだった。今だから言うけれど も、あの時の君のきらきらした鼻水は、氷柱の先から滴る澄んだ水のようで、僕は 実のところとても恥ずかしかったよ・・・。(誉めてるんじゃねえのかよ!)そんな顔 をして僕に寄らないでおくれと、何度思ったことか。(まだ言うかっ!)病弱な僕に 比べて、良子ちゃんはとても元気の良い子どもで、一度などは隣のゲンタくんを ボコボコの再起不能にしたことがあったっけ。後に聞いた話によると、あの事故は 子どもにありがちなあめ玉の取り合いでもなんでもなく、ただお遊戯会の稽古をし ていただけだったんだってね。(どんな稽古だよっ!)なるほどそれなら合点がい きます。(合点すんなよ!おかしいと思おうぜ・・・?)ゲンタくん、元気かなあ・・。 (遠い目をするな!)さて、そんな君も、今では歴とした淑女です。どのくらい淑 女かと言えば、S●APのライブで稲●吾郎の歌った「ビューティフル♪」という歌 詞を聞いて、「ギョロー!!(←註・本人は「吾郎」と言っているつもりだが、興奮 のあまり濁音になっている)あんたのほうがビューティホー!!!」と、真顔で叫び 返せるくらいの素敵なレディになりましたね。(実話)僕はただ、感涙にむせぶの みです。 手紙・「ふと漏らす イヤなネタのみ 覚えてる」月影星之介 カッコ内ツッコミ・(少しはイイこと書いてやろうぜ?)上田柾流 |