お茶碗と お箸は洒落じゃ なかったよ
舞無舞無
成人病検診に行って来ました。
そして、初バリウム、初婦人科検診(内診あり)と、めくるめいてきました。
バリウムに関しちゃ、誰からもいい話が聞けない。
不味い!だの、吐いた!だの、検査が終わったらすぐに出さないとトイレで死ぬ目に遭う!だの 、ゲップをすると無茶苦茶怒られる(大人なのに)とか、右向けだの左向けだのワンと言えだの、と言った、検査技師の指示に即座に対応できないと、無茶苦茶怒られる(大人なのに)とか。
無茶苦茶怒られるのは嫌だ。折角、大人になったのに。
しかし、幾つになっても怒られてしまう人間ってのは存在するのだ。
悲しいことに、多分、私はそっちのタイプだ。
40歳になっても、50歳になっても、『何で、こんな簡単なことが出来ないんだ?!』と怒られる哀しい人種だ。
若い頃なら「あの子ちょっとドジだよね〜」で済まされるだろうが、もうこの歳だ、愚行をすれば返ってくるのは冷たい視線だけ・・・。
バリウムの不味さとか、ゲップ我慢とかは・・・何とかなりそうな気はしてた。
私が心配だったのは『検査技師の指示に即座に対応』の方だ。
何故なら、私は昔から・・・そう、昔から・・・。
左右の判断が、ちょっと考えてからでないと出来ない。
いいんだろうか、こんなデンジャラスな告白をしてしまって。っつーか、夜光堂の人はとっくに気付いていると思うけど。(ダンスの練習のときとか、段取りつけてるときとかに、マゴマゴする姿を散々見られているし)
さて、そんな不安を抱えた私は、先日の稽古日に、七海氏に「嫌なんだよ」という話を延々と聞いて頂いた。(困ったときは賢者・ナナウミに相談。夜光堂の基本)
『左右が分かんないんだよ、私、咄嗟に!!』と半べそで訴える私に、七海氏は重々しくうなづきながら、「・・・茶碗と箸を持って検査室に入ったらどうだろうか・・・」とアドバイスをしてくれた・・・。
という、思い出が走馬灯のように、私の頭を巡りました・・・。
ああ、茶碗と箸は無理にしたって、右手の小指に赤いリボンとか巻いとけば良かった・・・。
『はい、右向いて、ぐる〜りと一回転して〜、ハイ、止まる。お腹を動かさな〜い、もうちょっと左〜』・・・あああ! 指示の意味がさっぱり分からない。
ぐる〜りと一回転したら・・・アタイは仰向けなのかい、うつ伏せなのかい?! そして、ぐる〜りと一回転するときに膝を立ててもいいのかい!? それともダメなのかい?! っつーか、右ってどっち!? お、お箸の手だから・・・こっちかい?! こっちなのかい?!
ちくしょ〜!!! この技師の声聞きにくい!! 何で、歌うように指示出すの?! 普通に言ってよ!
もしかして、ミュージカル検査室? そういうオプションなの、これ?! 意味分からん〜!!!
パニックに陥っている私は、アンタだけが頼り!とばかりに両脇の手すりをガッシリ握り締める。
『やべぇ、落ちる、落ちるぅぅぅぅ〜!!! ・・・ん?』
・・・落ちないよ・・・。 足伸ばせば届くからネ!! ・・・落ち着け、私・・・。
検査室での私、かなりの一人上手でした。
この日の疲労の半分は、ここで蓄積されたものだと思う。
終わったあとの感想、『辱めを受けた・・・』だったしな。
一緒に行った美千子さんは違う技師さんだったんだけど、彼はすっごく良かったらしい。指示等も的確で毎年指名がくるくらいのカリスマ技師だったらしい。う〜ら〜や〜ま〜し〜!!!
何と言いますか・・・。
期待に違わない経験をさせて頂きました、という感じ・・・。
因みに芝居には『右・左』に変わる言い方として『上手・下手』っつ表現がありますが、これで言ってくれたら、分かったかナ〜なんて・・・嘘です。咄嗟には、多分、やっぱり・・・分かりません。 |