冷房の 風が直撃 この座席
紀之一多
【会社での僕の席、べらぼうに寒いんですけど・・・】
月影 : 長袖ジャージを羽織っています。
上田 : 何故ジャージ・・・?
月影 : そこにジャージがあったから・・・。
上田 : それ人のなんじゃないの、ネェ!?
月影 : だいじょうぶ。名前書いてなかったから!そこにね、僕の名前を・・・(きゅっきゅっきゅ)こうして書くとぉ〜、ほら、僕のジャージに!!
上田 : 小学生だな!!小学生の発想だな!?
月影 : こうしてこのバナナにも・・・。
上田 : どこで拾ってきたんだ、そのバナナ!!
月影 : ・・・・・落ちてたんだよ。
上田 : 拾わない!!落ちてるもの何でも拾わないよ!?
月影 : (コトン)
上田 : 置かない!!一度拾ったもの、置かないよ!?
月影 : ・・・ふぅ。君の云ってることは支離滅裂だね。そんなことじゃ、健全な子どもたちを指導する仕事には到底つけやしないよ?
上田 : つかないよ!!何、勝手に人の夢作ってんだ!!
月影 : 昔よく云ってたじゃない。いつか俺は、社会からちょっとはみ出たアンチクショウたちのよき理解者になって、ウダ兄(ニィ)って呼ばれるんだって。
上田 : 云ってネエエエエエエエエエ!!なんだ、ウダ兄って!!
月影 : 荒川に浮いてる。ときどき多摩川にもいるよ。
上田 : アザラシじゃねぇんだよ!!人だよ!!川に浮いては暮らせないんだよ〜!!
月影 : しかしこのアロハシャツを着たらどうかな?!
上田 : ・・・・・・・どうなの?
月影 : ・・・・・・・どうだろう・・・・・・・?
上田 : どうにもなんねぇのかよ!!!オマエ、アロハで川に浮かべます!くらいのテンションで乗り込んできたじゃねぇか!!
月影 : いやだなぁ。上田くん、アロハシャツは所詮布だよ?浮かぶどころか、水を含んでぐんなり重くなるに決まってるじゃないか。
上田 : そんなことは俺も知ってるんだよ!!
月影 : そしてそのまま川の底を流れていけば、いつかハワイにたどり着けると云う。
上田 : 本当か?
月影 : 本当さ。ハワイの入り江には、アロハ海岸と云って毎年無数のアロハシャツが打ち上げられる海岸があるらしいんだ。アロハはハワイに帰るんだよ・・・。
上田 : え・・・つか、中味は!?
月影 : 中味は・・・そうね・・・エエ、途中で・・・・ネ?
上田 : 怖いわ!!何が「ネ?」だ!!
月影 : 一度だけアフロが打ち上げられたことがあるらしいんだけど、どうしちゃったのかねぇ。字面が似てるから間違えちゃったのかねぇ?
上田 : 字面か!?字面で決まるんか!?
月影 : 今朝、アロハを着せて川に流した一多・・・今頃どこまで行ったかなぁ?ね?
上田 : ・・・・・・・・・・・え!?
(何故か北極圏にいますが・・・?)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |