九月 第壱週


  熟睡を しすぎて乗り越し 週に2度

                                                守餌象

  日本語の 曖昧表現に 気をつけろ!!

                                                舞無舞無

長井秀和風。(古い?)
それは、ある日のこと。
朝会えば「おはよーございます」、廊下で会えば「コンニチハ」、帰るときは「お先に失礼します」くらいは言い合う、そんな顔見知り程度のSさんに、突然、問われる。
『○×さんと仲いいんだって?』
○×さん。それは、我が社の役員。無論、顔は分かるが個人的に会話したことはない。
「・・・え? いや、特には・・・」と答える私。
『そうなの? でも、○×さんが、内山さんに頼めばいいって・・・』
「ハァ、何でしょう?」
話を聞けば、来週のアタマに会議室でちょっとした懇親会をやりたいので、酒とか食べ物とかの手配をして欲しい、とのことであった。
変な話であった。
重ねて言うが○×さんと個人的にお話をしたことはないし、その会議自体、私の所属する部署とは何の関わりもない。
話を聞いていた、私の直属の上司も「どういう流れなんだ?」と首を傾げる。
しかし、愚図っていてもSさんが困るだけなので、「人違いだとは思うのですが」と但し書きをつけつつ、お引き受けした。
そして、当日。
Sさんが、私のところにやってきて、『ごめん! やっぱり人違いだったみたい!!』
とゆった。やっぱりな! と思いつつ、内心ホッとしながら、「あ、そーなんですか。 じゃ、(私はやらなくて)いいんですね」と答えた。
Sさんは『ごめんね〜』と言いながら去っていった。
私が(カッコ内)を言わなかったのがいけなかった。
Sさんが、その後の一言を省略したのもいけなかった。
私たちは、互いの間に大きな齟齬が生まれていたことに・・・気付いていなかった。
Sさんの認識が『人違いだったけど、よろしくね!』であったことは、懇親会の時間になっても、何も運ばれてこないことに疑問を覚えた彼が、「どうしたの?」と言いに 来たことで判明した。
そこから1時間は怒濤のようだった・・・。
私は夕暮れの街を3往復して、汗だくになりながら宴会の支度を整え(こういうときに、 友達のいない寂しさを味わう。手伝ってくれる人がいないのだ・・・)、頑張れば350ml缶30本を一人で運べる!ことを知り、Sさんはその間、事務所の冷蔵庫からかき集めた缶ビールでどうにか繋いでいてくれた(笑)。
幸い、おじさまたちは文句も言わず、予定より30分押しのプチ宴会を楽しんで帰ってくれた。
結局、誰と間違えられてこんなことになったのかは、肝心の○×役員がいなかったので、分からなかったのだが・・・。
『悪いのは日本語表現じゃなくて、確認を怠ったオマエだよ!!!!』という声がどこからともなく聞こえてきます・・・。
ハイ、その通りです・・・。返す言葉もございません・・・。すみません・・・。
ちょっぴり、落ち込んでいる私でした。


                                                紀之一多

 今回はオヤスミ




A Theatrical Campany yakoudou