定食屋 床でコオロギ 跳ねてるよ
紀之一多
【一体どこから入ってきたのだろう・・・】
月影 : 余談だが、僕の家のチャイムの横に小さなトカゲが貼り付いていたよ。壁の色とおんなじになってて面白かった。
上田 : オマエ、そのトカゲどうしたんだ?
月影 : 心配しなくてもおまじないになんか使っちゃいないよぅ。
上田 : 呪いだろ。呪い。
月影 : 僕が人を呪うわけないだろう!!呪うとしたら、我が身を襲ったこの怖るべき運命を深く呪うよ・・・!!
上田 : そんな凄い運命別にないだろ!!どうせ、食べようとしたアイスを床に落としたとか、ラーメンのナルトが自分のだけ薄いとか、そんな下らないことなんだろ?
月影 : そんなんじゃないサ!!僕には呪われた血が流れている〜んだぁ〜。
上田 : 既に語尾が投げやりじゃねぇか!!
月影 : う〜ん・・・。実は僕が犬神家の一族だったってのはどうだろう?
上田 : 聞いちゃったよ・・・。どうだろうって云われても・・・。
月影 : じゃ、犬神家に飼われていた犬の一族の末裔だってのは?
上田 : それ人じゃネェだろ!!犬だ、犬。
月影 : その犬と伏姫の間に生まれた八剣士のうちの一人が、僕の兄さんで・・・。
上田 : めちゃくちゃだァ!!
月影 : じゃ、綱吉の飼っていたチンで・・・。
上田 : ・・・・。
月影 : ハムテルの飼っているチョビは?
上田 : オマエ、呪われた血筋はどこへ行ったよ?完全に犬の話になっちゃってるじゃネェか!!
月影 : じゃあ、スケキヨの話する?
上田 : 何故だ!?何故、犬が駄目ならスケキヨなんだ!?
月影 : ゴムのマスクをかぶるんだよぅ〜。
上田 : 何故そこでワクワクするか・・・。
月影 : ワクワクしたい年頃なんだ!!オイラの夏休みはまだ終わっちゃいないんだァ!!
上田 : 意味がわから〜ん!!
月影 : 思い出すなァ。君がトンボを追いかけて、そのまま崖下に消えていったあの夏の日。笑ったナァ。
上田 : 笑うなァ!!!大事だぞそりゃあ!!
月影 : あんまり上がってこないもんだから、僕飽きて帰っちゃったんだよね〜。あれからしばらく学校こなかったけど、何してたの?
上田 : 生死の境を彷徨っていたんだよォ!!!
月影 : そう云えば、先生が「上田くんはちょっと長い夏休みの中にいるのよ」って涙ぐみながら云って、それを真に受けたクラス全員が「え〜!?上田ばっかズリィよ〜!!」ってブーイングしたよね〜。
上田 : 知りたくない!!そんな悲しい話聞きたくなかったァ!!
月影 : 給食のミルメークとか上田くんの分余るから、奪い合ったりして楽しかったなぁ。上田くんが学校に出てきた時には、そりゃもうみんなガッカリしてねぇ・・・。
上田 : うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
(あ!!泣きながら逃げた!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |