九月 第四週


  教え方 スパルタだよねと 言われたよ…

                                                守餌象

  チケットを 電話で取るの 久し振り

                                                舞無舞無

って、取れなかったんですけどね・・・。
えーと、先週の日曜日、大人計画のチケット発売日だったんス。
フェスティバル以来、ちょっと盛り上がってるんで(自分の中で)、「いっちょ、挑戦してみるか」ってな気持ちでね、右手に携帯電話、左手に固定電話を握りしめ、リダイヤルリダイヤルリダイヤル。
固定電話なんか使ったの何ヶ月ぶりでしょう。
ぶっちゃけ埃かぶってましたからね。ぴあに電話する前に拭き掃除しなきゃならんかったからね!! 大体、携帯にだって滅多に着信ないんだから、固定電話、基本料を払うだけ無駄なような気がする。
たまにかかってきたと思ったら、十中八九、セールスだし。
マンション、いらない! 墓石もいらない!! チラシは見てない!あと、私は奥様じゃない!!!
・・・ま、何となく面倒で付けっぱなしになってる固定電話の話はどうでもいーんですが。
5分前からスタンバイして、延々とチャレンジしても繋がりやしない。
さすが自称“日本一チケットが取りにくい劇団”。
専ら私の相手をしてくれるのは、推定38歳、バツイチ、子持ち。(小学校二年生の男子)家庭訪問の際に顔を合わせて以来、息子の担任教師に仄かな恋心を抱いている、カガミユキエ(仮名)だけだ。
もうね、ユキエとはとことん語り合った。結構な勢いでユキエの言葉をユキエの言葉だけを聞き続けた。
ユキエは、自分の訴えを一方的にまくし立てるだけで、こっちの言い分をちっとも聞いちゃくれなかった。
『告っちゃえよ〜(先生に)』というアドバイスもスルー。
『マサヒコくん(息子)元気〜?』という世間話もスルー。
『ユキエってどういう字?』と、彼女自身を話題にしてみても、
「只今、電話が大変混み合って、かかりにくくなっております」
としか言わない、職務に忠実なユキエ。嗚呼、ユキエ。
30分、そんな不毛な会話を続け、いい加減に嫌になってきかけたその時!
ユキエが、突然明るい声で、私に、こう告げた。

「お電話ありがとうございます。本公演のチケットは予定枚数の販売を全て終了いたしました」

・・・・ユキエ〜!?
オマエ、突然、何を言い出すんだ?! 今まで、そんなこと一言も・・・!
あの日(どの日だ)、クーラーで冷え切ったリビングで、突然、離婚届を突きつけられたヒロミチ(ユキエの元旦那)が叫んだ、その気持ちが、その時の私には良〜く、理解できたのであった・・・。
って、何のハナシだ、それ。

まぁ、30分掛け続けたけどチケットは取れなかったよ、と。
ただの一度も着信しなかったよ、と。
そういうことなんですけどね。
そして、直後にオークションにて(1.5倍の価格で)売り出される、チケット。
どーして、あの人達が取れて、私には取れないのか。それが知りたい。
A席(5,000円)を希望価格12,500円で出品する人の良心はどこにあるのか。
それを知りたい・・・。
あと、ユキエと担任教師とのその後の恋の行方も知りたい。

  秋深し 高圧洗浄 やってくる
                                                紀之一多

【ゴゴゴゴ・・・!!】
月影 : 水まわりを片づけなきゃなんないから面倒臭いなぁ。
上田 : 星、風呂洗えよ!風呂!
月影 : もういいよ。入りながら洗うよ。むしろ僕ごと洗うよ。ゴシゴシ。
上田 : お風呂ブラシで風呂が洗えるか!!
月影 : ビ○レです。
上田 : そんなんじゃ駄目だぁ〜。
月影 : じゃあファ○ケルの洗顔パウダーを撒けばいいんですか!?風呂釜をアワアワにすればよいのでございますか!?
上田 : オマエ・・・なんて勿体ないことを。
月影 : 妖怪・垢舐めを呼べばよいのでは?
上田 : 呼べるか!!・・・・呼べるのか??
月影 : 0120・・・。
上田 : フリーダイヤル!?!
月影 : 商売ですから。
上田 : オマエか!?オマエが裏で糸を引いているのか!?鬼太郎は何も云わないのか!?
月影 : 高圧洗浄がやってくる〜。3年に一度、やってくる〜。
上田 : 高圧洗浄の歌?
月影 : うん。売れないだろうか?
上田 : 売れないだろう。っていうか、売ろうと思わないでくれ。
月影 : そうだよね・・・。全てのマンションの高圧洗浄が3年に一度とは限らないもんね。上田:そこか!?時期の問題なのか!?
月影 : 洗濯機の〜、ここんとこの〜、あ〜、ここんとこっていうのはつまり〜、このじゃばらがつっこんであるとこの〜、そこの穴も〜、高圧洗浄するんだよ〜。
上田 : 歌うな!!
月影 : ついついトイレも掃除してしまうけど、トイレは関係ないんだよ〜。
上田 : 解る気はするが・・・。
月影 : そういえば、トイレの中にぽとんて入れて泡をブクブクさせる洗浄剤を買ったんだけど、何時間も置かないと意味がないらしくてねぇ。いっつも機会を逃してしまうんだよね。
上田 : あ、ほんとだ。お出かけ時や寝る前に入れるといいって書いてある。
月影 : 出掛けるときも眠る時も、もしかしたらもう一回トイレに行くかも知れない・・・急に腹を下したら一体どうしたらいいんだ・・・・等の強迫観念が僕を襲うのですよ。
上田 : その時は諦めてジャ〜っと流すしかないだろ。
月影 : 駄目だよ。僕には出来ないよ。そんな悲しいこと。
上田 : か、悲しいか?
月影 : 悲しいよ。今ね、もうほんのちょっとしたことが悲しい年頃なんだよ。「儚い」という文字を見ただけで、涙が出てくる年代なんだよ!!
上田 : んなわけあるか!!
月影 : この前も、風に飛ばされているおじいちゃんを見てたら、涙が止まらなくてね・・・。
上田 : 泣いてる場合か!!なんでおじいちゃんを助けてあげないの!?
月影 : ぼ・・・僕のおじいちゃんじゃなかったので・・・。
         (助けてあげなきゃ駄目ェ!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流




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