小学生 信号青だと 走り出す
紀之一多
【その青信号で渡らないと何か大事が起きるのかい?】
月影 : いや〜、この対話形態も久しぶりだねぇ。
上田 : そうだな。
月影 : きっと吉田さんちのパソコン使って書いてるんだよ。ケータイで対話打つの面倒臭いって云ってたから。
上田 : 何故裏をあかすか!!
月影 : たまにはバックステージものもいいものさ・・・。
上田 : 何キャラなんだよ?何でちょっとした紳士になりきってるんだ・・・!!
月影 : 決まってるだろう!!・・・紳士だからさ・・・。
上田 : 「坊やだからさ」風に云うな!!
月影 : ところで、しばらく見ないうちに上田君は何してたの?
上田 : え?えっと・・・いや、別に何も。普通に暮らしてたよ。
月影 : ああ、牧草とか食べながら?
上田 : 羊か!!牧草食うわけネェだろ!!
月影 : そうだった。間違えていたよ、アイツと。
上田 : 誰とだ!?そしてソイツは牧草を食っているのか!?人なのか!?羊なのか!?
月影 : う〜ん・・・そこんとこははっきり云えないけど、一つだけ明かすとしたら・・・アイツはとても優しい目をしていたよ・・・ってことくらいかな。
上田 : そのヒントはとても解りづらいな・・・。
月影 : そうかい?他人の云うことなど、完全にわかりはしないさ。自分のことですら、理解出来てる人はいないと云うのに・・・。
上田 : 何突然真面目に哲学的なことを云ってるんですか。
月影 : それと同じレベルの話として聞いて欲しいんだけど・・・小学生ってどうして青信号を見ると急に走り出すんだろうね・・・??
上田 : 戻った!!川柳の内容に戻った!!
月影 : 青信号はまたやってくるのに・・・どうして目についた青信号に飛び込もうとするのだろう。そして、それで渡れないと「いいよいいよ。次で行くから」と、誰に云うでもなく声に出して言い訳をするのだろうか・・・。
上田 : 照れ隠しだろうな。
月影 : そこで僕は、彼の背中に鳩がたくさんついた紐をくくりつけ、どこまでもどこまでも遠くまで飛んでいけ・・・と、空に放してあげたのさ。
上田 : 信号どころか、学校まで超しちまうじゃネェか!!
月影 : いいんだよ。少年の夢はこのぐらいでっかいほうがいいんだよ。
上田 : よかネェよ!!ちょっとした事件だろ、ソレ!!
月影 : 彼には第二のかもとりゴンベエとして生きていって欲しいね。そして、48年後ぐらいにまたこの地に帰ってきて欲しいね・・・!
上田 : もう小学校はあきらめちゃうんだ!!中年になんないと戻ってこれネェんだ!
月影 : そしてそれを迎え入れる、既にいい歳になった同級生たちが、しまい込んでいたランドセルを背負い、そして半袖半ズボン姿で彼の到着を待ち受けている間に、警察に連行される、と云う・・・。
上田 : 最悪だ!!
月影 : 泣ける話だ・・・。
上田 : 泣けネェよ!!
(・・・泣けないですね・・・)紀之一多+月影星之介と上田くん |