平等だ 分かっちゃいるけど 割り切れない
舞無舞無
ZARDの坂井泉水さんの事故死より、ナントカ還元水の大臣の自殺より、私にとって衝撃だったこと。
作家の藤原伊織さんが、お亡くなりになりました。
食道癌だったそうです。今月17日。享年59歳。
本屋で何故か文庫が(新刊でもないのに)平積みになっていて、帯に“追悼”って書いてあったんで、「まさか…」と思って調べたら…。
…そうでした…。
2005年から病気を公表し、闘病しながら執筆なさっていたんだそうです。
ハードカバーでも買っちゃうぜ! って程ではなかったけれど、好きな作家だったので、結構、ショック・・・。
ジャンル的には恐らくよっぽどのことがない限りは読まない、『企業小説』『ハードボイルド小説(これは意見が分かれるところか? ハードって程でもないんだよな…。ソフト。ソフトボイルド? いや、そんな言葉はネェよ!)』だったりするんだけど、文章とか台詞とか登場人物(かっちょいいインテリヤクザや気の強いイイ女とが良く出て来る、笑)とかが、な〜んか好きで。
広告業界の裏側とか、株の話とか・・・まぁ、背景的なその辺は読んでもさっぱり分からんのですがね!!(私の理解力が追いつかないせいで)
1985年にデビューして・・・22年。多作な方ではないので、最新作以外は全て持ってます。
全部、文庫だけどね。
デビュー作は“ダックスフントのワープ”という中篇なんだけど、このラストは凄かった。
いきなり目の前にシャッター! みたいな終わり方。しばし呆然とさせられたけど、嫌いじゃない感覚だった・・・。(でも、今の作品とイメージが全く違う!)
私のお勧めは“蚊トンボ白髭の冒険”っつー長編がなんだが、未だに、頭痛がする度に「白髭?! 白髭キタ? おーい」と、妄想して楽しんでしまう。
ああ、白髭、あたしんとこ来ないかな〜。白髭と暮らしたいよぅ。
(スーパー蚊トンボ白髭は、頭の中に住み着いて、とっぽい口調で宿主とお話してくれる!
なんて、ファンシー設定なの! なのに舞台はハードボイルドなのさ。それゆえにラストは、あれでそれなのさ! くっそ〜! シラヒゲ〜!!!)
それほど熱心な読者じゃなかった(病気を公開してたのも知らなかったし)けど、乱読の私が“ちょくちょく読み返す”数少ない作家さんだったし、ちょっと前に、本屋で最新刊を見て「はやく文庫にならないかな〜」とか思ってた矢先だったのにな・・・。
文庫化を待たずに買いに行こう、今度。お香典のつもりで。(いや、何か変なのは分かるんですが!)
しかし、改めて思ったんだ。
そうか、人って死ぬんだなぁ・・・って。
どんなに周りに愛されてても、才能があっても。どんなに嫌われてても、何もできなくても。
平等に人は死ぬんだなぁ・・・。
そんな当たり前のことが哀しくて悔しい、今日この頃。 |