六月 第壱週


  こんどはねー ものもらいでね 運動すとっぷ…

                                                守餌象

  女の子 物いりなのよ うふふふふ

                                                舞無舞無

いや、「うふふふふ」じゃねぇよ、ふんまにもう!!!
毎年、この時期になると「大変だ〜」「疲れた〜」「行ってきた〜」と大騒ぎしている私ですが、今年もやって参りました、食品工業展が!
この川柳が皆様の目に触れる頃には、立ちっぱなしでダルダルな足にサロンパス貼って、夕飯食ってるんじゃないかと思いますが、今、これを書いてる私にとっては、『明日だぜ!』『行くぜ!』って気分。(あ、知らない方のためにご説明させて頂きますと“受付のおねーさん”及び、“商談室のお茶だしねーさん”として参加してます)
えーと、今年で9回目の参加ですか。
かなりの大御所なわけですが、未だに「公用外出嬉しいな♪」と「何か失敗するんじゃないか」という相反する気持を半々の割合で抱えております。
特にここ数年は、女子部門リーダーみたいな扱いになってるんで、憂鬱の方が多いかも。
…ああ、私なんか失敗してナンボのキャラなのに。愛想がいいだけで機転とか全く利かないのに…(泣)。
新人の頃は「公用外出嬉しいな♪」しかなかったんで、そりゃあもう張り切っていた。
フルメイクだったし、何故か新しい服とか買ってた。どうせ会場では会社の制服になるのにな…。
しかし、次第にその手の気合いも薄れ始め、去年はついにスッピン。
特にどうってこともなかった。だから、今年も多分スッピン。
制服はクリーニングに出したし、白のブラウス(指定)も準備したし…出展者バッチも持ったし…準備万端…のつもりだったのですが…。
ぬかった、ぬかってた。
実家から行く方が行程が簡単なので、毎年この時期は実家に戻るんですが、実家には…ヘアワックスを置いてない。のに持ってくるのを忘れた。
あれがなければ、私の頭は広がったキノコみたいになってしまう!!
おまけにストッキングを持ってくるのを忘れた。生足で勝負できる歳じゃないのに。
あまつさえピアスをしてくるのを忘れた。ピアスなんか一日くらいなくったっていいじゃん、って話なんですが、人前に出る以上、メイクはしなくてもピアスはしたい、という厄介な女心。630円で満たされる女心…。
…ええ買いましたよ、全て。慌てて、閉店間際の店を巡って!!
ああ、なんて無駄な出費!
まぁ、簡単に買えるもので良かったね、って話ではあるんですが、ちゃんと覚えてさえいればしなくていい出費だったかと思うと…若干、悔しい。
この勢いで新しい服も買っちゃうか、オラァ!? と思いましたが、さすがに踏みとどまりました。
いつもそうだ!
公演の準備の時だって、必ず何か忘れて、当日に現地調達する羽目になる。
前の日に準備しても、一週間前に準備しても、当日の朝に慌てて準備しても同じ。
何かを忘れてる。
だから、私はいつも、不安だ…。
こうしてる今も、「あと、何か忘れてないだろうな…?」と自分に疑いを持たずにはいられない。
女子的買い物(それこそピアスを買うとか、ヘアワックスを買うとか)は、なんつーか、もっと、余裕のある状態で楽しみながらしたいものだ。
それこそ、「女の子って、色々物いりだわ、タイヘン!」とか何とかぼやきながらも、どこか誇らしげに…。
忘れ物フォローの買い物は、ただの補充だ。ちっとも誇らしくない!

  怪しいね 車が来たよ …あ!パトカー?

                                                紀之一多

【本当に怪しかったんだ】
こんにちは。
メランコリックな魅力でお馴染みの貴公子的妖怪、月影星之介です。
暗がりの細いわき道をのろのろと走る怪しい車を目撃しました。
ペプシネックスを買おうと自販機にむかった僕が、向かってくる怪しい車をあからさまに警戒しながら見つめていましたところ、まぁ…それがなんというか、車の屋根になんらかのものが乗っているんですな。
そこで僕は、ああ…改造車だなと。
こりゃヤバイなと。
で、さらに近づいてきたら、なんかペイントがしてあるんですな。
で、その中央ラインに「○○警察」と書いてあるのがじわーっと見えて、あっ!この怪しい車はパトカーだったかと!
赤いプルプルを回していないパトカーは、暗闇の遠目にただの怪しい車にしか見えないということが解ったのです。
あんなにのろのろ走ってたら、まぁこれ確実に憎いアイツの家を探しているか、人さらいが乗ってると思いますでしょ。
しかしながら実際には、なんか楽しげに談笑しているニコニコ警察官二人組が乗っているわけなのです。
何故彼らがあんなにニコニコしていたのか…おそらく出がけにおいしいアゲパンでももらったのでしょう。
なんにしろ、ニコニコしながらアゲパンを持った人さらいじゃなくて良かった。
無表情で豆腐を持ったまま立っている豆腐小僧ならば…ペプシを飲みながらしばらく見てますな、僕…。
月影星之介




A Theatrical Campany yakoudou