くるくると 回る君たち ファンタジー
舞無舞無
上司の奥さんのお父様が亡くなられた、ということで、葬式(正確には、お通夜)のお手伝いに行って参りました。
あら、OLっぽい。
十数年前に買った喪服をそのまま着るのがどうしても嫌で、熟考の末、ワンピースだけを採用し、上に黒いジャケットを合わせるというスタイルを採用。
なかなかの仕上がりだったので、これからはこの格好を私の“喪服”ということにしようと思う。
…どんなに暑くてもジャケットを脱ぐことが出来ないのが、ちょっと難点だが…。 (何故なら、ワンピースの袖がちょうちん袖なのを、人に見られたくないのだ…)
式場には、小さな子供が沢山いた。
孫の成人を見届けることなく身罷ってしまわれた故人はさぞかし無念だったろうなと思う。
しかし、今の子供たちって、私なんかの時代よりもココロが成熟しているのだろうか、まだ、小学校にも上がらないと思われる幼児が…。
『おじいちゃん、おじいちゃん!! わああああ!!』
と号泣していたのには度肝を抜かれた。
最初は、大人たちの徒ならぬ雰囲気に怯えているのかと思ったんだが、ちゃんと『おじいちゃん!』って発語してたからなぁ…。
何が起こっているのか、ちゃあんと理解してるってことだよね。
賢いな…。
そんな賢い子供たちの中には、上司の子供も含まれていた。
姉子、妹子、長男(いずれも仮名…って当たり前だ)の3姉弟である。
姉子と妹子、同じワンピース着せられて、同じ髪形してて、顔もそっくり。
ただし、姉子の方が背が高いので、並べてみればどちらが上の子かはすぐに分かる。
しかし、姉子も幼児、妹子も幼児。いずれも、その身長は私の半分くらいしかない。
加えて、私は人の顔を覚えるのが、余り…得意ではない。遠目から見て1人で居られると、そこにいるのがどっちなのかが全くもって判断が付かない…。
双子じゃあるまいし、そんな馬鹿なって話なんだが、ホントに。
お坊さまの読経の最中、飽きてしまったらしい子供たちはたまに思い立ったように廊下に飛び出し、親族控室のある2階へと続く階段を昇り降りして遊んでいた。
「…30分ジッとしてろって言うのは子供には、キツいよな…」
と思いながら、見ていたのだが、妹子らしき女の子が階段を駆け上がったその数分後、何と姉子らしき子供が階段を降りてきた。
あれ? さっき来たのは姉子の方だったのかしら…?
と、思っていたら、またもや妹子らしき女の子が廊下から飛び出して来た…!
あれ? 妹子は、今、階段の上にいる筈では? いつの間に式場へ? っつーか、今のはホントに妹子? あれ、姉子かな? うーん? 分からない〜。
そうして2人は混乱する私をからかうように交互に現れて、翻弄の階段遊びを繰返すのでした。
い、イリュージョン? |