八月 第弐週


  内職で 針仕事はね できにゃいよ…

                                                守餌象

  気をつけよう 周りに意外と見られてる

                                                舞無舞無

更衣室の入口ドア付近に、ゴミ箱があるんですよ。
無論、ドアの開閉には支障がない位置に置かれてはいるんですが、今日、どうやらいつもよりもドア寄りにあったらしくて、入ったときにうっかりそれを蹴飛ばしてしまったんです。
中身をぶちまけるまではいかなかったんだけど、結構おっきな音がしたんで、周囲の視線を否応なしに集めてしまいました。
『すみません…』と小さくなって、ゴミ箱をそっと戻す私に、居合わせた女子たちは割と寛容で、「そこ、位置が悪いよね」「前の位置の方が良かったのにね」等“アナタが悪いんじゃないよ”的なコメントを下さいました。
冷たい視線、苦笑いなどを予想していたので、とってもホッとしました。
まぁ…我ながら、会社の女子との関係っつーか、付き合い方をナーバスにとらえ過ぎだとは、思う…。
みんな、結構優しいし、いい人たちなんだよね。
私が、その輪に上手く入ることが出来ないってだけで(笑)。
で、まあ、ここは3枚目に徹して(もっとも、他のキャラがあるのかと言われれば…ないんだけど)おこうかなと思い、
「いやあ、私、ホント、不注意なんだよね〜。何でもないとこでつまづいたり、コケたりしちゃうの!」
と、明るく、漫画なら背後に“てへっ”て書き文字があるような、そんな感じの発言をしてみた。
そしたら返って来た答えが、これだ。
『そういえば、事務所でも良くつまづいたり、ひっくり返したりしてるよね!』
精々、自部署の人くらいしか知らんだろうと思っていたことをまことにカラッと言われた。
・・・え? 見てたの・・・? 私のこれまでの数々の所行を・・・?
テーブルの角に足の小指をぶつけて起動停止に陥っているところ…とか、床のケーブルにつまづいてつんのめって、サンダルを2mほど飛ばしたところ…とか、見てたの? 見られてたの?!
ってことは、アレか、書き文字まで駆使してアピールした“意外にドジっこ”は、全然意外じゃなかったってことか…。
やや呆然としてしまった私に気付いたのか、彼女は、『でも、そういうのって可愛いよね』とフォローを…(汗)。
20代の女の子に、“ドジで可愛い”と言われてしまった30代女子。それは私。
お気遣いはとってもとっても嬉しいんだけれども! やっぱり客観的に見たら、「イタイ人」か「困った人」以外の何者でもないと思います・・・。
…そうか、全部見られていたのか…。
リアクションデカい(十中八九、その瞬間に『うんぎゃあ!』とか、『うおわっ!』とか、叫んでる。
いい加減に直らないかしらね、その辺り…)からね、見たくなくても見えてしまった…のだと思う。
どうせなら、それをキッカケにでも何にでもして、仲良くさせて頂きたいものだが…。
なかなか道は険しそうです。

  暑いので 命を懸けて 会社行く

                                                紀之一多

【太陽と戦え】
来い!太陽!ババーン!
しかし太陽は僕など相手にしないのであります。くそう。コスチュームまで揃えたのに…。(揃えたんだ!?)
しかしながら、実際に太陽に攻め込まれた場合、僕はどうすればよいのでしょうか…月影星之介です。
皆さんは何と戦いますか?
土星ですか!?あのわっかのヤツですか!?
いや、それとも木星ですか!?あのでっかいアイツと戦うのですか!?
火星は危ないです。宇宙人がいますから…。
え?あ…星とは戦わないのですか?…ああ、そうですか…。(ガッカリした!)
では何と戦いますか?妖怪系ですか?獣系ですか?それとも己の弱い心ですか…?(なんかカッコいいこと言った!)
そういえば先日、友人が…っていうか上田くんが、空になった納豆パックと戦っているのを見ました。彼、一体どうしたんでしょう。(いや!なにその話!?戦ってないよ!なんで納豆パックなんだよ!)
さらに納豆糸に巻き取られて負けていましたが…、彼、精神的に大丈夫でしょうか。レッテル的に「納豆パックに負けた男」になるわけですから…。(だから負けてネェっちゅうの!いや、それ以前に戦ってネェし!)
…戦わずして納豆パックに負けた男…。(…なんだそれ。切ないな…)
一度でいいから、命懸けで納豆パックと戦ってみろよ!なんならクツの消臭剤と戦ってみろよ!トイレットペーパーの芯と戦ってみろよぉ!(なんでそんなものたちと戦わせようとするんだよ!)
…おもしろいから。

月影星之介と上田くん




A Theatrical Campany yakoudou