拾弐月 第四週


  ぽやんぽやん ほよほよしてたら …ひぃ、年末!

                                                守餌象
  クリスマス ラーメン+ギョーザを 食べました

                                                舞無舞無
缶コーヒーの“ルーツ”の車内広告に『クリスマスなのに家で煮魚』っちゅーのがありましたが、似たようなもんでしょうか。因みに私は、日常にままあるちょっと情けない瞬間を捉えたこの車内広告(ルーツ飲んでゴー!)が結構好きだ。一番のお気に入りは、千代田線から東西線に至る長い通路にあった、『東西線まで異様に遠い』(←うろ覚え。そういう感じのヤツ)ってヤツだ。
よし、そう思ってるのは私だけじゃなかったんだ!
…ホントに遠いんですよ…。毎日のことだからもう慣れたけどね…。
しかし、あれ、一度見たきり二度と見掛けないのだが、もしかして、私の妄想だったりしないだろうか…。
地味な妄想だな・・・。
閑話休題。
ラーメンとギョーザの話ね。字数の関係で入らなかったけど、実はその他に白飯を食べました。
そして完食。
運動部男子か。
時間はお星様が静かに瞬く夜10時半。
ダイエットってなんだろう。30代女子の禁忌ってなんだろう。
残業中に、工場勤務の友人からメールが入りまして。
『昨日、韓国料理を食べに行ってきたんだけど、冷麺を食べてこなかったことを後悔している』っつー実に他愛のない内容だったわけなんですが、寒さと孤独にすっかりやられていた私は、それに「ラーメンでいいから食べたい」って返信をしたんですね。
そしたら、「今日だったら奢ってやるよ」って言うから・・・! そりゃ、行くよね、人として。イタ飯食わせろとか、夜景を見せろとか・・・言ってる場合じゃないよね! 第一、先週の稽古終わりに鍋パーティーにプレゼント交換・・・と、『クリスマスイベント』的なものは既に終わらせてあった私なのですよ。
所謂一つの女の子パーティーでしたが、パンチの効いたお洒落は・・・特にしなかったよ、エリカ様。
世間がどうであろうと、私にとってその日は『残業でご飯を作る気力がないから友人に飯をたかる』日だったわけで。クリスマス・・・とか、まったく念頭になかったわけで。
そしてお互い仕事が終わらなくて・・・待ち合わせが10時。何か既に終わってる。
相手が車だったので、ちょっと遠出して、隣町の『揚州商人』まで行く。・・・ここの杏仁豆腐、スゲェ美味しいと思う。私がこれまでに食べた中のベスト3に入る・・・って他の2つを上げてみろと言われても咄嗟には思いつかないわけだが、とにかく、大仰にそう言いたいくらい、美味しいのだ。
車を持ってない、免許を持ってない、方向感覚を持ってない・・・の三重苦のせいで、夜光堂一の杏仁豆腐好きの吉田さんと同行できず、判断が仰げないのが残念です。
メニューを広げ、メインのラーメンを何にするか決める前に「・・・悪いけど、私、この、ギョーザーとご飯セットにするから」と言い出す私に友人は目を剥く。
「・・・食いすぎじゃね・・・?」
「食いすぎだね。でも食べたいから食う」
「そうか・・・。好きにしなさい・・・」
友人のオーダー、マーボナスラーメン+白飯。
私のオーダー、スーラータンメン+ギョーザ+白飯。
運んできた中国の可愛いお嬢さんは、迷いなくギョーザを友人の方に置いた・・・。
・・・違うんです、それを食いつくす気満々なのは、身長178cmのそのオトコじゃなくて、私なんです・・・。
か〜な〜り、お腹一杯になり、それはそれで大満足だったんですが、「ナニモクリスマスニ・・・」って思わないでもない。
(因みにイヴのディナーは、“一人もんじゃ”だったよ!)

  風呂上がり 寒い廊下を ダダダダーッシュ!!

                                                紀之一多


【激走一人っ子、オレ!】
月影 「ば…馬鹿な!!人はそんなことで脆くも崩れ去れるというのか…!」
上田 「劇的だなぁ」
月影 「あ…あれ?あー…あ、なんだ。あれ人じゃなかったわ。チンパンですわ。教授ー!あれ人じゃないですよー!チンパンですー!ハイ、チ・ン・パ・ン・ジ・イー!そうそう、そうです!人だったらまーあそこでああはなりませんわー!あ、ミキちゃん、僕カツ丼ね。教授はいつものやつで!ムニャムニャ」
上田 「うおおーい!!寝言かーい!!えらくハッキリし、なおかつストーリー仕立ての寝言だな!!」
月影 「ハッ!…僕寝てた?」
上田 「寝てた寝てた…っていうか寝てたかどうか聞きたいのはこっちのほうだが」
月影 「あちゃー。変な寝言とか言ってないといいなぁ。目が醒める直前まで、リアルにお芋掘りの夢見てたから」
上田 「夢と寝言の内容違ッ!器用だな、オマエ」
月影 「で、あんまりにもお芋が掘れないから、先生が『じゃあ今日はお芋掘りじゃなくてイナゴ取りにしましょー』って言って『エエーッ!イナゴは食べられるまで時間かかるよー』ってとこで目が醒めた」
上田 「あんまりハッとしないだろ、その内容で」
月影 「来年も初夢のいいやつが見られるといいなぁ」
上田 「初夢のいいやつ…」
月影 「前の時は確か、一生誰にも気付かれず、気にも止められず、道通る人にちょっとイラッとされるぐらいしか存在感のないマンゴラドラの夢だったなー」
上田 「悲しいな!!犬にヒモを引かれて抜かれるとかのイベントとか一切無いんだ」
月影 「ないね!みんなマンゴラドラだと思ってないからね」
上田 「…悲しいな…」
月影 「悲しいだろ。悲しいんだよ!誰にも気付かれないマンゴラドラは!」
上田 「力説だな」
月影 「もうマンゴラドラかどうかも怪しいんだよ、こうなってくると」
上田 「確かじゃないのかよ!あんなに力説したのに!」
月影 「もうなんかいっそただの草なんじゃないのかなぁってね…脳が疑い出す!こうなってくると事が面倒になってくるんだ!」
上田 「いやもう疑い出すくらいならただの草でいいんじゃないのか…」
月影 「うむ。案外事の真実とはそういうものかも知れぬ…。お、雑煮が煮えたようだ。上田くん食べるかい?」
上田 「お、もらうもらう。(ショリショリ)ん?この歯ごたえのいいやつ何だ?」
月影 「あーそれねー、庭に生えてた変な草抜いたらさ、人型人参みたいな身が付いてきたから入れてみた」
上田 「人型人参…?」
月影 「不気味だから一多に抜かせたんだけど、なんか泡ふいて目ェグルグルしながら倒れてたなー。うわ言に「すごい叫び声がナントカ」とか言って…」
上田 「ま、ま、マンゴラドラだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

雑煮作りではおもち焼き係り・月影さんと上田くん




A Theatrical Campany yakoudou