江戸の世に 生まれたならなりたい 人事師
紀之一多


<解説文>

【紀之一多+お久しぶりです月影星之介・ツッコミ上田による江戸談義】


上田:(『人事師』を指さして)なんて読むんだ?

月影:おお、なんて嘆かわしい男なんだ、君は。久々に登場しての第一声が
    「なんて読むんだ?」とはもうちょっと気の利いたことが言えないのか?
    (キリッっとカメラ目線で)こんにちは、月影星之介です。

上田:オマエのほうがベタな登場してるじゃないか!

月影:僕は存在自体が『気が利いている』からいいのだ。頭の貧しい上田くんの
    ために説明すると、コレは『ヒトゴトシ』と読む。そのココロは、『江戸時代に
    お上の命を受けて、服役中の罪人を各地の寄せ場(工場現場)に派遣して
    強制労働を行わせる役職の人』のことだが・・・、脳にちゅうりっぷが咲いている
    一多のような阿呆にそんな知識が蓄積されているとは到底おもえん。
    どこからパクッた?

上田:そんな、失礼だろ。紀之くんだって一生懸命勉強してるんだよ。

紀之:(胸を張って)魔夜峯央先生だ!

月影:『パ○リロ』か・・・。

上田:パクッたのかよ!!

紀之:さまぁ〜ず風だな。

上田:俺のツッコミスタイルはどうでもいいんだよ!紀之くんの希望はわかったけど、
    星之介は江戸に生まれたら何になりたいと思ってるんだ?

月影:馬鹿だなあ上田くん。今さら江戸に生まれることが出来るわけないじゃないか。

上田:わかって喋ってるんだよっ!そういうお題なんだよ!!

月影:・・・『鍋奉行』・・・。

紀之:江戸の三大奉行のひとつだな。

上田:違うよ!!『鍋奉行』は江戸の役職でもなんでもないよ!!あんたたち間違ってるよ!!
    (しかも星之介はともかく、紀之くんは多分本気で間違っている・・・)

紀之:寺社奉行・勘定奉行・・・

月影:鍋奉行。

紀之:しっくりくる。

上田:しっくりさせちゃイカンよ、紀之くん!!アンタこの男に騙されてるんだぁ!!

紀之:星之介くんを悪く言うな!

上田:何故俺悪者?

月影:そうだぞ、傘張り浪人の分際で。早いとこ士官の口を見つけないと、女房が吉原に
    身売りする羽目になるぞ?

上田:勝手に俺の身分を想定するんじゃない!しかも独身だっつうのに。

月影:そういう上田くんは三奉行をちゃんと言えるんだろうね?

上田:当たり前だよ。寺社奉行・勘定奉行・・・、あ、あれ?

月影:(ぼそっ)『鍋奉行』。

紀之:教科書改訂だ!!

月影:(声高らかに)『鍋奉行』!!

上田:ああっ、頭に蛆がわくぅぅぅぅぅ・・・!!



勇気ある学生諸君は答案用紙に堂々と書け!・紀之一多+月影星之介・上田柾流