ちっちゃくて 丸くて 非道で ウソつきで
紀之一多


<解説文>

【七海とは25年来のつき合いですよ】

月影:(手のひらでポンと膝を叩く)うまいね!

上田:くずきりがか?(今日はくずきりを食っています。ちなみに星が黒蜜・僕が柚子・
   紀之くんは「長くて甘いモノは嫌いだ」と言い、何故かイカ素麺を啜っています)

月影:誰の票も入らなくとも、僕が座布団を十枚あげやう。

上田:いきなり優勝じゃねえか!喜久蔵師匠のボケる暇もねえよ!

紀之:わ〜い。わ〜い。

上田:紀之くん、喜ぶのはいいけどイカが宙を舞っているよ・・・。

月影:実に素晴らしい。(感涙)アレはそういうヤツだよ・・・。

上田:なにも泣かんでもいいだろうに。

月影:知っているか?『明美』という名前は、彼女の祖父が『マゴ(後の七海明美)が生ま
   れた日の朝日がとても美しく明るかったことから、心の美しくて明るい子どもに育
   って欲しい』という願いを込めてつけたのだそうだ。

上田:イイ話じゃないか?

月影:爺さんもアレだよな。こんな風に育つとわかっていたら『七海闇子』と名付けたろ
   うにな・・・・。

上田:そんな学校霊みたいな名前イヤだろう!!

月影:じゃあ・・・『七海船子』。

上田:サ○エさんみたいでイヤだ。

月影:ユーモアを重視したのに。なら『七海魚貝』。

上田:『ギョカイ』!?『ナナウミギョカイ』!?

月影:『七海鮟鱇』(あんこう)。

上田:高校に入っても書けるかどうかの画数じゃねえか。かといってひらがなで書くのは
   はずかしいぞ。

月影:『七海・北太平洋南太平洋北大西洋南大西洋北極海南極海インド洋』。

上田:長ッ!

月影:これぞ世界の七つの海だ。説明する必要もないし、みんなの知識にもなっていいだ
   ろう?『七海』を名乗っておきながら、七つの海がどこなのか知らないようじゃあ
   『七海』として恥ずかしいからな。(ニヤリ)お役所の戸籍課の人に「七つも海も言
   えないようじゃあアンタ、こっちとしても『七海』を名乗らせとくわけにゃいかな
   いねえ・・・」なんて黒縁眼鏡カチカチさせながら言われちゃうし・・・。

上田:いわねえよ!!戸籍課の人はンなこたぁいわねえ!しかもなんで黒縁眼鏡のイメー
   ジなんだよ!

月影:『七海七海』(ななみ)だと、高校あたりで『七海二乗』とかのあだ名つけられそう
   だし・・・。はじめて担当した先生なんかも「この前の実力テストだが・・・フザ
   ケて名前を書いた者がいる!」とか朝礼で言われちゃったりしてね。

上田:オマエ、ほんと、自分一人いれば自在に楽しんで生きていける性格してるよな。

月影:ソレホドデモ・・・。

上田:いまどき「クレヨンし○ちゃん」風にテレるな!!しかも可愛くないし!

月影:うるさいなあ・・・。じゃあいいよ。『七海海介』で落ち着こうぜ。

上田:オチつけるか!!

紀之:うまい!

刺身こんにゃくも好きです。紀之一多+月影星之介・上田柾流