紅白を 見るか見まいか 決めかねる
紀之一多


<解説文>

【早いなあ、もう年の瀬かあ・・・】

上田:紅白の出場メンバー発表されたね。

月影:まあ、僕は辞退させてもらったけどね・・・。

上田:出演交渉あったのかよ!?しかもオマエなんの出演なんだ〜!?

月影:えなりが出るなら僕はちょっと、ってね。

上田:オマエとえなりになんの因縁があるんだよ?

月影:キャラかぶりますから、って・・・。

上田:かぶってもいねえよ!!適当なコトを言うんじゃないッ!

月影:彼とは「お江戸でござる」の出演をめぐって、ドロドロのバトルを繰り広げた思ひ出が。

上田:あるかッ!!

月影:えなりの靴にこっそりコンニャクを入れておいたら、次の日僕の靴の中にお返しの
   厚揚げが入っていたんだ。その時思ったね、「コイツァ、大物になるぜ」って・・・。
   僕は翌日「お江戸でござる」のお人好しの若旦那役を彼にゆずったんだ・・・。

上田:涙を浮かべてまで話すホラ話か!?いかにもなこと言うなッ!!

月影:しかしアレだな、紅白はCMがないから一度見始めるとダラダラ見続けてしまうん
   だよな。年越しうどん食って、みかん食って、ふと顔あげるとソコにはさぶちゃん
   がいる・・・みたいな。(註:星はそば食えません)

上田:それオマエ、かなり後半だぞ。

月影:そんで思うワケだよ。「ああ、せっかくの大晦日、つまんねぇことに時間つかっち
   まった」って・・・・。

上田:いきなり辛口なコト言うなッッ!!

月影:午前零時の初詣のために、僕は何故ダラダラと止めどなく流れるテレビ画面を見て
   いるのだろうな。でもヤなんだよ、悔しいんだよ、日が昇ってから初詣に行くのはッ!!
   深夜の寒い中、パチパチ跳ねる火の粉に温かさを感じながら列に並び、甘酒など
   振る舞われつつ、午前零時を待つ!人にもみくちゃにされながら破魔矢とお札を買い、
   チカラを込めて鐘を打ち鳴らす!おみくじの吉凶にドキドキし、新年を告げる花火の
   音を遠くに聞きながら帰路につく・・・。帰ったらもちろんもう一度お風呂につかって冷
   えた体を温めるのさ。

上田:こだわるなあ。

月影:小さい頃は楽しかったな。親公認で零時過ぎまで起きていられた唯一の日だ。

上田:ああ、でもソレはわかるなあ。でも紅白が演歌主体になった頃にコタツん中で寝ち
   まったりするんだよな。しかしまあ、今となっちゃあ、午前零時過ぎも特別なこと
   じゃなくなっちまったからなあ。

月影:大人になるって、ちょっぴりせつないわね。

上田:しんみりとしたオカマ言葉はヤメロ。気持ち悪いから。

月影:乙女系。

上田:「学校へ行こう!」に出られるくらいの年齢だったらな、そう呼んでやらんことも
   ないこともないがな・・・。うえ・・・。

月影:ところで今日は一多が一言も喋ってないじゃないか。

紀之:・・・やっぱり今年は民放で行こうと思う。

上田:ずっと考えてたのかよ!?

(しまった!あと4週あるのにもう大晦日の話をッ)紀之一多+月影星之介・上田柾流