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「愛してる」
「えっ?本当かい?」 「虫よりは・・・」 紀之一多 |
<解説文> |
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【この仕打ちはあんまりじゃねえかい?ええ、オネエサンよぅ】
紀之:この川柳は僕たちが夜の繁華街で聞いた、大変衝撃的な会話の中から抜粋しました。 (以下、月影と上田によるちょっと間違った想像的再現映像でお楽しみください) 月影:アタイは繁華街の女王「マキ(仮名)」。紫のスーツがお似合いの28歳サ。 上田:(・・・なんでコンとの人って自分で自己紹介しながら出てくるんだろう。怖いなあ)えーと、僕は大学を卒業したもの、この不景気に就職先もなく、叔父さんが専務を努める小さな文具会社の営業部にコネを利用して入ったササキイチロウ(仮名)24歳です。今日は叔父さんに連れられて繁華街に飲みに来たその帰りで、ちょとしたほろ酔い気分です。うい〜。(ドスン!)あ、しまったあ。紫のスーツを着たちょっとお水系のオネエサンにぶつかってしまったぁ! 月影:いったぁ〜いっ。どこ見て歩いてんのよ、このスカポンタン! 上田:す、すいません!!(「スカポンタン」ってなんだろう?) 月影:何が「すいません」よ。オサルの真似して「スンマソン」くらい言・・・いっくん? 上田:え? 月影:いっくんじゃな〜い!?アタシよ、アタシ。 上田:(誰だろう?まあ、いっか。)あ〜!!えーと、確か・・・。 月影:ヤダ。本名は言っちゃイ・ヤ。今はマキって名乗ってるの。ふふふ。昔のアタシはひょうたん池に捨てて来ちゃったのよ。アンタとよく石の投げ合いをした、あの池にね・・・。(遠い目) 上田:(「ひょうたん池」・・・知らねえし、俺!(笑)どこだよ、「ひょうたん池」!)そっか。でもずいぶん久しぶりだね。今は何してるの? 月影:ヤダ、そんなマジマジと見ないでよ。アタシ、今きっとヒドイ顔してる・・・。今日ちょっとサ、アイツにフラれちゃってサ。アタシって馬鹿なんだよね、勝手に惚れて、貢いで、そんで結局捨てられちゃうの。なんか、いっくんの真っ直ぐな視線、眩しいよ・・・。いっくんはいつも太陽の下を歩いていたもんね。 上田:え? 月影:アタシ、見てたんだヨ。高校の頃、ずっと。気付かなかったのかぁコイツぅ? 上田:(おいおい。なんか懐かしみだしちゃったぞ〜。怖えぇなあ、この人。大丈夫かなあ?)で、でも、マキさんだって綺麗だよ。なんかキラキラしてるよ。(アイシャドウとかね。それってラメ入り?) 月影:うふふ。いっくんがそんなお世辞言うなんて・・・大人になったんだネ。変わったね、いっくん。ううん、変わったのは、アタシのほうか・・・。(うるうる) 上田:(う!?な、なんか可愛いかも知れないぞ?男が女の泣き顔に弱いというのは本当だというのか!?)あ、あの、マキさん。俺も・・・俺もずっと、好きでした! 月影:!?いっくん・・・。アタシも愛してる。 上田:え!?本当かい? 月影:虫よりは・・・ね。フフフ。 上田:う!?(俺は虫か!?虫以下なのか!?)うああああああああああ〜〜!アイデンティティ崩壊しちゃうぞう、俺ぁ!(泣きながら去る) 月影:・・・いっくん。虫は、イイわよっ・・・。(アタシの中で上位ランクよ!) (ずいません。ホントはこんなんじゃなかったです)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |