12月18日の会
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                                                守餌象
僕の店に キツネが手袋 買いに来た
                                                紀之一多

【チョップしたった】
上田 : チョップすんな〜!!!いい話じゃないか『てぶくろを買いに』は!!
月影 : 上田くん、物語と現実を混同してはいけないよ。僕の店に来たのは、あんなモコモコの可愛いヤツじゃなくて・・・、こう・・・、全身の毛が紫色の・・・・口がシャアアアアアっと赤い・・・・云うなれば、化け系?みたいな・・・。
上田 : 化けキツネだあああああああ!!!!
月影 : なんでももうかれこれ百五十年生きておられるのだとか。
上田 : そんな凄いキツネが何故、てぶくろを買いに!?
月影 : うん。なんでも大好きなキツネがいるんだけど、なかなか振り向いてもらえないそうでね、クリスマスのプレゼントに、ってさ。
上田 : ・・・・ち、ちなみにその好きなキツネって?
月影 : うん、中国からいらした真っ白なキツネでねえ、えらい美人らしいんだよねえ。実家のほうではなんでも国一つ潰したこともあるんだってさ。そりゃあ、化けキツネのダンナもなかなか手が出せないハズだあ。ハッハッハッ。
上田 : そのキツネって、もしかして尻尾が九本ないか?
月影 : あれ?上田くん、どうして知ってるんだい?
上田 : 九尾のキツネだあああああああああああああ!!!!!!
月影 : あ!駄目なんだぞ〜。その名前で呼ぶと凄い怒るんだってさ〜。ちゃんと玉藻前って呼んであげなきゃ〜。
上田 : それは振り向かないハズだ。百五十年くらいじゃ駄目だ・・・・。毛が紫ぐらいじゃ駄目なんだ・・・・!
月影 : どうしたんだ上田くん、ブルブル震えて。気持ち悪いぞ。
上田 : 玉藻前に手袋なんて・・・そんなもんでいいのか?もっとこう、グッチとか、エルメスとか、そういうんじゃなくていいのかな?
月影 : そんなものはもう見飽きているんだよ。他のライバルキツネたちとは違うということを見せつける為にあえて素朴な手袋を、と涙ながらに語っておられたぞ。
上田 : そおかあ。どこの世界でも一緒なんだな、そういうのって。
月影 : まあ、一つ違うと云えば、その涙が真っ赤な血の涙だったくらいで・・・。
上田 : 店があああああ!!!店があああああああああ!!!もう、妖怪なんて入れるんじゃありません、ふんまにもう!!
月影 : え〜?さっきも小豆洗いのダンナがビニール手袋を予約してくださったんだよ〜?僕の店は妖怪のお客様ナシにはやってけないよぉ〜。
上田 : 嫌な店だな、オイ。
月影 : ただ、この前不届きなヤツが葉っぱのお金を使おうとしたからねえ・・・・軽〜くボコってやったよ。
上田 : ウッ・・・鉄拳制裁・・・!!!
月影 : お札貼られたとこシュウシュウいってたけど、大丈夫だったかなあ、アイツ。
上田 : ・・・・溶けてるな、ソレ・・・・。
月影 : 上田くんもどうだい、一つ、手袋買っていかないかい?
上田 : ああ・・・じゃあ、そのオレンジ色のもらおうかな。
月影 : 五両です。
上田 : 五両おおおおおおおおおおおおおおお!!!
  (アレ?上田くん、背中から煙が出ているよ?)紀之一多+月影星之介・上田柾流