5月29日の会
手と首と 背中に凄い 内出血
                                                守餌象
頑丈な 僕の髪には 格安シャンプー
                                                紀之一多

【犬の毛】
月影 : 僕の頭の後ろんとこ犬の毛の手触り。
上田 : う〜ん、固いやね。柴犬やね。
月影 : 誰が二口女だ!!
上田 : 云ってネエよ!!
月影 : ほらほら、ニョロニョロ伸びた髪の毛で握り飯が掴めるよ。
上田 : 気色悪ゥ!
月影 : そして後頭部に開いた口でモシャモシャ咀嚼・・・それが二口女!!
上田 : オマエはなんだ?二口女をデビューさせようとしてるのか?
月影 : 昼間は清楚な小食美女。夜中は台所を荒らす大食らい妖怪。この二面性が世間にウケる。
上田 : ウケるかっ!!そんな二面性!!
月影 : 夜中に大食い・・・・世の女性の夢だよねっ!
上田 : 勝手に決めるな!!
月影 : 昔読んだ昔話に『飯喰わぬ女房』というのがあった。
上田 : なんだそれ?二口女の話か?
月影 : いや、二口女は昼間も喰うんだよ。小食だけどね。しかし飯喰わぬ女房はその名の通り一切飯を喰わない。朝も昼も晩も、そして勿論オヤツもナシだ!!
上田 : オヤツて・・・。
月影 : ケチな旦那は喜んだ。飯代が浮くじゃないか、とね。それに色白美人だし。
上田 : ふむふむ。まさか、それで衰弱して死んだ、なんちゅうオチじゃなかろうな?
月影 : 来る日も来る日も女房は飯を喰わなかった。が、不思議なことにその家の米が減っていくんだ。不思議に思った旦那は、夜中起き出した女房の後をコッソリつけてみたんだ。まさに尾行だ。警察24時だ。
上田 : 警察っつうより探偵じゃネエの?
月影 : すると離れの建物から飯のイイ匂いがしてくる。「ぬああ〜!!あのアマ、やっぱりコッソリ飯喰ってやがったんじゃあ!!この酔いどれウサギがぁ!」といきり立った旦那は、あくまでコッソリ離れを覗いてみたんだ。
上田 : しょ、小心者!!そこまでキレておきながら!
月影 : すると床中に置かれた大量の握り飯を、何メートルもあろうかという真っ白な大蛇が次々と喰らっていたのだった・・・!!恐怖におののいた旦那はすかさず窓からバルサンを投げ込んで・・・・!!
上田 : ゴキブリじゃないんだから!!そんなもんで大蛇が倒せるわけないだろう!!
月影 : とまあ、このように、まったく食べない嫁さんは裏で何をしてるかわかったもんじゃないので、適度に大食いな二口女のほうがオススメですぜ、旦那。
上田 : つか、見合い相手に白蛇とか妖怪とかすすめんでくれる??
月影 : え〜?普通の人間でいいの?君はスケールの小さい人間だなあ。
上田 : 普通でエエわい!!特殊なモンは何一つ必要ないわい!!
月影 : 世界を破滅させるチカラとか?
上田 : いらん!!
月影 : ゆで卵を爆発させるチカラとかは?
上田 : そりゃ電子レンジだろうがっ!!
             (最早人にあらず) 紀之一多+月影星之介・上田柾流