壱月 第四週


  私より 上司の方が 休んでます
                                                守餌象


  コンビニの人 毎朝寄って すいません
                                                紀之一多

【もう本当に毎朝、毎朝】
月影 : 既に僕が「あたため要らずの箸付きで」とおふれが回っているに違いない。
上田 : 本当に平日毎朝寄ってるもんな・・・。なんちゅうかもう・・・・恥ずかしいくらいに。
月影 : 馬鹿を云うな!!コンビニの人だって、きっと毎朝楽しみに待っていてくれるに違いない・・・!!
上田 : 楽しみかどうかはちょっと・・・。
月影 : 何故、そんなに弱気なんだ!!攻めて行け!!攻め込んで勝ち取れ!!貴様なりの勝利ってヤツを・・・な!!
上田 : ちょっと何云ってるのアナターーーーーー!!!
月影 : フンフン!!これ以上税金があがると云うのなら、もうわしゃ、この国にゃあ住ま   ん!!
上田 : お爺ちゃん、落ち着いてェ!!そんなこと云って、どこも移住する宛もないだろ?
月影 : 地底国に・・・。
上田 : 地底国ゥ!?
月影 : そして地底で、地上に温泉を送り出す仕事をして生計を立てるのさ。
上田 : 一応聞くけど・・・・それどんな仕事?
月影 : 君は知らないと思うけど、地上の温泉は皆、地底国の人たちが出荷しているんだ。温泉協会のドンしか知らない秘密だけどね。源泉と呼ばれる場所の地下では、地底人が青バケツにお湯をくんで必死に地上にブン投げてんだよ・・・。
上田 : じ、地道な労働だな・・・!!オマエに出来るのか?
月影 : 出来るか出来ないかはともかくとして、僕はとにかくそのお湯をぶん投げる際に発する「ンジョオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ってかけ声をやってみたいんだ。
上田 : 地上で叫べよ!!そんくらい!!
月影 : な!?そんくらいとは何事か!?このかけ声は由緒ある労働者たちに受け継がれるもので、そう簡単に口に出来るものじゃないんだぞ!?さっきのだって特別に許可をとって発してるんだからな!もし不許可で叫ぼうものなら・・・・おおお、考えただけで怖ろしい!!
上田 : ・・・・・・・いや、どう怖ろしいのかいまいちわからんのだけれども?
月影 : では叫んでみるがいい・・・。ふふふ、地底人がくるぞおおおおおおお!!!!
上田 : オマエは小学生かよ!!
月影 : いいや、トンデモ本の編集者だ。
上田 : 自分で云っちゃいけないんじゃないの?あくまで作ってるほうは、真剣じゃないと。
月影 : 私は真剣だよ、上田くん。ついこの間も、地底へ降りる階段の場所を探しに旅に出たのだ。やはり地底の労働者と話をするには温泉の源泉が一番近いと思ってな、一週間ほどねばったのだがやはりコンタクトは無理だったよ・・・。
上田 : 慰安だーーーーーーーー!!!ソレ、ただの慰安旅行だよーーーーーー!!!アンタ、とんでもない悪だよーーーーーーー!!!
月影 : あ。これ、お土産の温泉饅頭。
上田 : ・・・・・・・・・こっちは?
月影 : 足のツボ押し。えい!(ドン!)
上田 : ンジョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!(痛!!)
   (不健康者は絶叫です。地底人がくるぞ〜お)紀之一多+月影星之介・上田柾流





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