拾月 第参週


  車酔い 5分も乗って いないのに
                                                守餌象


  雨だって チャリで通って いいじゃない
                                                紀之一多

【素敵だ・・・】
月影 : 雨の中激走のわたくし・・・絵になるかね、上田くん?
上田 : いや、「かね?」って聞かれても・・・。
月影 : 今日の僕って、なんか紳士っぽいかね、上田くん?
上田 : だから「かね?」って聞かれても・・・。多少困惑気味です。
月影 : そうか・・・困惑気味、かね?
上田 : ええ、そうですね。困惑気味であることは否めないですね。
月影 : そうか。将来紳士になった際のシュミレーションをしていたのだが、君には理解してもらえなかったようだね・・・。
上田 : 解るかッ!!そんなシュミレーションしてる奴見たことないぞ!!
月影 : ならば君は今夜、歴史の目撃者になる・・・!!
上田 : ならんわ!!
月影 : ならば、僕こそが歴史の目撃者になる!!僕は時の涙を見たか・・・!?
上田 : 混じってる混じってる、ガンダム混じってる。
月影 : いやしかし、幼くして既に閉所恐怖症の気があった僕は、ガンダムにおけるスペースコロニーの存在に怯えたものだった。
上田 : ああ、宇宙に浮いてる巨大透明チューブみたいなのの中で人が暮らしてんのな。
月影 : 一歩間違ったら宇宙空間。しかも悪いことに、攻撃によってスペースコロニーの外壁に穴が開き、人が宇宙に吸い出されるのを見てしまったのさ・・・。あの時から、僕は生涯どんなに荒廃してもテラで生きようと決めたんだ。
上田 : 安心しろ。人類はまだ月にすら住めてねえから。
月影 : そうだ、どんな環境の変化にも耐えられる機械の体をもらおう!!
上田 : 混じってる混じってる、999混じってる。
月影 : 上田くん、温暖化も進んでいることだし、これから先の未来は生身では乗り切れんよ。君も僕と一緒に機械の体を手に入れよう!!そして箱の中にみっしり詰まって「ほう」っと笑おう!!
上田 : 混じってる混じってる、京極夏彦混じってる!!しかもそれ失敗作だ!!
月影 : しかし今の技術じゃあ人の体を機械になんか出来そうにないしなあ。あ、そうだ、あの人なら出来るかも知れないな!ホラ・・・なんて云ったっけ?あのさ、モグリのお医者さんで、顔に傷のある・・・。
上田 : ブラックジャック先生だあ!!とうとう手塚治虫ワールドまで・・・!!だけどブラックジャックは人医だろ?
月影 : 病院のブレインを治したことあったぞ。配線を血管に見立てて。
上田 : 流石だな・・・!だけどイチから作るのは医者の仕事じゃないだろう。
月影 : じゃあ・・・お茶の水博士?
上田 : おお、近いな!!だけど一体どの時代のどこにいるんだか・・・。
月影 : じゃあ、ネコ型ロボットに探して貰おう。
上田 : クハァ!!ドラえもんとは一体どうやって巡り会えばいいんだ!!
月影 : 眼鏡をかけた情けない黄色シャツの子になればいいんだ!!そうしてやっと巡り会えたドラえもん!!しかし何者かがドラえもんをさらってしまった!!「コイツはもらっていくぜぇ〜、とっつあ〜ん」。
上田 : ル、ルパン!!!
         (愉しいなあ・・・こんな世界)紀之一多+月影星之介・上田柾流





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