無灯火の 自転車蹴っても いいですか?
紀之一多
【サイドから・・・】
上田 : 駄目だよ!!
月影 : 車のケータイ電話が罰金で、どうして無灯火自転車は横から蹴っちゃいけないん だッ!!
上田 : ・・・・・・・・・・いや、なんか勢いで「ああそうだな」って云いそうになったが、よくよく考えればちっとも比較対照じゃないじゃないか!!
月影 : じゃあ上田くんは僕が無灯火自転車に当たってもいいっていうんだね?
上田 : ウッ。
月影 : 何故目を逸らすのさ?
上田 : いや・・・、きっとオマエなら得意の防御魔法で当たらずに済むよ。
月影 : それは僕がRPGにおいて白兵線が好きなことを知っていて云ってるんだろうね?
上田 : いや・・・、ええ、もうほんと、すいませんでした。
月影 : 街中の明るい場所ならまだしも、ほとんど街灯もない細い歩道を無灯火で爆走してくる自転車は・・・・・もうホントに馬鹿ッ!!
上田 : なんでオ○ギ?
月影 : あ、あと、赤になりかけのとこに突っ込んで来て、堂々と横断歩道の上に止まった挙げ句、ケータイで楽しそうに話していた○○ナンバーの車を、前の車とのわずかな隙間をギュウギュウに通らねばならなかった歩行者は、皆、一発ずつ蹴ってもいいと思う。
上田 : え、閻魔帳・・・!!さすが、歩行者無視で無理矢理曲がってきた車のタイヤを蹴った人の云うことは含蓄があるな〜ぁ。ははは・・・・はは。っていうか、実際に怒りのとばっちりを受ける俺の身にもなってみやがれコンチクショウ!!
月影 : 僕、明日死ぬとなったら、蹴って回ろう・・・。
上田 : やめておけ。犯罪者になったら、まず間違いなくこのやりとりがマスコミに公開されて、「心の病んだ子」として処理されてしまう・・・。
月影 : こ〜こ〜ろ〜が〜、病んでるんだよほほほ〜いい。
上田 : 月影さんっ、遠い世界にいかないで!!
月影 : 帰ってきたよっ。さ、お土産だよ。『彼岸饅頭』。
上田 : そんな縁起でもない土産を買って来るんじゃない!!
月影 : 彼岸のほとりで猿顔の男と出会ったよ。
上田 : せ、関口先生・・・!!(京極夏彦)
月影 : うう〜ん、彼岸チョコのほうがよかったかなあ?彼岸気ぃ掘瑠駄亜とか・・・・。
上田 : なんなんだその縁起の悪い字面は。「キーホルダー」でいいじゃないか!!
月影 : そこが彼岸土産物屋の怖ろしいところさ・・・。
上田 : そんなところで商売すんな!!
月影 : オバサンパーマ全開のオバチャンが「いつも笑顔」をモットーに店をかまえているんだ。なんでも彼女の息子が数年前に彼岸にいったきり還ってこないらしくてね、それを探しているんだとか・・・。
上田 : そ、それは予想以上に悲しい出来事だな・・・。
月影 : あ、でも大丈夫だよ。彼女自身は一日三時間のパートと割り切ってるし、お夕飯になるとこっちに還ってくるんだ。
上田 : ・・・・・・・・・そんな簡単に行き来するんじゃない!!!
(まったくだ)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |