七月 第壱週


  寒すぎて オフィス内で ぶるぶるぶるー
                                                守餌象

  会社靴 パキリと割れた 真っ二つ
                                                紀之一多

【靴って割れるんだ・・・!!】
月影 : 右靴がどうも最近絨毯にひっかかると思ってたら、コリはビックリ、靴底が真っ二つに裂けちょったがね!!
上田 : その前に気付いてくれ、頼むから。
月影 : 室内でしか履いてないのになあ。不思議だなあ。
上田 : 買いなさい、靴を!!
月影 : うう。マッチを、誰かマッチを買ってください・・・。
上田 : 何をしてるんだ?
月影 : 靴を買うお金を稼いでるんだよ。あ、上田くん丁度良いところに。マッチを買って行きたまえ。
上田 : え?何様?何様なの?
月影 : 僕の店はただの店じゃないぜ。法的に手に入らないものだって売っているのさ。云うなれば、大人の社交場、金と欲望の渦巻く場所さ。
上田 : な、なんかいかがわしいな・・・!
月影 : 顔が笑っておるよ、上田くん。
上田 : い、いや!!俺、金ないし!!高価なものなんか買えないし!!
月影 : 何も買えとは云ってないよ。君はまあまあ友達だし、オマケもしてあげる。
上田 : まあまあ?
月影 : まずはコレだ。ウチのトイレで捕獲した河童の頭の皿の欠片。
上田 : どんだけ怪しい品物なんだソリャア!!どうせなら河童を出せ!河童を!!
月影 : 続いては、座敷童子の座っていた座敷の畳、一畳分だ。
上田 : なんでスゲエ笑顔なの?誰がそんなワケのわからんもん買うか!!
月影 : 小豆洗いが落としていった小豆でこさえた大福。
上田 : ちょ、調理しよったァ!!妖怪の落として行った食べ物を!!
月影 : 本日中にお召し上がり下さい。
上田 : 生ものじゃあ!!生ものをこさえよったァ!!
月影 : 垢舐めの嫌うカラッと素材のお風呂。
上田 : 普通だろ!!
月影 : 尻こ玉。
上田 : 返して来なさい、取られた人に!!
月影 : もう、そうやって文句ばっかり云って・・・・。君はあれかい?いちゃもん屋かい?
上田 : オマエの出してくる商品こそがいちゃもんだらけじゃネエか。
月影 : 何を云っておるかね、夢のない男だなあ、君は。それとも何かい?日本の妖怪は嫌いなのかい?じゃあ、洋モノを出そうかね。
上田 : 外国の品物まであるのか?
月影 : これは吸血鬼をかつて5度も撃退したニンニクだ。
上田 : それを証明するものを見せて下さい。
月影 : ニンニクを使って吸血鬼を撃退したミーゲルさん(英国農夫・当時72歳)の証言名言集。
上田 : なんであえて名言集にしちまうかね?
月影 : 「わしゃ見ただよ!大きな光る物体がワシの畑の真上から降りて来ただ・・・!!」
上田 : 証言違っとるーーーーーーーーーーーーゥゥゥ!!!
        (ミーゲルさん色んなもの見てる)紀之一多+月影星之介・上田柾流