七月 第弐週


  汗でない 体質改善 しすぎたか?
                                                守餌象

  関東の 湿気に負ける 東北人
                                                紀之一多

【関東の夏】
月影 : 仕方がない。かき氷でも喰うか。
上田 : 何が仕方ないんだ。
月影 : この暑さを少しでもやわらげようと、上田家の縁側に約167個の江戸風鈴をぶら下げてみたけどどうだったかな?
上田 : よ、余計なお世話ァ!!!!煩くて眠れないじゃないか!!風鈴は一個の音色で充分涼しげなんだからそんなに吊さなくていいの!!
月影 : じゃあ、良かれと思って上田家に放った約1127匹の鈴虫、ならびに松虫も、もしかしたら必要なかったのかな・・・?
上田 : こ、怖ぁ!!回収してくれい!!
月影 : でもせっかくこんなに暑いんだから、夏を満喫しないと、上田くん。
上田 : 何故、もの凄くイヤな形で、俺にだけ満喫させようとするんだい、星くん?
月影 : とりあえず、会社にある上田くんのデスクだけをオモテに出してみたよ。
上田 : 死んでしまうわ!!
月影 : そしてとりあえず、上田くんのお母さんもオモテに出してみた。
上田 : コラア!!仕舞いなさい、お母さんは!駄目でしょ、勝手にお母さん出したら!!
月影 : ンン〜、怒られた!!
上田 : そりゃ怒るよ。アンタ、間違ってるんだもの。夏の満喫のさせ方を。
月影 : な、何ぃ!?あまりの暑さにおしろい婆のおしろいが流れ落ちてしまっただとお!?
上田 : もしもし、月影さん?僕のツッコミ聞いてました?
月影 : なんだね、上田くん。僕のひとときの幸せ「妖怪新聞」を読む時間くらい静かに出来ないのかね、君は?
上田 : いや、月影さんのリアクションのほうが騒がしかったですよ?
月影 : とりあえずパインシャーベットでもいかがかな?
上田 : は、はあ、い、いただきますが・・・。
月影 : 僕の家のフランケンシュタインが精魂込めて作ったパインだ。
上田 : う・・・。それは勿論心優しいフランケンなのでしょうな?
月影 : まったくフランケンの作る果物はなんでも美味しい。やはり肥料がいいのかな?
上田 : 怖いフランケンだ!怖いフランケンが作ってるんだ!!
月影 : 今度遊びにいらっしゃいますかね、上田さん。
上田 : いえ!いいです!なんか美味しい果物の糧にされそうで・・・。
月影 : ドキイ!!な、何故わかったのです!?フランケンがボットン便所の・・・。
上田 : そっちかよ!!!
月影 : ふふふ。冗談でやんすよ、上田さん。衛生上今時そんなことがあるわけないでやんしょ?
上田 : なんなの、その口調。なんで「やんす」口調なの?
月影 : 上田くん、ゴメンね。ずっと黙ってて。僕、実は怪物ランドの王子様なんだ。
上田 : か、怪物くーーーーーーん!?!
月影 : 声は野沢雅子なんだ。
上田 : も、文字だからわからん!!って、そんなワケあるかい!!
月影 : オッス、オラ怪物くん。メーテルーゥ!!
         (混じってる、混じってる!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流