かき氷 練乳だけで シャクシャクと
紀之一多
【うまいぜ、かき氷!】
月影 : 全然なんにものってなくていいんだ。ただ練乳があればいい。
上田 : 哲学的だねえ。
月影 : ただ、練乳があれば、いい・・・・!!
上田 : いや、2度云わんでいいよ!
月影 : 夏はアイスより断然かき氷だね。出来れば粗めの氷が良い!それをザリザリ喰っていくのが良い!夏は氷だ!氷持ってこい!!
上田 : エエ?今ですか?
月影 : カップに入ってるヤツじゃ駄目だぞ。あんな氷の触感のないやつは駄目だ。駄目駄目の駄目助だ!!
上田 : 駄目助?
月影 : 「オッチャンがゴリゴリ削ってくれるヤツこそが真の氷であると云えよう。」予言者モッスォワンの言葉より・・・。
上田 : 誰なんだ、その胡散臭い予言者は!!モ、モ、なんとか!モ・・・!!
月影 : モッスォワン。
上田 : 云いにくいわ!!!
月影 : モッスォワン曰く。「その氷を削った際に地面に落ちる氷の屑を、拾って妹の口にふくませる兄あり」。
上田 : そ、それはもしやもう一つの夏の風物詩・・・!!
月影 : 「その兄妹はいずれ非業の死を遂げるであろう。死んだ兄の手にしていたドロップの缶の中には先に死んだ妹の骨が・・・。それはやがてホタルとなり思い出の地を駆けめぐるのであった。」
上田 : 『ホタルの墓』じゃ!!ロロップじゃ!ロロップが来るんじゃあ!!
月影 : この言葉はモッスォワン先生が、ジプリ作品『ホタルの墓』を見て感動の涙を流しながら書いた一編の詩である・・・・。
上田 : 感想文かよ!!!予言じゃネエじゃねえか!!!
月影 : そりゃあ予言者とは云え予言ばかりしているワケじゃないよ。モッスォワン先生の趣味は泣ける映画鑑賞なんだ。
上田 : そ、そうか。案外普通なんだな・・・。
月影 : そういえばここ8年くらい予言してないなあ、モッスォワン。
上田 : オマエの知り合いで怪しくないヤツはいないのか?
月影 : どうしてるかなあ、モッスォワン。「スフィンクスの鼻をもいだのはワシじゃ」って頑なに主張してた彼の笑顔が懐かしいよ。
上田 : しかも絡みにくいタイプだな、モッスォワン・・・!!
月影 : しかし暑いなァ。氷食べたいなァ。上田くん、ペン太くん買ってくれたまえよ。
上田 : なんだ、ペン太くんて。
月影 : ペンギンの形した自宅用かき氷機。瞳孔が常に開いてて微妙に怖いんだ。アタマから氷入れてハンドル回すと、アゴから砕けた氷が出てくるんだよぅ。
上田 : 怖いわ!!
月影 : んん〜。じゃあ仕方ないな。かき氷喰いにいくかぁ。・・・・・モッスォワンとこの店に。
上田 : かき氷もやってんの!?!
(冷やし中華も始めました)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |