七月 第伍週


  花火好き でも人混みは だいキライ
                                                守餌象

  カルピスを 原液呑みで 夏満喫
                                                紀之一多

【ぷハァ〜い】
月影 : やはりカルピス、紙パックなんかに入ってちゃならんよね。あの茶色い瓶に入ってないと。白と水玉の洋服を脱がすと、ギョッとするほど異質な夢もへったくれもないあの瓶に入ってないと!
上田 : 美味しさを保つためだろ、瓶が茶色いのは。
月影 : あの外装剥いだら子どもがわららんようじゃないと駄目だね、カルピスは。もう、見つけたらかぱかぱ飲んじゃうからね、子どもは!なんなら、『お酢』って書いた紙を貼って偽装してもいい!
上田 : オマエ、子どもにカルピス飲まれた恨みでもあるのか?
月影 : カルピスの瓶は両刃の剣。外から解りにくいということは、逆に中味がちょっとくらい減っていても解らないのだ。つまり、夜ちょっとトイレに起きた時に、水を飲むフリをして、カルピスを舐め舐めしてもバレにくい、と・・・!!
上田 : 舐め舐めって、オマエ、油すましじゃネエんだから。
月影 : 夏場のジュース盗み飲みは子どもの浪漫だよなあ。
上田 : ・・・・・・・・やってたんだな、舐め舐め。
月影 : 他に自家製梅ジュースなどが格好の獲物でありました。
上田 : 瓶モノはな。
月影 : んん〜、毎日カルピスを浴びて暮らしたい!!
上田 : 蟻が集るわ!!
月影 : ジョニーなんか、カルピス風呂に入ってるぞ。
上田 : 飲め!浸からずに!!
月影 : なんでもバブと間違えたとかで・・・。
上田 : 間違いにくいわ!!どうやったら、ブクブクと液体を間違えられるんだ、エエ!?
月影 : ま、僕は断然柚子派だけどね?
上田 : オマエのバブの好みは聞いてネエんだよ!!
月影 : しかしプールに入る前の消毒液ゾーンて、なんであんなに冷たいんだろうね?
上田 : カルピスはどうした、カルピスは。
月影 : いいち、にいい、さああん、しいい・・・。
上田 : 入っちゃってるよ、この人あ・・・。律儀に手を頭の後ろに組んでるよ。てえか、いつの間にか水着に・・・?
月影 : バカヤロウ!!夏を生きるモノは常に下着代わりに水着を着用しているものだ!
上田 : それ小学生の発想だろ!!それでよくパンツ忘れてくるヤツ居たよな。
月影 : !!
上田 : ・・・・・・・・・・・・忘れたんですか?
月影 : お母さんのヤツぅ、パンツに名前書くのやめてって云ったのにィ!!
上田 : そっちかよ!!しかもいい歳になってまで・・・!!
月影 : いやあ、もう恥ずかしいなあ!ほらあ、見てくれ給えよ、上田く〜ん。
上田 : 月影さん・・・・『やまもと・マ』って誰?
月影 : ああっ!!こ、これは・・・・お父さんのパンツじゃないか!!
上田 : 名字違う!!
月影 : いや、ほら、結婚する前の。
上田 : ・・・・・・・・・婿養子なの?
          (月影家・夫婦別姓導入予定)紀之一多+月影星之介・上田柾流