冷蔵庫 私物禁止令が 出ました
紀之一多
【夏なのに・・・】
月影 : おっと、ポン酢とマヨネーズ(ミニミニ)撤収せねば。
上田 : 説明しよう!会社にてこの夏『冷蔵庫における私物入庫禁止令』が発令されたのだ!!会社で用意している飲み物以外は、冷蔵庫に入れるなというこのしょうもない決まりに、人々は一様に「死ね。死ぬがいい。」と心黒くなるのだった。
月影 : 上田くん、怒ってるの?
上田 : 当たり前だッ!!会社で用意してる飲み物が品薄だから個人的に持ち寄っているちゅうのに、何様なんだ、一体ッ!!理不尽にも程があるッ!!
月影 : まあまあ、落ち着きたまえよ上田くん。
上田 : なんだよ、ヤケに冷静じゃないか。影で冷蔵庫蹴ったりしないのか?ポン酢とマヨネーズ(ミニミニ)をキープしていた後ろめたさなのか?
月影 : 馬鹿を云うんじゃない。ポン酢とマヨネーズ(ミニミニ)は僕にとって必需品なのだ!インスタント焼きそばに添付されていたのが芥子マヨだった場合などに登場するんだぞぅ。(←カラシキライ)
上田 : ポン酢が?
月影 : まあ、これを見ろ。
上田 : わ〜あ、人形だあ〜♪
月影 : ワラで出来たねッ♪ トンカチと釘もあるんだにぃ〜。
上田 : これでトントンするんかね?
月影 : トントンするんだにェ〜。
上田 : 良い子は決して真似するんじゃないぞ!!
月影 : 高校時代の血気盛んな僕であったら、相手が「ぎゃふん」と云うまでありとあらゆる陰気な嫌がらせで追い詰めてやるところだが、僕ももういい大人だ。やはり大人はこう、スマートなやり方で嫌がらせねばな。
上田 : 丑の刻参りが?
月影 : とりあえず手始めに、滅多に開けない引き出しに蛾の幼虫を数匹放してきた。
上田 : 良い子は決して真似しないようにッ!!!
月影 : そして明日は、この手作りケーキを出勤前にデスクに置いてくる予定だ。
上田 : んん〜、誰の手作りかってえのがわからないのは気持ち悪いが、そんなに嫌なことでもないんじゃないのか?
月影 : ふっふっふ、それだけじゃないよ〜ん。ケーキの上に今の歳プラス1歳分の蝋燭を灯して、メッセージカードを置くんだ。『人生最期の誕生日、おめでとう』・・・。
上田 : 皆の者、真似すんなよッ!!!てえか、もうオマエ、怖すぎ!!
月影 : ふははははははは!!この恨み、思い知るがいいッ!!!
上田 : もうこうなっては、冷蔵庫を封印しただけでこんなにまでされる相手がなんだか可哀相になってきたぜ・・・・。
月影 : んん?冷蔵庫?冷蔵庫が何?
上田 : わ、忘れちょるううううううううううう!!!!
月影 : いやあ、なんか嫌がらせの手段を考えるのが楽しくて、なんで怒ってたのか忘れちゃったよ。で、なんだっけ?冷蔵庫がロボになるんだっけ?
上田 : どんな状況だよ!!
月影 : あ!!違うわ!!合金ロボになるんだった!!
(それも違う!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |