風邪ひいて 熱がぽっぽで 目が回る
紀之一多
【ま、幻か・・・?】
月影 : あ〜。上田くんの頭にキノコ生えてるぅ〜。
上田 : 生えてないよ!!生えてないよ!!
月影 : あ〜。そうだよね〜。いずれ生えるんだよね〜。
上田 : 生えないよ!!未来永劫生えないよ!!
月影 : 死んでからね〜。お墓から生えてくんのね〜。
上田 : 死か!!死後の話か!!
月影 : 僕はね〜、そんな上田くんの墓を見てね〜、こう云うの〜。
上田 : ・・・・?
月影 : 「燃やしちまえ!!」(クワッ!!)
上田 : お、男らしい!!村のリーダー!?リーダー!?
月影 : 「このままじゃ、このキノコに村がやられちまうぞォ!!燃やすなら今しかネエ!!」
上田 : 俺は!?俺の意志は!?
月影 : ふふふ。君、こんな諺を知らないかい?「死人に口はあるけど、しゃべれない」ってね・・・。
上田 : 語呂悪ウウウウウウウウウウウウウウ!!!!カッコつけてしゃべってるけど、アンタ、それ間違ってますから!!
月影 : え?カッコイイ?
上田 : 云ってないよ!!何、聞き返してんの?何、聞き返してんの!?
月影 : 無邪気な子らだ・・・。
上田 : 何その遠い目!幻!?幻見ちゃったの!?
月影 : ・・・・・・・・・うん、見たかもしんない。
上田 : ・・・・・・・・・その話聞かせてくれる?
月影 : 駄目ッ!!勿体ない!!貴様なんかに云うの勿体ないほどの体験談!!
上田 : クッ・・・屈辱!!俺ごときには云えないほどの幻・・・見てェ!!
月影 : 見せてあげてもいいけど。あるものをくれたら。
上田 : か、金!?金目当て!?
月影 : これから死ぬまで、上田くんが食べる毎回の食事の中でいちばん好きなものを必ず僕にくれると約束してくれたら・・・。
上田 : イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!人生の楽しみ何一つナシ!!
月影 : とんかつのカツ!!ちゃ〜しゅ〜麺のちゃ〜しゅ〜!!フィレステーキのステーキ!!ネギ間の鶏んとこ!!そういうのちょうだい!!そういうの!!
上田 : うぬぬぬぬぬぬう〜。だ、駄目だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!俺にはおいしいものをオマエなんかに喰わせて微笑んでいることなんか出来ない!!うまく笑えない!!
月影 : 意気地なしぃ!!(バシイ!!)
上田 : グハァ!!な、なんだ!?この脳天に響く痛みは・・・!!
月影 : 熱。
上田 : ・・・・・・・・・・え?
月影 : 風邪。(ビシィ!!)
(寝込み二人目決定!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |