雷に 怯える季節に なりました・・・
紀之一多
【へそを守れ!!】
月影 : 何故だろうね・・・。夕暮れに暗雲立ちこめてくると、こんなに心が震えるのさ・・・。
上田 : ん?
月影 : 震・・・ふっ、ふるっ、ふ、ふるるるるるるるるるるるるるる!!!!!!!
上田 : 震えとるゥ!!!!月影さんっ!!月影さんしっかりぃ!!!
月影 : はっ!?
上田 : アンタ、心ばかりか体までも派手に震えちょりましたよ!?
月影 : ああっ!恐怖心がいわゆる霊のパラッペニョーリさんみたいなものと合わさって、それはもうもの凄い恐怖を僕に与えたのだ!!
上田 : いかにもなことを云っているようだが、ちっとも意味がわからん。
月影 : いいんだ・・・。誰も僕のことなんかわかっちゃくれないんだ・・・っ!!チクショウ!!(バンっ!!)
上田 : 待てぃ!!!
月影 : 何か?
上田 : 貴様、どこへ行く?
月影 : え?ええと、誰も僕を解ってくれないやるせなさを発散すべく、街へ。
上田 : そのオケとタオルはなんだ?
月影 : ・・・・・・ケロヨン。ケロヨンってなんだろ?
上田 : 銭湯行く気だなコノヤロウ!!!!どさくさに紛れてなんてヤツだ!!
月影 : あのさあ、関東と関西のケロヨン桶は深さが違うんだよ?
上田 : だから何だ!!わけのわからないウンチクで煙にまこうとするんじゃない!!
月影 : え〜ん。放してよぅ。ちゃんと上田くんの分のコーヒー牛乳も買っておくから〜!
上田 : 駄目だ。だいたい、俺をさしおいて一人で抜け駆けしようというその根性が気に食わん!!
月影 : 後生だぁ!!放してくれぃ!!ケンちゃんと一番風呂競争をしてるんだあ!!このままでは負けてしまう〜!!
上田 : ケンちゃんて?
月影 : 小学2年生の男の子。鍵っ子でいっつも銭湯に来るんだ。
上田 : オマエ何歳だよっ!!!小学生と張り合うな!!
月影 : でもケンちゃんも僕も、いっつもトメゾウさんに負けちゃうんだよ・・・。
上田 : トメゾウさん?
月影 : 78歳の爺さん。あの人いっつも開店時間より前にお風呂に入ってるんだけど、なんでだろうなぁ・・・。
上田 : 怖いな!!トメゾウさん!!
月影 : お風呂からあがったら、コーヒー牛乳を飲み飲みみんなで踊るのさ。
上田 : 置けよ牛乳!!飛び散るだろ!!
月影 : 大丈夫だよ〜。トメゾウさんは分速8oだから。
上田 : ・・・怖いな、ホントに。太極拳越えてるな。
月影 : でも僕らの牛乳は飛び散るから、いつの間にかトメゾウさんにアリがたかってネ、結局またケンちゃんと僕とで洗ってあげるんだ。
上田 : オマエ・・・ホントに俺の知らない間に何やってんだ?
月影 : トメゾウさんを洗ってると癒やされるんだよなァ。
(上田くんもいけばいいのに!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |