八月 第四週


  水ぶくれ 琥珀色した 僕の足
                                                守餌象


  韓国の 男は心だ 顔じゃない

                                                舞無舞無

我が母が『韓国映画・・・アリ!』と思ったキッカケ(彼女は立派に韓流の波に乗っています。ヨン様ファンじゃないけど)だという、『8月のクリスマス』を鑑賞。
懐かしい感じの画面。穏やかな顔つきの青年が、ラッタッタ(原チャ)に乗って気持ちよさそうに走っている。
どうやら、彼が主人公らしい。顔は・・・。毒とトゲのない佐野史郎、といった感じだろうか。少なくとも美形ではない・・・。
美形ではないけど。
チュンサン(冬ソナのヨン様)と、この映画の主人公のどちらかを選べと言われたら、私は後者を選ぶ。
例え、彼の余命が数ヶ月だとしても。
不治の病を告げられたとき、人はまず驚き、悲しみ、怒り、無気力になり、それからようやっと自らの『死』を受け入れるという。
恐らく、その最終段階に差し掛かってる彼は、淡々と日常を暮らしている。
自分の死んだ後の段取りをゆっくり、ゆっくり、整えながら。
たまに、一人で泣いたり、酒飲んで荒れたりするけど。
でも、基本的には穏やかに、いつも笑って、何でもない日常を過ごしてる。
実はデスですね、あまりに淡々とした画像だったので、僕、最初一回、見ながら寝ちゃったんですよ。
で、「はっ」として起きたら、既に彼のお葬式でエンドロールだったんですよ。
だから、彼が死んでおしまいの映画だってことを知って、再度見直したんですよ。
そしたら。
何でもない1シーン、1シーンにいちいち涙が出た。彼が、どんなに、その「何でもなさ」を大事にしてるのかが伝わってきて。
で、今更のように書きますが、これはラブストーリーで、彼はある日お店(写真屋さん)の常連である女の子と恋に落ちるんです。
でも、好きだって言わないの。口にしないの。病気のことも言わないの。
いつも、穏やかににこにこ笑って、冗談っぽく手を繋いだり、一緒にアイス食べたり。
結局、彼は最後まで自分の想いも病気のことも告げずに、彼女に宛てて「ありがとう」と書いた手紙と彼女の写真を残して逝ってしまいます。
・・・・ううう。あらすじ書きながら泣けてくる私は、馬鹿でしょうか・・・・。
この映画、無駄なシーンありません。
全部、全部、彼の大事な日々であり、かけがえのない時間だから。
思いがけず、すごく素敵な宝物みたいな映画を観ました。
ありがとう、ママン!
確かに、韓国映画、アリ。
しかし、ものすごい美形が出てこないのは何故なんだ、韓国映画。
女の子は毎回、美人が出てるのにね?

  夏休み みんな寺で 修行しろ
                                                紀之一多

【座禅くめ】
月影 : 夏休み中の学生諸君。寺へ行きなさい。そして心静かに生きなさい。
上田 : っていうか、オマエこそ心穏やかに暮らしてくれ、頼ムから。
月影 : 寺は良いよ。心が落ち着くよ。でんぐりがえしもままならないよ。
上田 : 最後の一文だけわからんなぁ。
月影 : 住職が気が向いた時にかき氷を奢ってくれるかも知れないよ。
上田 : 部活の顧問じゃないんだから、住職さんはそんなことしないの!!
月影 : 冬は肉まん。
上田 : だから、部活じゃねっつうの!!
月影 : 腹減ったらほっかほか亭のハンバーグ弁当。
上田 : なまぐさものだあああああああああああああああ!!!駄目だよ!!ハンバーグはどう考えても寺とリンクしないよ!!
月影 : 悟りを開けば、何かが開くよ〜。頭の真ん中、ぱくっと開くよ〜。脳味噌飛び出て死んじゃうよ、ホイ!!
上田 : 死んじゃ駄目だろ!!生きてるうちに開くんだよ悟りは!!しかも頭の真ん中は開きませんから!!
月影 : ええ、ですから安心して寺へ行ってください。
上田 : そんなに憎いのか!!
月影 : 僕ですか?そうですねぇ、僕はどっちかてえと神社のほうが好きですね。
上田 : 聞いてないよ!アンタのことぁ、特に聞いてないよ!
月影 : あ。そういえば、この前、集団で電車に乗ってきたサッカー少年たち・・・。
上田 : ん?
月影 : あの子たち、どっかでもの凄くむごい目に遭ってればいいなぁ〜。
上田 : やらかしたんだ!!ソイツらは何かをやらかしてしまったんだ!!
月影 : 首かじり(妖怪)に首を囓られればいいよね。あ、でも、とても不味くて囓れたもんじゃないか!首かじりにも選ぶ権利があるものね!?
上田 : 怖いよ!目がキラキラしてるよ!!本気だよこの人!!月影さん、人のむごい目を想像してニヘニヘ嗤ってはいけませんよ!!人として!人として!!
月影 : 僕は人じゃないからいいんです。
上田 : ・・・・・・・はい、そうですよね。って、俺、なんで敬語なんだ。
月影 : ナニカの申し子なんですけど。
上田 : 悪の?
月影 : 上田くん、大首(妖怪)って触ってみたくない?
上田 : みたくないよ!!
月影 : ちぃ。(大首の髪の毛に触ると気が狂うと云われています。)
上田 : 妖怪ハラスメントですよ、月影さんっ!!
月影 : ここですか、美味しいハラスを食べさせてくれるのは・・・あ、大将!こりゃどうも!
上田 : グルメレポーターかっ!!
月影 : で、まあ、ナニカの申し子なんですが。お母さんが「なんの申し子なのかは自分で探しなさい」って云うので、今現在探している最中なわけで・・・。
上田 : (だから悪だろって!気付けよ!!)ムズッ。
月影 : ピクッ!
           (おお!静かなる戦い!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流





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