夏休み みんな寺で 修行しろ
紀之一多
【座禅くめ】
月影 : 夏休み中の学生諸君。寺へ行きなさい。そして心静かに生きなさい。
上田 : っていうか、オマエこそ心穏やかに暮らしてくれ、頼ムから。
月影 : 寺は良いよ。心が落ち着くよ。でんぐりがえしもままならないよ。
上田 : 最後の一文だけわからんなぁ。
月影 : 住職が気が向いた時にかき氷を奢ってくれるかも知れないよ。
上田 : 部活の顧問じゃないんだから、住職さんはそんなことしないの!!
月影 : 冬は肉まん。
上田 : だから、部活じゃねっつうの!!
月影 : 腹減ったらほっかほか亭のハンバーグ弁当。
上田 : なまぐさものだあああああああああああああああ!!!駄目だよ!!ハンバーグはどう考えても寺とリンクしないよ!!
月影 : 悟りを開けば、何かが開くよ〜。頭の真ん中、ぱくっと開くよ〜。脳味噌飛び出て死んじゃうよ、ホイ!!
上田 : 死んじゃ駄目だろ!!生きてるうちに開くんだよ悟りは!!しかも頭の真ん中は開きませんから!!
月影 : ええ、ですから安心して寺へ行ってください。
上田 : そんなに憎いのか!!
月影 : 僕ですか?そうですねぇ、僕はどっちかてえと神社のほうが好きですね。
上田 : 聞いてないよ!アンタのことぁ、特に聞いてないよ!
月影 : あ。そういえば、この前、集団で電車に乗ってきたサッカー少年たち・・・。
上田 : ん?
月影 : あの子たち、どっかでもの凄くむごい目に遭ってればいいなぁ〜。
上田 : やらかしたんだ!!ソイツらは何かをやらかしてしまったんだ!!
月影 : 首かじり(妖怪)に首を囓られればいいよね。あ、でも、とても不味くて囓れたもんじゃないか!首かじりにも選ぶ権利があるものね!?
上田 : 怖いよ!目がキラキラしてるよ!!本気だよこの人!!月影さん、人のむごい目を想像してニヘニヘ嗤ってはいけませんよ!!人として!人として!!
月影 : 僕は人じゃないからいいんです。
上田 : ・・・・・・・はい、そうですよね。って、俺、なんで敬語なんだ。
月影 : ナニカの申し子なんですけど。
上田 : 悪の?
月影 : 上田くん、大首(妖怪)って触ってみたくない?
上田 : みたくないよ!!
月影 : ちぃ。(大首の髪の毛に触ると気が狂うと云われています。)
上田 : 妖怪ハラスメントですよ、月影さんっ!!
月影 : ここですか、美味しいハラスを食べさせてくれるのは・・・あ、大将!こりゃどうも!
上田 : グルメレポーターかっ!!
月影 : で、まあ、ナニカの申し子なんですが。お母さんが「なんの申し子なのかは自分で探しなさい」って云うので、今現在探している最中なわけで・・・。
上田 : (だから悪だろって!気付けよ!!)ムズッ。
月影 : ピクッ!
(おお!静かなる戦い!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |