九月 第弐週


  冬じゃない なのにどうして 肌荒れる?
                                                守餌象


  あなたを 好きになったり憎んだりの 20分

                                                舞無舞無

一ヶ月以上続く奥歯付近の歯肉の痛みに耐えかねて、歯医者に行く。3年振りくらいに。

幸い、予約なしでもすぐに受け付けてくれて、早々に診察室へ。
「ちょっと、問診させて下さいね〜」と横に座ったおねーさんが、好みでドキドキする。

ぎゃひー、こんな可愛い子に私の口の中をお見せするなんて・・・・! と煩悶していたら、彼女は歯科衛生士さんで、治療には従事しないのであった。
ほっとしたような、残念なような。細身で小柄の美人ちゃんでした。
受付も美人だったし、ここはそーいうコンセプトで運営されてるんだろうか・・・? と思う。
そしてやって来た先生は、眼鏡の巨漢(男)。さっき、すれ違ったイケメン医師じゃないのかよ、とちょっとがっかりする私。(何しに来てるんだ、コイツは)しかーし! この先生、喋り方とかすっごく丁寧で優しくて、物腰も柔らかだし、話していると、ものすごく・・・・癒される。
先生のお話に依れば、やはりちょこっと奥歯が虫歯になりかかっており、神経が一部死んで、膿になっていると思われるのだが、溜まった膿の出口がないため、いつまでたっても腫れが引かず、私を苦しめておるのだろう、ということでした。
歯医者では、「歯磨きの仕方が悪いんだよね! いつもどうやって磨いてるのさ!?」
と詰問口調で怒られるモノ、と決めてかかっていた私。
あくまで優しい口調を崩さない彼が、天使のように見えました。
「じゃ、ちょっと削りますから。痛かったら、手を挙げて下さいね・・・」
・・・ああ、天使も歯は削るのか(泣)。
でも、大丈夫。アタシは先生を信じているから。ちょっとやそっとの痛みくらい、耐えてみせま・・・。
「アガァッ!!!!」
いきなり神経直撃。手を挙げるより先に、叫んでしまった。(根性なし)
その瞬間、私の脳裏に浮かんだ言葉。
『ゴルァ!!! いきなり、何してくれとんのじゃ、ワリャァァァ!!!!』
「あ、ここ、痛いのね」
「うが、うが(涙目)」
畜生やっぱり嫌いだ歯医者なんて野蛮なんだよ基本的にくっそー顔に騙された・・・
「ごめんね。でも、ちょっとだけ頑張ってみてね?」
パァァァァァァァ・・・!!(心の霧が晴れる音)
「ふぁい、らいじょふでふ!」
「もうちょっとだからね〜」
「あい」
ってな感じで、診療中、痛みを覚えたときには殺意を、謝られ励まされたときには好意を、ものすごいハイペースで行き来した私。
女子高生の恋心だって、こんなに激しく移ろいはすまい。
しかし、お陰様で今晩は穏やかに眠れそうです。ズキズキしな〜い!!!
みなさん、歯は大事にしましょう。
そして、異変があったら、即座に歯医者に行きましょう。
大丈夫! 怖くない!! 最近の歯医者は、怒らない!! みたい、です。
来週も天使に逢いに行ってくるぜぃ!! あの、歯科衛生士のおねーさんもいるといいな!!

  母さんに 黒酢カプセル のまされて・・・
                                                紀之一多

【うへえ】
月影 : ・・・これは愛?
上田 : 愛だよ!愛!だからごくんってするんだよ!!
月影 : 嗚呼!愛って美しい!!モゴモゴ!
上田 : 頬袋に溜めない!!!さっさと飲んじゃなさいッ!!
月影 : ・・・ごくり。
上田 : 偉い!偉いなぁ、星くんは!!
月影 : ・・・云っておくが、僕が今呑み込んだのはプライドだ。捨てる価値もないちっぽけなプライドなんだ!!
上田 : 涙ながらに、猫紛いなことを云われても・・・。
月影 : 何故こうまでしてお酢を摂取せなばならぬのか。だったら僕は酢の物をボールいっぱい喰ったほうがましだ!!
上田 : ・・・・・・・・ボールいっぱいの酢の物。
月影 : グハァ!!!
上田 : 駄目だろ!!想像だけで気持ち悪くなっているじゃないか!!
月影 : 酢をかけたあんかけ焼きそばで手を打たない?
上田 : それメインあんかけ焼きそばじゃないか!!
月影 : 餃子のタレ・・・。
上田 : だからそれは餃子メインだろっつの!!
月影 : 上田くんね、君、一つ聞くけど。
上田 : なんだ?
月影 : お酢ってのは、メインに成りうるものなのかい?
上田 : ・・・ウッ。
月影 : 大体お酢は調味料じゃないか。君は醤油をグビグビ飲むかね!?みりんをカプセルに入れてまで摂取しようと思うのかね!?
上田 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・醤油は、ある。
月影 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんたう(本当の意)か、い?
上田 : ああ、ほんたうさ。
月影 : ・・・・・・・・・・・。聞かせてはくれまいか?君が醤油を飲んだ話を。
上田 : 醤油を1リットル飲んで、100Mダッシュすると死ねると云うので、試してみた。月影:ああ・・・震える仔山羊に「めえって云ってごらん!めえって云ってごらん!」って懇願していた頃だよね・・・。あの頃の君は可哀相なくらい病んでいたよ。でも死んじゃ駄目だ!!どんなに自分に絶望したとしても、死んではいけないんだよ上田くふぅ〜ん。
上田 : 違うわい!!うまい棒を賭けてたんだよ、友達と。この噂が本当だったら、俺に来年の正月に入る友達のお年玉全額が手に入る予定だったんだ。
月影 : ・・・・・・・・君は馬鹿なのかい?近年稀にみる馬鹿者なのかい?
上田 : 煩い!!俺だって恥ずかしいわい!! カーッてなるわい!!ただ、当時の俺は若かった。若くてそして・・・。
月影 : お尻の割れ目にコケが生えていた。
上田 : 生えてネエ!!!勝手に人をコケ持ちにするんじゃない!!
月影 : 僕のお尻の割れ目にはねぇ、羽根が生えてるんだよ。
              (こしょばゆいよね)紀之一多+月影星之介・上田柾流





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