壱月 第壱週


  犬撫でて 猫と転がり 兄貴にひっつく
                                                守餌象


  そうあれは “Nippon”という 異国なの

                                                舞無舞無

・・・観てきました、『SAYURI』。
原作読んでたしね。芸者とかおミズとか、女の人がガッツリ頑張るお話が好きなので。
副題が「Memoirs of a Geisha」な訳ですが、舞台は京都なので正確には『芸妓』なのよぉ・・・?と思う私。
・・・邦画で出来なかったのかな、この話。
日本人キャストで日本語で出来なかったのかな。
さゆり役のチャン・ツイィーは、そりゃ、きれーでしたが、どーしても、どーしても、英語で喋ってるのが気持悪くて。
中でも、どーしても「!?」だったのは、さゆりには同い年の芸妓仲間(工藤夕貴が演じてます)がおるのですが、彼女は劇中で「おカボ」と呼ばれています。(理由:顔が丸くてカボチャに似てるから。・・・美人って残酷ね)無論、字幕には「おカボ」って出ます。出ます、が。私の耳には皆が彼女をこう呼んでるのが聞こえるわけです。
「パンプキ〜ン」と。
「ちょいとおカボちゃん!」は「ヘイ、パンプキン!」です。
・・・萎える〜。すごく萎えるぅぅぅぅ〜。
更に、日本人キャストとして出てる渡辺謙と役所広司の会話がイングリッシュでなされてるのを観ると、もう、まったくもって、訳が分かりません。
ケン&コウジと呼びたくなります。気分は英語の教科書です。
だから、これは日本ではなく“Nippon”という異国なのだと!
たまたま日本に風習が似ているだけのあれなのだと! 思いながら観ていました、最終的には。
原作の翻訳文があまりに見事だったため・・・だいぶ肩透かしです。
うーん。
英語なら全編英語にしたら良いのに。
中途半端に「コンニチハ」とか「オネーサン」とか「ダンナ」とか日本語交えるから、何か妙な感じになるんだよ・・・。
面白かったけどね。なんだかんだと言って、絢爛豪華な世界には弱いモンで。ミシェル・ヨーもコン・リーも、すごく魅力的だったし。
着物の襟を抜きすぎだ! とか、どーしてオフ(お座敷に出てないとき)の時の髪型がすべからく狂女みたいなことになってるのか、とか白すぎ、顔白く塗りすぎですってばよ、とか色々突っ込みましたけど。
ところで、ふと思ったのですが、さゆりが子供の頃から目をつけていた“会長さん”は、大分、ロリコンだと思うのですが、やはりあれが男の夢、ロマンなのでしょうか。(光源氏みたいな?)
ついでに「芸者は男にとって“夜だけの妻”」というモノローグがありましたが、これも男の夢!?
余りに男尊女卑ではないでしょうか・・・?
世界の皆さん、日本はそんな国ではありません・・・!!
そう、あれは、異国です!!!

                                                紀之一多

おやすみ




A Theatrical Campany yakoudou