壱月 第参週


 意識さえ 飛ばしてしまえば 楽だろう

                                                守餌象


  ぶっちゃけて 夜中に一人 ベソをかく

                                                舞無舞無

・・・ぶっちゃけて、と言っても『苦しい心の内』とか『秘めたる思い』とかじゃないですから。
牛乳とお砂糖たっぷり入ったカフェオレですから。
・・・もうねぇ・・・。
自分で自分が情けないですよ。
子供の頃から、液体をあらゆる床にこぼしまくり、「ボンバーガール」の名を欲しいままに(欲しくネェよ!)してきた私ですが、さすがに大人になるにつれて、そういったことからは遠ざかっていたワケなんですよ。
それだけに・・・それだけに・・・。
唖然、呆然。
冗談じゃなく、しばらくその場で固まりましたから。
瞬時に色んなコト考えて、目の前真っ暗になりましたから。
牛乳ですよ、牛乳。
砂糖ですよ、砂糖。
「絶対に自分の家でこぼしたくないモノランキング」を実施したら間違いなく上位10位には入りますよ。(他には、醤油やヨーグルトなんかがヤバイと思います)
片付けた雑巾、間違いなく『捨て』ですよ。
しかも、床に落としてけっ飛ばした、とかならまだ分かるけど、手からコップが滑り落ちたんですよ。
コレ、あり得ないでしょ。
何がどうなってんだか分かんないよ、だって。
泣いても、怒っても、その場にいるのは私一人なわけで、怒りや絶望をどこにぶつけるワケにもいかず、暗く湿った目で黙々と床を拭く、空しさよ。
誰か、オレを叱って。罵って。突っ込んで!!!!
じゅうたんの上じゃなかったことがせめてもの救いですけれども。
・・・いい年して、まだ、こんなことやらかすのか、オレは。
憧れの『スマートな大人』には一体、いつなれるのか。
もしかしてら、一生、こんななのか。
自らの未来に絶望する、夜の10時なのであった。

  極寒に 震える俺の 足下裸足
                                                紀之一多

【足は寒くない】
月影 : 象の足の裏を持つエスパー・・・それが僕さ。
上田 : 一体どこから突っ込めばよいものか・・・!!
月影 : 念力で人の脳が割れます。
上田 : なんて黒い力なんだ!!
月影 : しかしこのガラスのコップは割れません。
上田 : ・・・凄いのか凄くないのかよくわからないな・・・。
月影 : 人の爪は割れます。
上田 : い、痛い!!話を聞いただけでも痛い!!
月影 : しかし窓は割れません。
上田 : ・・・・・・・。
月影 : 歯茎は割れます。しかし皿は割れません。
上田 : 人だ!!人限定なんだ!!なんて残忍な!!
月影 : 人を割ったことはありません。しかし、ユメコとハム市の仲を割ったことはあります・・・。
上田 : ・・・・・・・。
月影 : 人は僕を『別れさせ屋』と呼・・・。
上田 : エスパー関係ねぇええええええええええええええええええ!!!
月影 : じゃあ『寿司屋』と呼ぶ。寿司屋でもないのに・・・。
上田 : あだ名だろソレ!!
月影 : パン屋とお呼び!!
上田 : 命令されてるけど、なんか和む!!パン屋マジック!!
月影 : このパンを喰らうと、眉毛が割れる。
上田 : うわあああああああああああああああ!!こ、怖いいいいいいいいいい・・・・?? ん?怖いか、ソレ?
月影 : 一本の眉毛が全て二股になる。ボン!て。
上田 : こ、怖いな・・・。それ目の前で見たら、スッゴイ怖いな。
月影 : それと同時にまつげも割れる。ボンて。マスカラいらず。
上田 : 得か??それは得なのか!?
月影 : 2時間後にバッサー抜ける。
上田 : やっぱり怖ああああああああああああああいいいいいいいいい!!!!!
月影 : それを逃れたかったら、火ツバメの吐く唾液を集めていらっしゃい・・・。
上田 : また無茶なことを!!
月影 : バカヤロウ!!無茶かルチャかはやってみなけりゃわからないだろう!?
上田 : ルチャって何?
月影 : 一生懸命頑張って!無茶をして!恋して愛して時に涙し!そして巨大ゴリラに喰われるその瞬間に「ああ、僕、馬鹿なことしたな」って・・・。
上田 : 遅おおおおおおおおおおおおいいいいいい!!!!!もう死んじゃうよこりゃ!!時既に遅しとはこのことだよ!!
月影 : そしてそこに僕が颯爽と現れて!!こう上着の内ポケットに手を入れたかと思うと!!・・・・お香典をそっと。
上田 : 助けろよ!!!
       (巨大ゴリラは人を食べる・・・のか?)紀之一多+月影星之介・上田柾流




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