拾弐月 第四週


  さ…さむい… 丸くなって 眠ります
                                                守餌象


  落ち着いて! ちょっとでいいから 落ち着いて!!

                                                舞無舞無

遅ればせながら、インフルエンザの予防接種を受けて参りました。
丈夫だけが取り柄と専らの評判な私なのですが、今年2月に、1週間病み付き、その過信を打ち砕かれる羽目に陥りましたので、自衛手段があるなら、そして、それが金で済むことなら、今年は備えましょうよ、と。(ほんとは、「うーん・・・。注射・・・めんどい・・・」と思っていたのですが、『注射をしない子には今回は役をあげません!』って言われたので・・・ええ、他ならぬ演出さまに・・・)
幸い、家から徒歩5分のところに受け付けてくれる病院があったので、厚着してノコノコと出かけて行きました。
名前を呼ばれて診察室(?)に入ったら、そこにはひょろっとした半白髪のおっちゃんが。
白衣を着ていたので、これがきっとセンセイなのだな、と私が思った瞬間だった。
「○×○▼☆※●△!」
・・・多分、「〜さん、ですね、こんにちは、まぁ、そこにおかけ下さい」みたいなことを言ったんだと思う。・・・聞き取れないのよ、早くて!すんごい早口で!!!
で、まぁ、とにかく座って上着を脱いでみたりする。
「体温が・・・●△××☆なので、問題ないですね、ハイ」
・・・多分、「事前問診の回答には問題ないし、平熱だから受けられます」みたいなことを言ったんだと思う。
「えーと、コレ。これが●●△×※☆●●・・・・で大丈夫です」
・・・多分、これから打たれるワクチンの説明をしてくれたんだと思う。来年の10月27日まで有効だってさ。(自分の誕生日なので覚えてた)
「はい、まくって。○×▼☆☆×○・・・小学生以来?」
・・・多分、「注射を打たれるのは小学生以来なんじゃない?」ってなことを言ってたんだと思う。
とにかく、このセンセイ、セカセカ喋るので、言ってることが8割分からない。
それでも何とか、会話しようと、
「エエ、そうですね、20年・・・ウッ」
・・・私が答えてる最中なのに、センセイは私の腕にブッスリと針を刺した。・・・行動もせっかちだ・・・。センセイ、あたしのお話も聞いて下さい・・・。ヒドイ・・・(涙)。
「お風呂入っていいですよ。じゃ、バンソーコーを・・・」
そこで、ふと。
センセイの動きが止まった。
バンソーコーを手にしたまま、じぃぃっと私の腕を見ている。
嫌〜な間が流れ、ふと脳裏に不吉な想像がよぎる。
・・・あのぉ・・・。・・・まさか、まさかとは思いますが・・・。
「えーと、違うとこから血が出たらごめんね」
ぺたり。
やっぱり・・・注射跡、見失ったんかい! 
オマケに、今、てきとーにバンソーコー張りやがったな、コノヤロ〜!!!
案の定、バンソーコーの位置は、接種位置から2pほどずれていた。
おまけに接種証明書には未来の日付が書かれていた。(私が受けたのは23日。しかし、証明書に記載された日付は24日。嗚呼・・・・)
センセイ・・・いつも、ああなんですか?
僕は予防接種程度だからいいけど、病気の人だったら、不安で仕方ないと思いますよ・・・?
それとも、予防接種程度だったから、あの態度なのか・・・。
謎は深まるばかりである。

  自販機に 100円のまれて 激怒する
                                                紀之一多

【なんて小さい出来事だ・・・!】
月影 : ウルァ!
上田 : コラァ!!自販機に蹴りを入れようとするんじゃない!!自販機だって、オマエが憎くてやってるんじゃないんだぞぉ!!
月影 : フン。上田くんは感じないのかい?この僕に対する恐るべき悪意を・・・!
上田 : 感じないよ。っていうか、自販機にお金のまれるなんてよくあることだろ?俺なんか500円玉のまれたことあるぞ・・・あれ、辛かったなぁほんと。
月影 : その金をコイツが何につかってるのか知っているか?
上田 : え?使うって?
月影 : テメエのおやつ買ってんだよコンニャロウ!!
上田 : おやつって何さ・・・。自販機はモノ喰わないだろ。
月影 : ・・・・・上田くん知らないのかい?コイツの中には人が入ってるんだよ?
上田 : ・・・・・うそだァ〜。
月影 : 本当サ。中からジュース出してんだよ。小さい売店みたいなもんだよ。
上田 : 俺、飲料会社のお兄さんが自販機開けて中にジュース詰めてるの見たことあるぞ。思いっきり機械じゃネェか。
月影 : まぁ大抵のは機械だろうけどね。だけど中にはあるんだよ。こんくらいの小さいオヤジが入った自販機。こまめに点検とかしないと、アッと云う間に棲みつくからね。
上田 : ・・・・・・・・それ人間?
月影 : さァ?オヤジの正体は誰にもわからないのだ。
上田 : なんだよソレ、怖いな!!
月影 : 時々金をのむ他は害ないよ。時々悪いヤツが他の品物出したりするけど・・・大抵はみんなちゃんとジュース出してくれるぞ。
上田 : なんのために自販機に棲むのさ?
月影 : それも不明だな。「ここは駄目」って云うとちゃんと出ていくよ。おかしとかあげれば、もうその自販機には棲みつかない。
上田 : おかし好きなのか・・・・。
月影 : 僕が見たやつは自販機の中を和室っぽくリフォームしていた。僕は閉所恐怖症だから、あんな狭い場所はゴメンだけどな。自販機も昔よりずっと薄くなってるし。
上田 : なんだよリフォームって。凄ェ暮らししてんじゃないか。
月影 : まあまあ、上田くん500円くらいでそうカリカリせずに。
上田 : してねぇよ!!っていうか100円で激怒してたのはオマエだ!!ココロの小さいヤツめ!!
月影 : 何を云っているんだね上田くん。僕のココロは猪苗代湖の大きさだよ?
上田 : それがどんな基準に基づくものなのかを、まずは教えてくれ。
月影 : 上田くん。僕はね、時々こうしてオヤジの棲んでいる自販機を巡っては、お金を入れてあげているんだよ・・・。オヤジは甘いお菓子が大好きだから・・・。
上田 : じゃあオマエ、ワザと・・・?!
月影 : ふふ。そうさ。オヤジもだんだん、数が減ってきてるからなぁ。
上田 : オ、オマエ・・・。(ウルッ)
月影 : な〜んてね。ウソだ、ウルァ!!金返せコンチクショウ!!
上田 : オ、オマエエエエエエエエエエ!!!!!
 (よこっちょに書いてるとこに電話してくださいヨ)紀之一多+月影星之介・上田柾流




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