自販機に 100円のまれて 激怒する
紀之一多
【なんて小さい出来事だ・・・!】
月影 : ウルァ!
上田 : コラァ!!自販機に蹴りを入れようとするんじゃない!!自販機だって、オマエが憎くてやってるんじゃないんだぞぉ!!
月影 : フン。上田くんは感じないのかい?この僕に対する恐るべき悪意を・・・!
上田 : 感じないよ。っていうか、自販機にお金のまれるなんてよくあることだろ?俺なんか500円玉のまれたことあるぞ・・・あれ、辛かったなぁほんと。
月影 : その金をコイツが何につかってるのか知っているか?
上田 : え?使うって?
月影 : テメエのおやつ買ってんだよコンニャロウ!!
上田 : おやつって何さ・・・。自販機はモノ喰わないだろ。
月影 : ・・・・・上田くん知らないのかい?コイツの中には人が入ってるんだよ?
上田 : ・・・・・うそだァ〜。
月影 : 本当サ。中からジュース出してんだよ。小さい売店みたいなもんだよ。
上田 : 俺、飲料会社のお兄さんが自販機開けて中にジュース詰めてるの見たことあるぞ。思いっきり機械じゃネェか。
月影 : まぁ大抵のは機械だろうけどね。だけど中にはあるんだよ。こんくらいの小さいオヤジが入った自販機。こまめに点検とかしないと、アッと云う間に棲みつくからね。
上田 : ・・・・・・・・それ人間?
月影 : さァ?オヤジの正体は誰にもわからないのだ。
上田 : なんだよソレ、怖いな!!
月影 : 時々金をのむ他は害ないよ。時々悪いヤツが他の品物出したりするけど・・・大抵はみんなちゃんとジュース出してくれるぞ。
上田 : なんのために自販機に棲むのさ?
月影 : それも不明だな。「ここは駄目」って云うとちゃんと出ていくよ。おかしとかあげれば、もうその自販機には棲みつかない。
上田 : おかし好きなのか・・・・。
月影 : 僕が見たやつは自販機の中を和室っぽくリフォームしていた。僕は閉所恐怖症だから、あんな狭い場所はゴメンだけどな。自販機も昔よりずっと薄くなってるし。
上田 : なんだよリフォームって。凄ェ暮らししてんじゃないか。
月影 : まあまあ、上田くん500円くらいでそうカリカリせずに。
上田 : してねぇよ!!っていうか100円で激怒してたのはオマエだ!!ココロの小さいヤツめ!!
月影 : 何を云っているんだね上田くん。僕のココロは猪苗代湖の大きさだよ?
上田 : それがどんな基準に基づくものなのかを、まずは教えてくれ。
月影 : 上田くん。僕はね、時々こうしてオヤジの棲んでいる自販機を巡っては、お金を入れてあげているんだよ・・・。オヤジは甘いお菓子が大好きだから・・・。
上田 : じゃあオマエ、ワザと・・・?!
月影 : ふふ。そうさ。オヤジもだんだん、数が減ってきてるからなぁ。
上田 : オ、オマエ・・・。(ウルッ)
月影 : な〜んてね。ウソだ、ウルァ!!金返せコンチクショウ!!
上田 : オ、オマエエエエエエエエエエ!!!!!
(よこっちょに書いてるとこに電話してくださいヨ)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |