風邪ひいて 扁桃腺が 腫れました
紀之一多
【ふ、震える〜】
月影 : の・・・のどが・・・のどが・・・。
上田 : どうしたんだ!?乾いたのか!?そうなんだろう!?
月影 : ・・・・上田くん、君はどうあっても僕が病人であることを認めたくないようだね?
上田 : んなこたぁない。
月影 : いいんだよ、そうやって笑っていれば。僕の扁桃腺が最高潮に腫れて、口からぷくぅっと飛び出して、そのまま僕ごとぷかぷかお空に浮いて飛んで行って行方不明になったその時に、初めて後悔に苛まれるといい。
上田 : それは・・・早く発見されるといいな。四月とはいえ、まだ朝夕は冷えるから。
月影 : ええと・・・ここはこうだろ?それから、そっちにはこの文字を書いてっと。
上田 : ?何してるんだ?
月影 : ああ、上田くん。君、そこの円の真ん中に座ってくれないか?
上田 : ・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?
月影 : 君がそこに座るとね、不思議なことに僕の病気が瞬時にして治っちゃうんだよ。
上田 : 生け贄だああああああああああああああああああああああああ!!!俺を生け贄に何者かと契約して、自らの病気を治す気なんだあああああああああああ!!
月影 : 思えばどうして僕がここからいなくならなきゃならないんだろうね?いなくなるならむしろ君のほうだろうに。
上田 : ・・・オマエ、実はもの凄く怒ってるんじゃ・・・。
月影 : さ、上田くん早くゥ。
上田 : い、嫌ダァ!!はちみつ湯をこさえるから許してくれェ!!!
月影 : ・・・・・・・・・・・・チッ。
上田 : チッって云った!!今、チッって云ったよね!?
月影 : コホコホ。ああ〜、喉が痛い〜。ん?それになんだか頭が・・・。
上田 : ど、どうした!?熱か!?
月影 : んんんん・・・ンゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオ・・・・ッ!!!!
上田 : うおっ!?な、なんだこの地鳴りは!?
月影 : パカ〜ン!!!
上田 : 割れたァ!!頭が割れよったああああああああああああああああああ!!!
月影 : 見て見て〜。頭が痛いと思っていたら、脳味噌に謎の物体Xが突き刺さっていたんだよぉ。
上田 : ヒィィィィ〜脳味噌を見せるなァ〜!!
月影 : これを引っこ抜いて、地面に植えてお水をあげるとね〜、立派な赤松が生えるんだよぉ。
上田 : 赤松!!案外普通だな!!大きくなったら海辺にでも植えかえるがいいさ!!どうでもいいから脳味噌を仕舞えよ〜!!
月影 : 駄目だよぉ。これ無闇に抜くと「ギャ〜」って悲鳴が聞こえて、それ耳にすると死んじゃうんだから。
上田 : そりゃマンゴラドラだろ!!
月影 : マンゴラ松・・・。
上田 : っていうかもうほんと、仕舞って下さい脳味噌。お願いですから・・・。
月影 : エエ〜?もう少しこのままでいようよ〜。ポヨ〜ン。
(良い子は真似しないようにネ)紀之一多+月影星之介・上田柾流 |