伍月 第四週


  ダメですね 今週僕は 使えません

                                                守餌象

  何人が この格好を 見たんだろう・・・

                                                舞無舞無

気付いたら会社の制服のスカートのファスナーが・・・・。
全開でした。
「ぎゃあ」とココロで叫んで慌てて引き上げた午前10時。
ちょっと寝坊して、朝礼に遅れそうで、焦ってたんだよね・・・。
言われてみれば(言われてないが)、確かに更衣室でファスナーを上げた記憶がないわけで・・・。
また、運の悪いことに、今日はストッキングじゃなくて黒ハイソックスだったんですよ・・・。
(因みにこの、制服に黒ストッキング膝小僧丸出し≠ニいうスタイル、昔は、「なんてダサイんだ・・・。絶対に私はやらんぞ」と思っていたのだが、一度やってみたらあまりにも楽なので・・・気付いたらストッキングよりも愛用するようになっていた・・・)
つまりですね・・・。パカーっと空いた隙間から、僕のぱんつが丸見えってことですネ!!!!
誰も見たくネェよ・・・。多分、見た人も嬉しくネェよ・・・。
だけどさ・・・。目撃者ゼロってことは多分、ないと思うんだ。
座り仕事の事務員だから、始業の8時30分から、気付いて叫んだ10時までの1時間30分間、確かに立ち歩くより椅子にいた時間の方が長かったんだけど、更衣室から事務所までの階段とか、後ろから私を追い抜いた人もいたし。
余りに堂々としていたので突っ込めなかったんだろうか。
突っ込んで欲しかったよ、そこは、やはり。
腹まである、肉色のズロース的なモノではなかったことが、救いと言えば救い・・・いや、救われない。(自己欺瞞を試みて失敗)
しかし、立場を変えて、もし、私が誰かのファスナー全開を発見した際、小粋に(相手に恥をかかせないように)それを指摘できるのか? と言われたら・・・出来ない気もする。
現に数年前、事務所でズボンのウェストからヒラヒラと尻尾が出ている人を発見して、「!?」となったが・・・。(因みに正体はトイレットペーパー。よっぽど慌てて出てきたんだね・・・)
教えてあげることができませんでした・・・。ドキドキしながら様子を見ていたら、別の人にサックリ指摘されてました・・・。
あの時はゴメンナサイ・・・。
ふう。
なぁーんか、上手い言い回しがないもんかね、ああいう場合に適切な!
ああ、ズボンのファスナーには「社会の窓が開いてるよ」ってのがありましたね。
関係ないが、たまぁに、うっかり太ったりするとズボンの前ファスナーって自動的に開きませんか・・・? 気付かないうちに下がってる、というか。腹肉の自己主張。
私だけかな。
あああああ〜。それにしても・・・・。
会社の人何人かに「コイツ、ユルイ女だな〜」って思われたのかと思うと、大変に気鬱でございます・・・。
目撃者の皆さん、早く忘れてね・・・。

  階段で 靴下直す 人を蹴る
                                                紀之一多

【蹴っちゃ駄目〜ェ】
月影 : ラッシュ時に階段で立ち止まって靴下を上げてはいけないと云うことを、あの学生的な生き物に何とかして教えてあげたいんだ・・・!!
上田 : 口で云えぃ!!
月影 : 口で「イェイ」?なんの話をしているんだい、君は?
上田 : 誰がノリノリか!!口で教えてあげればよかっただろって話だよ。
月影 : 上田くん、僕は人間だよ?口で押さなくても手を使えば・・・。
上田 : 押す気だ・・・!!なんとかして押す気なんだ・・・!!
月影 : ふぅ。上田くん、僕だって犯罪者にはなりたくない。あからさまに押したりなんかしないさ。こう、鞄がうっかり当たりました的な感じで。
上田 : 感じで、じゃない!!
月影 : 中には夢と希望とオモリ的なものを詰め込んでネ。
上田 : ひとつだけ血なまぐさいものが入っているのですが?
月影 : 夢?
上田 : なんでソコ!?
月影 : 子どものうちは多少は痛い思いをしなければ。僕も小さい頃、トリケラトプスによく噛まれたものでしたよ。
上田 : もう、オマエさ、どっからツッコンでいいかわかんないよ?
月影 : ママン、ママン、もうプテラノを噛んだり致しません・・・!!
上田 : どんな思い出だよ!!何時代の家族だ!!マンモスの肉を喰らえ!!石のお金を使えィ!!
月影 : 上田くん、何か勘違いしていないかい?トリケラとプテラノは、僕がイギリスのようなものに住んでいた頃に飼っていた犬のようなものの名前だよ?
上田 : 「ようなもの」って何だ!?何なんだ!?
月影 : ・・・それは解らない。あの頃のことはとても曖昧で、心の奥底にぼんやりと残っている残り香の如し記憶だから・・・。
上田 : 怖いよ・・・!!オマエの幼少期に一体何があったんだ!?
月影 : いいいいい云いたくなああああいいい!!!云いたくなああああいいいいい!!!
上田 : 取り乱すな!!余計怖いだろ!!
月影 : しかし不思議だ。あの子は一体何故、階段の真ん中なんかで靴下を直そうと思ったのだろうか?後ろから人が押し寄せているのは十分に解っているはずなのに。
上田 : どうしても気になったんだろ。
月影 : まさか、靴下の中にビックリマンシールが入っていることに気付いたのか・・・!?
上田 : ・・・・・・・は?
月影 : 僕がこっそり忍び込ませた・・・。
上田 : オマエが原因かあああああああああああああああああああああああ!!!!
月影 : 云いたくなああいいいいいい!!!云いたくなははははは〜い!!!
上田 : 半分顔笑っちゃってんじゃネェか!!!
月影 : 君の靴下の中にも・・・ほら。
上田 : ハッ!?な、なんだコリャああああ!!!く、靴下の中に、お弁当が入っているううううううううううううううううううううううううう!?!!???
月影 : 会社に持っておゆき。
   (お、お母さあああああああああああんん!!)紀之一多+月影星之介・上田柾流




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