其の五『この世で一番怖いモノ』の巻



 雷が怖いッ。
 地震も火事もオヤジも今んとこ平気だが、雷、コレだけはいけない。
 この前の公演(『Rishou』)では、雷がゴロゴロ鳴る中でも平気な顔してピカピカ光る刀を持っていた勇ましい我だが、本当はあんなこと出来やしないのさ!ああ、ヒサゴに追われていようが、爺さんの形見だろうが、コレがなきゃ勝てないアイテムだろうが関係ネエな!即座にヤブん中ブン投げるぜ!(爆)
 もしオイラが鎧武者だったら「鎧」を脱ぎ捨てて「只の武者」になってやろう。(本当は体に金属を身につけていたほうが、実際落雷に遭った時、表面を電気が通り抜けて体の内部に電気が入り込まないので生存率が高いらしい。)そんなオイラは、カラを脱ぎ捨てたカタツムリのように間が抜けている(ナメクジとどう違うんだ?)。いいんだ、笑ってやってくれ。オイラは何より自分の命が大切だ。
 そう考えると、我はラムちゃん(『うる星やつら』)の友達にはなれないということになる。いや、ダーリンが浮気したからと所構わず電撃を飛ばし、時にクラスメイトすらも巻き添えにする鬼っ娘なんか死んでも友達になんかしたくない。時にラムちゃん、プールの中で放電するのはどうかと思うぞ?高橋留美子作品じゃなければ、おそらく2〜3人死んでるだろうからな。
 ラムちゃんだけではない。あの愛らしい姿で一世を風靡した電気ネズミ、ピカチュウ(『ポケットモンスター』)にも注意せねばなるまい。奴の電撃は10万ボルト、そして時として100万ボルトもの威力を発揮する。・・・怖い。怖すぎるぞピカチュウ!そんなアブナイ電気ネズミは、電力会社で一斉捕獲して発電所で働かせてやる!「ピカチュウ、ピカチュウ」言いながら、汗水垂らして労働するがいいわッ!(なんかちょっと可愛いな)
 しかし我も人の子。つぶらな瞳の可愛いピカチュウに心が揺れる。あのまんまるぽっぺにゾリゾリ頬ずりをしてみたいという誘惑に勝てはしない。そうだ、ゴムだ。ゴムは雷を通さないというではないか。オイラがゴム人間になればいいんだ〜!って、なれるかーーーッ!!(ドカン!)なれるものか、ゴム人間。マサルさんじゃないんだぞ!!ムンフー。
 誰かが昔、「雷の時には銀のスプーンを持ち歩くといい」と言っていた。論理としては「雷が自分に落ちそうになったとき、すかさず身につけていたスプーンを空中へ放り投げれば、雷はそちらに反応して自分ではなく銀のスプーンに落ちる」から安心、ということらしい。いや、わからんではない。わからんではないが、この話、なんか変じゃないか?そもそもそんなコトは本当に可能なんだろうか。検証してみよう。
 『雷鳴轟く昼下がり。
  俺は傘もなく、ずぶ濡れのまま家への道を急いでいた。
  と、その時、空が一層激しく揺れた。
  「ムッ、来る!!」
  俺は直感し、懐に手を入れた。
  俺の予想通り、今まさに雷が俺に向かって落ちてくるではないか!!
  「とおっ!!」
  俺は懐から銀のスプーンを取り出すと、とっさに空中に放り投げた。
  バリバリバリバリバリバリ〜〜〜ッッ!!
  雷は俺を逸れ、見事そのスプーンに命中した。
  「ふう、助かったぜ(汗)」
  こうして俺は無事に家に辿り着きましたとさ。めでたしめでたし。』
 有り得ネエ!!有り得ネエよ、ネエさん!!(誰だよ、ネエさん)だいたいどうして「自分に雷が落ちる」なんて解るんだ。そんなのアメリカはペンタゴンの内部にある(かどうかは解らない)サイキック養成所で泣きながら予知能力の養成でもせん限り無理だろう。さらには、雷が落ちきるよりも素早く銀のスプーンを投げなければならないのだが、コレだって明らかに無理だ。イカヅチよりも早くスプーンを投げる・・・中国奥深くに居るという拳法の達人ロン先生(120歳)の元で5年の修行せねばなるまい。
 一時期密かに懐に銀のスプーンを忍ばせていたオイラだが、そういった諸々の点から考えて「自分には無理!」との結論に達した。これから先もオイラは雷に怯えて生きていくのだ。ラムちゃんもピカチュウも捨て、布団を被って泣きながら震えるのだ。(勿論、電灯、テレビ厳禁なので部屋は薄暗い。)
 夜光堂の関係者にはとても言えやしないが、『Rishou』の公演前日(舞台を作ったり、照明さんと打ち合わせたり、通しをやったり、とにかくとても大切な日。誰か一人遅刻しただけでかなりの反感を食う。しかも俺は演出をやっていたのだ。)の朝、雷が鳴っていたという理由で、本気で「休もう」と思ったものだった・・・。
 そのくらい、雷が怖い。電力会社の皆さん、どうか、空に出現した雷雲をまるまる吸い込むことが出来るような機械を作ってください。

(其の弐の※で『シャンゼリオン』という特撮番組の話をしていた我だが、その数日後に本屋でシャンゼのビジュアルブックが並んでいるのを見つけて驚愕した。「な、なにぃ、コレは・・・コレは俺に買えってことなのか〜〜〜っ!?」。母さん、買ったよ、僕。(笑))

※そういえば、『龍騎』の回で主人公くんの名前を「木戸」と変換していたオイラだが、「城戸」の間違い。ごめんね真司くん!ごめんね、みなさま!

A Theatrical Campany yakoudou