其の五拾弐『空を飛ばせろ!!』の巻 |
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空を自由に飛びたいな〜。 ハイ、ほうちょう〜。 こんばんわ。今日も頭に花が咲いています、ラベンダーチック七海です。(←意味わからん。)もしくはサンダーボルト七海です。(←だからもうイイっつうの!) 昔はよく空を飛ぶ夢を見たものだ。 しかも決して自由に飛べるわけではなく、精神力によっていきなり飛べなくなったりするものだから、寝ているにも関わらずいつもキリキリと力を使っていたものだった。 今でこそミラーワールドで仮面ライダーになりたい僕ではあるが、小学生くらいの頃にはパーマン1号になりたいと思っていた。 いや、正確には「パーマン1号の持っているパーマンセット」が欲しかったのだ。 一見ゴミのようにも見える青い捻れ布をグニグニと指先で擦ると、「ポン!」という音と共にパーマンセットが現れる。 空を飛べる真っ赤なマント。 より遠くまで見え、より遠くの物音まで聞き取れるヘルメット。 仲間と交信出来るバッジ。 そして、「パーマン」といえばこの人の存在なしには成立しなかったであろう。パーマンとなっている間に変わりにもう一人の自分となってくれるコピーロボットだ! 鼻を押すと、押した人そっくりになるコピーロボット。 ドンジャラでは文字通り誰にでもなれるオールマイティーの牌として、非常に僕の役に立ってくれた。 しかしこのコピーロボットが、僕らの小学校生活に大きな影を落とすこととなる・・・。 「パーマンごっこ」。 これが小学生であった我々の中で最もブームとなった遊びだった。 校庭のジャングルジムをミツオ(主人公の名前)の家とし、そこを拠点にパーマンとなって校庭のあちこちで起こる事件を解決していくのだ。おお、素晴らしき子どものなりきり度合い・・・! まずは役決めから始まる。 勿論子ども同志のこと。役決めとはいえオーディションがあるわけではない。対決方法はシンプルにジャンケンで、勝った者から自分の好きな役をとっていくのだ。 やはり先に決まっていくのは主人公であるパーマン1号、それに女の子に人気な星野すみれことパーマン3号だったりする。そしてその後に負けたものは、ぷっくり膨れた寺の息子・パーマン4号や「ウッキーウキウッキー」しか台詞の喋れないオサル・パーマン2号などを渋々選ぶこととなる。 さて、どん尻にひけえしは、噂のコーピーロボットとなるわけだ。 サルでもいい。ふとっちょでもいい。だって自由に動けるんだもの! しかしコピーロボットはそうもいかない。始まったその時から、押し入れと称される場所に入れられ、カクンとクビを垂れて延々座っていなければならないのだ。かくゆう僕もコーピーロボットを演じたことがあったが、あれは辛かった・・・!! 遊び盛りの小学生がジッと座っていなければならないこの辛さ・・・・!!! ミツオが鼻をポチッと押してくれるその時まで、僕は黴臭い押し入れの中でただジッとピクリともせずに待っていなければならないのだ。 俺は北島マヤかっつうの!!! 紅天女を演じるわけでもないのに、何故こんな月影先生バリの特訓を受けねばならぬのか・・・。 しかし小学生も悪魔ではない。 物語が進めば当然パーマンに変身しなければならない時がやってくるわけで、そうすれば僕はジャングルジムの一角から外に出してもらえるというワケなのだ。 ポチ。 指で鼻をグニャリと押される。 ウインインインインインイン・・・・・。 こうして僕はミツオとしてのわずかな人生を生きることとなるのだ。 が、しか〜し!! そこで油断は禁物だ。禁物なのだ・・・! パーマンたちは事件を解決するためにみんなで広い校庭へと旅立っていく・・・。そして僕は・・・・ただ一人、ジャングルジムに取り残されるのだ。例え自由に動けたとしても僕はパーマンではない。本物のミツオの留守を守るしがない偽物なのだ。ミツオの家であるジャングルジムから出るわけには行かないのだ。 おお、なんと残酷な・・・世知辛い役割なのだ、コピーロボットよ・・・! ジャングルジムのてっぺんからパーマンたちが校庭を走り回っている様をただぼんやりと見つめるしかないなんて・・・。 やがて本物のミツオが帰ってくれば、また鼻を押されて元に戻る。顔のない、ただの人形に。そして押し入れに入れられるのだ。 グハア!!これ以上に悲しい遊びがあろうか?否、無い!!(反語) なんだか書いてて悲しくなってきちまったぜ、俺ぁ。不二子不二雄先生も酷なキャラを設定してくださる。 そんなワケで、幼き日のパーマンごっこは僕らのココロに深い影を落とした。 しかしあの日の僕らは、間違いなくパーマンに憧れていたのだ。 2階の窓からひょいっと出ていく様を、何度夢に見たことだろう。 タケコプターだって勿論あったらイイなあと思うけど、でもやっぱり真っ赤なマントのほうがカッコイイぜ。正体が分からないところも謎めいてていいじゃないか。誰があの口うるさいパーコがトップアイドル・星野すみれだと思う?ただの小学生ミツオも、マントを羽織ってヘルメットをつければ立派な正義の味方だ。 窓の縁をポンと蹴って空に飛び立っていく・・・小学生の頃の僕は、確かに『パーマン』になりたかった・・・。 (その後小学生高学年の僕はヒーロー戦隊モノにハマリ・・・そして今では『龍騎』に・・・・って進歩ネエな!!未だに街中で鏡を見ると「あ。ミラーワールド」と思ってしまう僕なのでありました。僕のカバンにはいつでも蓮のデッキが入っています。(爆)) |