其の七『今、七海が密かに気に入っている役者さん・津田寛治さん編』の巻



 う〜ん、津田さんが気になる。
 一番最初に津田さんが気になりだしたのは、たぶん『たのしい幼稚園』。知る人ぞ知るワイルド系のほほん昼ドラだった。(っていうか勤め人のオイラ。なんで昼ドラに詳しいかは言えやしないのだ。)津田さんはアフリカから引っ越してきた家族のダディ(お父さん)役だった。パッチリ二重のアーモンド型(しかも黒目がち)の目を持つ男にとことん弱いオイラは、毎回、マミィ(お母さん)役・高岡早紀もそっちのけで、津田さんの笑顔に心をほくほくさせながら見ていた覚えがある。そして「こんな可愛いお父さんが居ていいのか!?いや、よくない!!」とかワケのわからん寝言を叫んでいたものだった。う〜ん、懐かしいなあ。
 次に津田さんを目にしたのは、何を隠そう、映画『模倣犯』である。そう、スケートボーイズの頃から現在に至るまで、オイラが「最も目の保養になる男」と公言してはばからないSMAP中居正広の主演作だ。(何かに引き寄せられるようにふらふらと、私はこの映画を十数回見てしまった。)中居演じるピースの共犯・栗橋浩美として、真っ青なマフラーも眩しい津田さんがスクリーンに映し出された。この浩美役の津田さんのキャラはかなり強烈で、妙に巻き舌な、ぐるぐると絡みつくような口調も、いつもなにかを見据えているしっとりと湿った目線も、なにげにオイラの好みだった。浩美が友人の高井和明(藤井隆)に向かって放った「オマエの頭はナルトか?」の一言は、私の中で永遠の名台詞として心に刻まれている。(いや、こればっかりは現物を聞いてもらうしかない。私の真似でよかったら忠実に再現してみせるので電話してください。)
 この津田寛治という役者さんは、本当に色んなキャラクターバリエーションを持っている人だ。演じるキャラクターによって受ける印象がまったく違う。ナチュラルに優しいお父さん役はソフトな安らぎ感触を与えてくれるし、ちょっとばかしイッちまった犯罪者役は、は虫類のようにヒタヒタと絡みつく強烈なインパクトを刻んでくれる。かと思えば、今私が最もハマッている『仮面ライダー龍騎』で、オールバックのお茶目な編集長大久保としてコミカルなキャラを見せてくれたりなんかして。イヤ、本当に、前髪をあげるだけでこんなに印象の違う人はそうそういないだろう。時々、この人ホントにおんなじ人なのかなあ、と思うことがある。
 今私が最もハマッている津田さんキャラは、ドラマ『科捜研の女』に出てきた引きこもりの男性・粕谷亨役である。ぱらりと真っ直ぐに垂れた前髪、薄いレンズがはまった眼鏡の奥でオドオドと揺れる瞳、少しだけ高めなトーンの弱々しい幼い口調・・・難点は引きこもってるワリにこんがり焼けた小麦色の肌だが(笑)そこは勘弁しようじゃないか!決してヒョロヒョロではない体つきなのに、その印象はとことん小さく弱々しい。神経質そうに銀縁の眼鏡を指で押し上げる仕草。ポカンと口を開けて望遠鏡を覗く姿。ガタガタとふるえながら部屋の隅に身を縮める様子。目撃してしまった事件を自分の中の恐怖と戦いながら思い出すシーンの表情や、事件解決後に自分の殻に入ってしまろうとするところを励まされ「心の中で何かが変わった(もしくは変えようとしている)」時の表情は、まさに絶品。思わずこっちが口をポカンと開けて「可愛い・・・」と呟いてしまった。
 マニアックなようだが、津田さんの唇が好きだ。もちろん目も好きだが、それ以上に唇の形が綺麗でドキドキする。私自身が上下ともまったくおんなじ厚さのポッチャリ唇なので、上唇が微妙に下よりも薄くて綺麗な山形を描いている津田さんの唇が羨ましくてしょーがない。
 時には豚の背油のように濃く、時にはケーキのスポンジのようにやわらかく、時には屋根裏にじっと潜んでいたヤモリの目のようにジットリと、時には人によって手折られる直前のタンポポの茎のように儚く繊細に、津田さんは私の目を愉しませてくれる。
 個人的には前髪をまっすぐに額におとした、ちょっと弱々しい繊細な感じのキャラクターが一番好きだな。もっともっといろんな役を見てみたい。
 津田寛治氏、今の七海のイチオシです。


(『ぼくが地球を救う』最終回見ました。大ちゃん、復活おめでとうッ!まさか大ちゃんが××のスパイだったなんて・・・(見てない人には秘密よッ)。そういえば友作がセンシティブでいられる時間は57分だったね。失礼しました!最近、七海は映画も見てないくせに、『龍騎』のメイキングビデオを買ってしまいました。映画は「最終回先行映画化」ってことで・・・なんだかとても怖くて見に行けない。ビデオも勿論封印中です。今は今の状況を愉しんでいたいなあ・・・。)   

A Theatrical Campany yakoudou