其之九拾悟『必殺!耳掻き五人衆』の巻



 おお・・・・なんということだ。
 目の前に並べられている数々の耳掃除グッズたちよ・・・。
 君たちはいったいいつ僕の元に集まってきたのだい?

@竹の耳掻き→→→→
固い触感でゴリゴリと耳壁を削る特攻隊長。しかしその熱い性格から、時折鼓膜付近までツッコみ、僕を「ハウチャぁ!」と叫ばせることもある。痒い場所にピタリとハマル頼もしいヤツである。
漫画で云えば、「べらんめい」調の熱きリーダーであろう。
Aゴムの耳掻き→→→
竹の耳掻きとは対極に位置するソフト耳掻き、それがヤツだ。竹の耳掻きでは「ハウチャぁ!」と叫んでしまうデリケートゾーンも、コイツのソフトさならば余裕のクリア。ゴムの感触で優しく柔らかくがモットーのゴム耳掻きは、漫画で云えば、グループに一人は存在する「ですます」調キャラである。
Bスクリュー耳掻き→
ヨーロッパ生まれ、三連のスクリューで耳壁を効率良く動き回る耳掻き界の論理派。小さなヘッドで小回り自在、三連耳掻きで広範囲をクリアするコイツは、漫画で云えば眼鏡カチャリの生真面目お坊ちゃまであろう。
C光る耳掻き→→→→
耳の中を明るく照らす光る耳掻き。コイツはもうはっきり云ってイロモノである。漫画で云えば、ムードメーカーのお調子者であること間違いナシである。
D綿棒→→→→→→→
最後のシメに綿棒君。耳の中でクルリと回せば、ふんわり感触でお掃除完了。このふんわり感、漫画で云えば異世界から来た喋るフワフワ生き物(犬・猫型)で異議ナシ!


 ざっと種類わけしただけでもコレだけある。
 しかも竹の耳掻きなんか、もうホントどっかの土産物売場で見かける度に無計画この上なく購入するもんだから、ちょっとしたコレクション扱いだ。
 梵天がついたものは勿論のこと、木彫りのフクロウや、ちりめんの犬や、ガラスの猫や、動かす度にチリリと鳴る鈴や、果てはニコニコ笑ったお爺ちゃんがくっついているものすらある。ジジイ、何笑ってんだ!いや、別に笑っちょってもいいけども。ジジイが笑っていようと泣いていようと、僕の耳掻きにはなんら関係がないのだ。
 光る耳掻き!
 意味無し!!
 一人暮らしになんら意味無し、光る耳掻き!!
 僕が自らの耳を掻いているその時、僕の耳の奥でひとりペカペカ光っている。ねえ、虚しくないの?そんな人生?みたいな存在、それが彼である。
 収納されていた箱の説明書をよくよく読んでみたら、『お母様へ。お子様の耳掃除に最適です』と書かれていた・・・。そうか、やはり相手あってこその光る耳掻きか・・・!僕は間違っていた。一人暮らしなのに光る耳掻きを喜び、半ば浮き足立ちながら購入してしまった。なんて恥ずかしい・・・恥ずかしい人間なんだ・・・・!!
 しかし新しい耳掻きに出会えば、思わず手にとってしまうのが耳掻き人のサガ。
 最近は耳掻きの先端にカメラが着いていて、自らの耳の中を覗きながら耳掃除が出来るという、「いや〜、それはちょっとグロくないッスか?」みたいな商品も売られているようで、是非とも一度は体験してみたいものだと密かに思っている。
 僕は季節に関係なく中耳炎にかかりやすい体質、いやさ耳質である。
 梅雨時期なんかは鼓膜にカビを発生させて、耳鼻科にお世話になるのだが、先生から「よく掃除された耳ですね〜」とお言葉を戴く。
 「そりゃそうさ!!
  アンタ、俺ぁ耳には金と時間かけちょるけえのお!!」
 気持ちよく笑ってガッツポーズでも決めたいところだが、今、なんせ僕は鼓膜のカビをバキュームで吸ってもらっている最中。
 鼓膜の近くでバキュームがシュゴココココココと鳴る気持ち悪さに鳥肌を立てながら、曖昧にニヤリと笑ってみせるのであった。
 治療が終わると、塗り薬を処方される。
 そしてそれを耳の中に塗る為のなが〜〜い綿棒も・・・・!!
 長いアーム、そして通常の綿棒よりも小さいヘッド。
 ウウ、これは・・・・これは是非とも僕の『耳掻きコレクション』に加えたい一品だ!
 そう思って、薬局に行く度に探して回っているのだが、一向に発見することが出来ない。
 僕みたいな愚かな耳掻きストには見つけだすことが出来ないのだろうか・・・!!
 是非とも皆様、なが〜〜い綿棒、見つけた方はご一報あれ!!
 僕は今日も耳を掻く。
 数々の耳掻きコレクションをズラリ並べて。
 それが、僕の幸せ。


(今、NHKで『不思議の海のナディア』再放送やってます!いや〜懐かしい!!僕が中学校の頃ですよ。もう見ることはないだろうと思っていたので大変嬉しいです。エーコー君も元気そうで!いやあ、良かった!本当に!このまま勢いで『アニメ三銃士』もやってくれないものでしょうか。劇場版ももう一回見たいぞ!!)