| 其之壱百壱『ふとある時間のお利口さん』の巻 |
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先日、我がハハから「明美はお利口さんなんだから、わかってますよね〜ぇ?」とのお言葉を戴いた。 お利口さん・・・一体何年ぶりに聞く言葉であろうか。 留守電に吹き込まれていたそのメッセージを、よりによって起き抜けに聞いてしまった午前7時50分の僕は、ベッドの上でただただ口をポカンと開けて脱力する他なかったのだった。 危なかった。もし『今日の占いカウントダウン』の声で我に帰らなかったら、あのまま口からヨダレを垂らして夕方までそこに座っていたかも知れない。 人を忘我の境地に追い込む怖るべき言葉『お利口さん』・・・・。 なんて、なんて怖ろしいンだッ!! 君よ! 既にいい歳をした君よ! 「んな阿呆な」と思うなら、一度お母さんに「お利口さんねえ」と云われて見るが良い!!脳髄が破壊されるような衝撃の後、耳から脳味噌とワケのわからん汁がモンスコモンスコ出そうになるんだぞ。ビックリすんぞ、本当に。 きっと僕のハハは、僕の精神年齢とお話をしていたに違いない。 僕がときたま妖怪さんや妖精さんとお話をしているように、ハハにはきっと三つ編みをして真っ白な麦わら帽子をかぶっている幼稚園児の僕が見えていたのだ。 だって28歳に「お利口さん」はないだろう、「お利口さん」は・・・。 永遠の親子関係を如実にした、とある日の脱力系出来事であった。 * ある日、仕事場に行ってみると、仔猫がいた。 片手で持ち上げられるくらい小さな仔猫が「み〜」とか云いながら、段ボールの中に入ってやがったのだ。 一匹は茶色に焦げ茶のシマシマ。 もう一匹は真っ黒け。 君はもう知っての通り、僕は「猫のいた部屋の解る猫探偵ニャー(猫アレルギーの持ち主)」である。たちまち瞼は重くなり、目の端っこからジワジワと痒みが襲ってくる。んんんん〜っ・・・・、コリャ、たっ、たまら〜〜〜〜んんん!!! 僕は相変わらず僕を見上げて「み〜」と鳴いている仔猫をムンズと掴みあげ・・・・、 @頭からガブリと食べた。 A尻尾からチュウチュウ吸った。 C「猫アレルギーなのでどっかよかしてもいいですか?」と冷静に対処した。 ・・・・ワケではなく、「ネコやァー!!」と叫びながら熱い抱擁を交わしたのであった。 「淋しかったんだな!そんなにみぃみぃ鳴いてるもんな!!」 もう駄目だ、この人は完全に妄想に呑まれている。 「うう、わしも思わず涙が・・・」 ってそりゃアレルギーじゃ!!アンタが猫アレルギーである為の涙なんじゃ! しっかりせえ、オイラよ!! 「うへへへ、お腹が膨れておるのぅ、お主ぃ」 しかしその時の僕は、もう仔猫のもふもふと膨れたお腹に夢中であった。きっと今朝飲んだ真っ白ミルクがたんまり入っているのだろう。指できゅうと押すと、小さな口からぺんぽよほんとミルクが出てくるような感じだ。 んん〜、こりゃ堪ラん!! 赤ちゃんてえのはなんでこうも人の脳髄を溶かしていくのだろうか。 腫れ上がる目で遠くを見つめながら、胸に仔猫を抱え佇む業務開始5分前のオイラ。 小さな爪をTシャツに引っかけ、「み〜み〜」鳴く様に、「いやあ、もう猫が離してくれなくてェ〜」とデレデレ笑う僕は、エロ親父の如き理由で危うくタイムカードを押しそこねるところであった。 怖るべし、仔猫ニャー!! (里親を募集中だった猫らは、その日ドナドナと新飼い主に貰われていきました。) * 今年も27時間テレビ(フジ)と共に夜を過ごした僕は、ヒィヒィ笑いっぱなしのまま朝を迎え、午前5時20分に渾身の「大嵐浩太郎(『笑う犬』でお馴染み内村さん演じる時代劇役者キャラ・「まいていこう」が口癖)」コールで最高潮に達していた。 まさか・・・・まさか、こんな朝の早い時間に大嵐さんを見ることが出来ようとは!! 「おおあ〜らしっ!!おおあ〜らしっ!!」 最早テンションは深夜並み。 外からはもう光が射し込み、ちゅんちゅことスズメも鳴いているというのに、我が家は未だ夜のとばりに包まれている。 まさに「眠らない家・七海家」の宴は、芝居の練習の為家を出る11時30分まで続いた。 (芸人さんの多彩さと云い、テレ朝とのコラボレーションと云い、今回の27時間テレビは文句なく面白かった。いや、参った。参りました。) * お父さんがパチンコで勝ったとかでお洋服を買ってくれた。 さらになんでもないけどお母さんもお洋服を買ってくれた。 この間、 「今、200円のTシャツ(無論サンキブランド)着てるんじゃ!」 と自慢げに語ったのが効いているのだろうか。 荷物を受け取った今、午後8時37分・・・・。 (関東に台風がやってきた時、合羽を着込んでチャリンコ30分飛ばして出社した僕は、気密性の高い合羽のおかげで外だけではなく、合羽の中味までビショビショだった。こんなことなら素直に雨に曝されれば良かった・・・!!そして着替えを持っていってて良かった・・・・!!) |