| 其之壱百壱拾蜂『無謀夜』の巻 |
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「うまいものが喰いたいなあ」 と、思ったので「お肉喰いにいっていい?」と聞いたら「いいよ」と云うので仕事帰りにふらりと仙台に行くことにした。 明日9時から練習なのに・・・、オイラ、きっと気がふれていたに違いない。 「10時くらいになるよ」と云ったら、「じゃあみんな集めとくよ」と云うので、こりゃ行くしかないなあと思い、ふらりと新幹線に乗り込んだ。 仕事帰りだろうか、疲れた顔の灰色のサラリーマンがグウグウ眠っている。 オイラはと云えば、お肉をたくさん喰らうためにお腹をグウグウ鳴らしながら、奥歯を噛み締めて目を瞑る。 駅について表に出ると、息がハァと白かった。 ギュギュ〜ンとやってきた車に乗り込むと「今年はまだ雪降らないンスよ〜」と若造君がエヘラと笑う。 マンションにつくとみんながきっと仕事帰りにそのまま寄ったんだろうなみたいな格好で忙しく働いていた。 「ウゥ〜ン、どおしたのよぉいきなりぃ」 仙台在住オカマちゃんが一発目でガツンとオイラを抱きしめる。 っていうかソレもう男のチカラッスから・・・!ボキボキボキ。グハァ。 「オウ!!者ども座れィ!!肉を焼くぞゥ!!」 「ぬあ〜。腹減ったあ〜」 待たせてスマン!しかしオイラも既に腹減って腹減って腹減ってなんかもう気持ち悪くなってきてる感じだゲロゲロゲロゲロ。 ジュウ、と焼かれるお牛様。 たちまちいい匂いが広がり、オイラたちの口にも唾が広がる。 もうなんかいっそローレライの声すらも聞こえてきそうな荒波だドップ〜ン。 「コイツは仙台生まれでありましょうな?!」と問えば、「アタシがデパートのお肉売場まで行って見繕って来たんだから間違いナシよ!」と真っ赤なルージュの姉御が胸を叩く。ええ、その赤いスーツがアナタの生き様を如実に現していますとも・・・。 お兄やん連中は既に「焼酎は水だ〜!」とか叫びながら、アルコールの瓶をペコペコ空けている。 その頭を「肉に酒なんか邪道だ〜!」と叫びながらペコペコ踏むと、「じゃあオマエは甘いモノを飲みなさい」とヤクルトを渡される。どうだ、この混沌たる世界。 肉を喰らいながらみんなでエヘエヘ笑っていると、「雑炊作るけど喰う人〜」という声が聞こえたので、一斉に「はいはいはいは〜い!!」と挙手する。「こりゃあ土鍋だなあ」と家主は頭をボリボリ掻きながら台所に消え、全員で雑炊を喰えることになった輩はみんなして「雑炊だッ、雑炊だッ」とひとしきり小躍りする。 ああ、幸せだなあ。 「じゃあ待ってる間、TRPGする?」とか眼鏡のGMが云ったが、「駄目だ〜。それやったら5日は帰れなくなる〜」と悶える。 結局リアルヌギヌギ麻雀で「ぬ、が、せ!ぬ、が、せ!」とかコールしている内に、湯気がホカホカあがった卵雑炊が出来上がってくる。「沢庵いらねえよな〜?」とか聞くので、「くれ〜!」と叫ぶとまっキッキの沢庵が出てきた。 「いつ買ったかわかんね〜」という沢庵と共に、雑炊をズズズと啜ると何故かみんな無口になった。 「うめ〜」 「うめ〜」 「うめ〜けどあち〜」 ホコホコと云う口からも湯気が立ち上る。 「もうすぐクリスマス来てお正月だな〜」とか云うと、「ブラックサンタが来るぞ〜」とか云ってヒゲニイやんケケケと笑う。「ブラックサンタなんだよ〜?」と聞けば、「首のない七面鳥とか持ってくんだよ〜」と云う。あちこちから「七面鳥ならいいじゃネェか!!」と笑いながらのツッコミ。 「じゃあ帰んよ〜」と云う頃には、もう深夜真っ直中で、みんなアチコチに転がっている。オカマネエやん、アミタイツからなんかスッゴイもの出てますから!「お金が貯まったら取るのよ〜」とか云うけど、じゃあ取るまではちゃんと責任持って仕舞ってて下さいよ。(笑) 「またね〜」なんちゅわれて、家主の車に乗ると、みんな当然のように乗り込んできた。 「なにしてんだよ〜」とか云うと、「ふらりとディズニーランドに寄って帰るんだ〜」とか云う。「お金あんのか〜?」と聞くと「家主が凄い金額パチンコで当てた〜」とか云う。ならいっか。 結局、馬鹿みたいに「不幸しりとり」とかしてゲラゲラ笑いながら5時間の旅。 途中のサービスエリアで「誰が一番エロくフランクフルトを食べられるか」とか勝負をするが、みんな途中でゲヘゲヘ笑いはじめたので勝者ナシ。 夜が明ける頃に家について、「じゃあディズニーランド行くよ〜。スターツアーズで寝てくる〜」と手を振りながらホントにディズニーランドに向けて去っていく。 さらば友よ。 あの丁度良く出来上がった人々がミッキーに延髄蹴りをかまさないかどうかが、今んとこ一番の心配。 さて、いつもの生活に帰ろう、と、玄関のドアを開けた。 (徹夜で遊ぶなんて無謀だな〜と思うけど、よくよく考えたらオイラも徹夜で練習行きじゃね〜か、と思いました。) |