| 其之壱百弐拾醐『8万円で思い出買えます』の巻 |
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僕の通っていた高校がなくなるらしい。 僕の出身地である宮城県では、昔から「○○高校(男子校)」と「○○女子校」に別れているのが当たり前だった。 いやあ、懐かしいナァ。 わざわざ制服を着たまま行った男子校の文化祭。たまたま見た出し物は、すね毛ジョリジョリの女装大会だったっけ・・・。 しかしこれからは宮城県内の男子校女子校を、共学に変えていくのだそうだ。 やはり東京方面を意識しているのか?そうなのか宮城県!? それがどうこうと云うわけではないが、女子校OGである僕の実家に葉書が来た。 「あけみぃ〜。あのね、女子校から葉書が来たのよ。女子校が無くなるからってなんか買いますかって。8万ですって。どうしますか?お電話してください。」 ハハの残した留守電は、なんだかワケがわからなかった。 買う?8万? 一体何をサ? ボロ校舎の木片かい?それとも僕が毎日のように喰っていた購買部のハムチーズトーストかい?(あれはもう一回食べたいなァ) 今流行の詐欺にせよ、本当に女子校から来たものにせよ、8万は高すぎるだろう。 コイツはガツンと云ってやらにゃあならんわい、とハハに電話をかけた。 「お母さん間違えちゃった」 ハハはエヘヘと笑った。 「あのね、お父さんに見てもらったら、80000っていうのは通し番号なんだって。本当はね、アルバムとかCDとか合わせて4千円なんだって」 おか〜さ〜ん! をぉかぁ〜すぁ〜んん!! おお、神よ。 何故よりによって僕の通し番号をよりによって切りよい数になすったんで?? 天然ハハ発生による「自ら詐欺」。危うく8万振り込むところだった・・・。 実際は野口先生4枚で買える「さよなら女子校グッズ」は、校歌の入ったCDやら、思ひ出の校舎等のアルバムなどのセットだった。 「いる〜?」 とハハに聞かれ、僕はオトコらしく答えた。 「いらん!!」 校歌とか思い出せん!!(キッパリ) 自習中の教室を抜けてコンビニにジャンプを買いに行ったこととかは思い出せるが!! 社会の時間に「ロードス島戦記」読んでたこととかも思い出せるが!! 雪道2時間かけて学校行ったけど休校になったこととかも思い出してもいいと思っているが!? さらにはマラソン大会のコースが県道を走る為みんな排気ガスにやられてたとかも思い出しても良かろうか!? 高校っちゅうのは、もう、なんちゅうか、学校に対する愛着とか云うよりも、自分が高校生であった時の時間に対するもののほうにこだわりがあるような気がする。 制服を着てて、周りに友達がいりゃあ、もうソコが高校という磁場が出来るような・・・。 そんな気がするのだ。 だから僕はなんにもいらない。 その思い出を忘れちまったらそれはその時だ。 「お金で買えない何か、プライスレス」の心意気だ。(笑) 学校を一日サボり、チャリンコで何処までも遠くに行ったあの日・・・。 友達の家に試験勉強しにいくと偽り、「高校生ウルトラクイズ」の予選に出掛けたあの日・・・。 友達と本屋で怖い本を立ち読みしていたら、うっかりナニカを連れて帰ってしまい、一晩中腕が痛かったあの日・・・。 アア〜、懐かしいナァ。 学校関係ネエしな・・・!! (僕の通っていた高校のすぐ横は農業試験場で、冬ともなると常に吹きッさらしの為、よくチャリンコが横風に煽られてヨレヨレいました。もの凄いアイスバ〜ンの上でも平気でチャリンコで走る女子高生たちは、よくスリップして通学中に車に接触していました。かくいう僕も、横からチャンリコに体当たりをかまされたことがあります。いやあ、命がけだったなあ!冬場の通学!) |