| 其之壱百弐拾宮『食事をしながら読まないほうがいいですよ』の巻 |
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僕の友達に『秘技!ガラスの仮面!』という持ち芸のある者がいる。 何のことはない。 白目を剥いたまま「マヤ!怖い子!」と叫ぶだけなのだが、目と同時に開きッ放しになる口とか、ヒクヒク痙攣する下瞼とかがなかなかの怖ろしさを醸し出す必殺芸だ。 誰がどう見てもそれは霊にとり憑かれた青年Bなのだが、本人は姫川亜弓、小指をピンと立てて口に当てれば月影千草だと云い張っている。 しかし彼も既にいい大人だ。 そろそろ誰かが、『ガラスの仮面』は漫画なのだということを教えてあげねばなるまい。 そしてあの「クワッ!」という顔は、本当に白目になっているわけではない(ハズだ)ということを・・・。 男性モノ売場でパーカーを見ていた時のことだ。 隣にズズイとやってきたオバちゃんは、開口一発こう云った。 「コレ、オンナが着てエエの?」 は? 「な。コレ、オンナが着てもエエの?」 オバちゃんはパーカーをムンズと掴み、僕にズズイと近づいてくる。 ・・・・大変なことになった。 このオバチャンの話しかけている相手は、十中八九僕だ。 突然、僕とオバちゃんの周りだけがスポットライトで抜かれたような気持ちになる。 落ち着け七海、ここで応ずれば一言が20分越しの長話になることは必至。しかし、ここで何か答えなければ、オバちゃんはパーカーをムンズと掴んだまま何処までも僕を追いかけてくるに違いない・・・!! 出現!オバちゃん妖怪「オンナが着てもエエの?(←名前)」!! ええい!ままよ!! 僕は出来うる限りオバちゃんと目を合わせないようにしながら、震える声で答えた。 「パーカーだから、構わないんじゃないッスかね・・・・」 「・・・・・・・・・・あっそ」 あっそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!???? オバちゃんはパーカーをポイっと放り投げると、そのまま何事もなかったかのように立ち去った。 僕の後ろをすり抜ける際に、手にした荷物をケツに当てて行くことも忘れない。 おおおお、怖るべしオバちゃ〜ん。 オバチャンが放り投げたパーカーを手にしてみれば、薄ピンクの地にニカッと笑ったサルがカラフルにプリントされていた・・・・。 道の真ん中でモリモリウンチをしている犬を見た。 飼い主は犬の後ろ側に回り、ニョロリと出たてのソイツをスコップで受け止めている。 そういえば犬の生態に詳しい夜光堂の吉田さんにこんな話を聞いたことがある。 「犬は必ず人に背を向けてウンチをする」と・・・。 「ウンチをするときに人に顔を見られるのを嫌がるのだ」と・・・。 吉田さんはそれはそれは凛々しい顔をして、犬とウンチの関連性についてその後2時間語り尽くしたものだった。 (そして僕は寝ていたものだった・・・) ならば、この僕。 まさにウンチ中の犬の真っ正面からズカズカと歩くこの僕が、ウンチ中の犬の目をジッと見つめたら・・・一体どうなるというのか・・・!! 僕は顔をつくった。 とびっきり二枚目の顔で、犬に近づく。 ウンチ中の犬の瞳と・・・僕の瞳が交差する。 犬は見ている。 僕を見ている。 その瞬間、僕は、ミッチーばりの微笑みを唇の端に浮かべた・・・!! 時間にしてみればほんの2秒か3秒であったろう。 僕がズカズカと犬の横を通り抜けていったその直後・・・。 「あら?リリちゃん!?どうしたの!?」 結論。 犬はウンチ中に見つめられると・・・・・止まる。(何が!?) (ドラえもんの声優陣が卒業・・・ということで、久々にドラえもんを見てみたら、なんだかホロリと泣けてしまいました。僕が真っ赤なランドセルを背負っていたあの頃から、ずぅ〜っとその声で聞き慣れていたものだから、急にポンと「次から声が変わるよ〜」と云われてもなんだか信じられない気がします。ああ〜なんだか、一つの時代が終わるんだなぁ〜、と思いつつ聞いていたら、それぞれの声に声優さんたちの「このキャラが好きだ〜」という心が感じられて大変ジンとしました。ありがとう!!ドラえもん!!) |