| 其之壱百檎拾『チワワ襲来』の巻 |
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チワワが来たぞ〜!! チワワが来たんだぞ〜!! 我が家(DS内七海家「花鶏」)にトライカラーのチワワ「うみ」がやって来た。 七海さんちの「うみ」ちゃんと云えば聞こえがいいが、実際この名前を漢字で書くと「芋味」、つまりは「七海さんちのイモ味チワワ」ということになる。 「卯味」でも良かったのだが、「ウサギ味」ともなれば、食糧難の際に「わたしを食べてく〜だ〜さ〜いぃ〜」などと云いながら焚き火にダイブしそうなので却下とする。 イモは小さい。 花鶏の先住者、キリリとしているかと思えばその実どこかぼんやりしている黒犬・蓮はおそらく気付かずにイモを踏み、元気が取り柄の赤犬・真司は足下に注意がいかずにイモを蹴っ飛ばすに違いない。 そのくらい小さい。 (チワワよ、強く生きよ・・・!) 涙ながらにチワワを放つ。 しかしチワワは強かった。 ぽちぽちぽちと歩いて行って・・・群れる柴犬たちの足下へ!!おお、チワワよ。自らデンジャラスゾーンに足を踏み入れるとは、無理無茶無謀の三無主義とはこのことか。 そして見つめる。 あのでっかい目で、ただひたすら柴犬たちを見つめている。 おおっ真司(赤犬)、さりげなく無視! 目線を逸らして・・・「おおっと、そうそう。こっちで地面を掘る予定があったんだよな・・・」などと呟きながら窓辺へ向かう。 おおっと? チワワ追う・・・か? 追ったあああああああああああああああああああああああああああああ!!!ジッと真司を見つめたまま、横にピッタリつけての伴走状態だああああああああああああ!!! あんよを細かく動かしながら、真司の横にピッタリつけている!! これはまさに、近すぎるストーカー。 チワワ、真司を執拗に追う!真司、方向転換!!チワワをかわすも・・・再び横につけられたァ!!真司、目線の位置を高めにキープ。明らかに気付いているのに、チワワの存在を完全否定!完全否定であります!! 「・・・あれ〜?チワワ見えるな〜・・・。疲れてんのかな〜・・・」と、世にも奇妙な物語の主人公が一度は陥る現実逃避に持ち込んだ模様。 そしてそこに黒犬・蓮が・・・ダイブウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!! チワワ、足下掬われ「キャウン!」と叫ぶ。 チワワ、執拗なストーキングの報いがこんなところに!! 「部屋に突然他の生き物が現れる」という、「実は生き別れの兄弟がいました」的な衝撃経験も二度目の蓮は、突然現れたチワワを前にテンション高し! いや、この黒犬の場合、このちっさい生き物をオモチャかなんかと勘違いしている可能性もある。 Kー1選手の如く、執拗にチワワの足を狙い地面に転がす。 さては格闘家か蓮よ・・・。 一方、チワワのストーキングから解放された真司は、 「いやあ、ビックリしやしたぜ旦那ァ〜。さっき、チワワが見えちまいやしてね。いや、あっしの気のせいだと思いやすけど、肝の冷える思いをしやしたぜ〜」 などと云いながら僕のもとへ駆け寄る。 元気が取り柄の真司も、さすがにこの初めての経験に若干我を忘れ気味だ。 「ほらほらほら〜、こんなに毛が逆だっちまいましたぜ〜。撫でておくんなさいよ、旦那ァ〜!旦那ァ〜!」 と、はふはふ云いながらケツを振る。 「ああ〜、そりゃ大変だったねェ〜」と真司を撫でてやっているその間にも、画面の端を黒い影ふたつが「ハッハッハッハッハッハ!」と不気味な息づかいと共に見え隠れ。 こ、怖い・・・。怖いぞ、黒犬〜ズ。 今でこそ(芋味襲来から2週間)、ようやく真司もイモのことを現実の生き物として認識したようだが、蓮と散歩から帰ってくると未だにチワワが赤犬をストーキングしていて微笑ましい。 キノコやサッカーボールなどの転がるオモチャが好きな蓮は、このちっさい犬型の動くオモチャを溺愛しており、なにかと云うとチワワの足を狙ってダイブしている。 赤犬と黒犬は相変わらず仲良しで、お互いのケツの匂いを嗅ぎ合う大人のつき合いを展開中。 芋味は花鶏とその一味に怯えることもなく、着実に「あ〜、やっぱ我が家が一番」雰囲気に落ち着きつつある。 これで、DS内の三頭の枠が全て埋まった。 記念すべき七海一味の勢揃いの夜、犬らは無添加フードをモシャモシャ喰い、僕はと云えばホタテ貝ヒモをただひたすらにしゃぶるのであった・・・。 (チワワを連れて帰るにあたって、どうしても泣き声をチェックしたかった僕は、ケンネルでターゲットのチワワ(のちの芋味)を1時間30分にわたってストーキング。なかなか鳴かない「愛情豊か」なチワワに「鳴け・・・鳴け・・・」と低音で迫った。もしやと思うが、イモのストーキングは僕の影響なのだろうか・・・。「フッ、馬鹿な」(←車のCMの佐藤浩市風に。しばらく僕の中でこの台詞が流行りました。)) |