| 其之壱百檎拾武『インフルエンザ予防接種物語〜二の腕モニモニジジイ〜』の巻 |
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今年もやってきた。 あの季節だ。 インフルエンザ予防注射の季節なのだ!!(ドッパ〜ン) あのワクチンとかなんとか云う輩がワシを救うのだ。 去年は集団予防接種にどえらい風邪をひき、後に一人シヨシヨと個人病院に行った僕であるが、今年はなんとかココロと体を奮い立たせ集団予防接種に潜り込むことが出来たのだ。 午前10時50分。 問診票を持ち、近くにある外科にホテホテと出掛ける。 驚くなかれ!! 「先生が忙しいから」というだけの理由で、なんと僕たち通いの予防接種なのである! 「だったら俺たちだって仕事が忙シィんだよコンニャロウ!!」と思わないでもないが、なんせ会社にタダで受けさせてもらう身だ。 そこのところはゴクリと何かを呑み込むこととする。 ギィィィィィィ・・・・。 怖ろしく古いその外科の扉を開く。 そこに待っていたのは・・・!! ジジイであった。 「ウヘヘ〜」と何故か笑ったままのジジイが白衣を着て立っている。 ちょっと待てよ。 確認したほうがいいんじゃないか!? 「え?あなた、医者の人ですよね!?」って勇気持って聞いたほうがいいじゃないか!? 話に聞くところによれば、名の知れた外科医なのだそうだが・・・そうだがしかし・・・パッと出会いのこのジジイに命を預けられるかと云われれば・・・隣にもしチンパンジーのパン君がいたら、うっかりそっちに命を預けてしまいそうな勢いだ。 ジェームスもいるぞ、ワン!! しかし僕は雇われ労働者・・・。 テメエの財布が傷まぬ代わりに、この恐怖に耐えねばならぬのか・・・ッ!! 「ええい!!殺せィ!!」 ど〜んと問診票を差し出す。 ジジイ、チラ見。 え!?っつうかそれだけ!? チラ見ですよね!?先生、今、チラ見のみですよね?! 僕、二週間前くらいにけっこうな規模の風邪をひいてまして、二日間に渡って熱が38度を越えたんですぜ!? 今日も、あまりの忙しさに頭痛が酷くて洗面所で立てなくなり、風呂場と洗面所の段差に約40分間哀川翔座りで過ごしたんですぜ!?目がチカチカするにも関わらず、ちょっと翔さんの真似とかして楽しんだりしてたんですぜィ!? それを伝えるべく一生懸命書いた問診票を、ジジイ、貴様チラ見か!? 朱香だったらタマゴ入ったカゴ逆さにされて踏まれてたところだぞコンチクショウ!! 目つきの悪い鳥のワンピース着せて「臨月ですの」ってクルクル回してもいいんだぞ、このヤロウ!! しかしジジイの手が僕の腕にかかる・・・。 そして・・・。 そのまま・・・。 モニモニモニモニモニモニモニモニ・・・・。 って、何揉んでんだコンニャロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!! ジジイ!! 俺の二の腕を両手でモニモニ揉むんじゃネェ!! 「いやハァ。患者年寄りばっかだから・・・ネェ?」 ネェ?って何だよ!! 俺はお肉か!?美味しいタレを揉み込むお肉なのか!?夜光堂の人にだってこんだけ二の腕揉まれたことネェぞ!? くそう・・・。「俺にインフルエンザ予防接種を打つ予定の医者」でさえなければ、このままカカトを見舞ってやるものを・・・ッ!!でなきゃアレだ、皮掴んでギューンて伸ばしてやるわい!! ジジイはひとしきり僕の腕を揉んだ後、腕のとある場所に狙いを定め、ブスリと一発! 「だいじょうぶだにぃ?痛くないにぃ?」 痛ェよ!! 「ここは痛くないんだよ〜。痛くないとこに刺してんだよ〜」 だから痛ェって云ってんじゃねぇかジジイ!! そこ、アレだよ!なんていうか微妙だよ!!痛点かる〜く掠ってる感があるんだよ!! ジジイはワクチンをちゅちゅちゅ〜いと注入すると、白いぺったんを貼り、「はい、よく揉んでぇ〜」と云いながら去っていった。 も、揉む!? インフルエンザの予防接種をするだに思うが、この「揉む」「揉まない」はどっちが正しいのだろうか? 個人で行ったハイテク先生は「揉まなくていいです!」と云いきっていたハズだ。 僕はしばらく考えた後、ハイテク先生を教えを守り、そのまま揉まずに帰路についた。 だって、僕の二の腕を嬉しそうにモニモニ揉むジジイだもの!! モニモニジジイだものォ!! 毎年なにかっつうと「猛威をふるう」インフルエンザ。皆様も早めに予防接種を受けたほうがよろしかろう!!(カッコウ) (必須!!) |