| 其之壱百檎拾屋『双子〜右腕石灰物語〜』の巻 |
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長らくお休みいただいた。(ベベン) ここ二週間、僕が『趣味の小部屋』も放ったまま一体何をしていたかと云われれば・・・それは『双子の石灰と戦っていた』のである!!(ババ〜ン) かかってこいヤー!!イデデデデ!! その痛みは、ある日突然やって来た。 い・・・痛いッ!!右肩周辺がおもむろに痛い!!痛すぎてちょっと日本語変でべそ! 本当に何の前触れもなくその怒濤の痛みはやってきて、そして20分後には右腕を動かすことも出来なくなるほどになったのである。 その痛さたるや、息をするにも響いて痛し、横にもなればさらに痛し。 結局その夜は眠ることも叶わずに、シヨシヨとしょぼくれながら「HEY、ジョ〜ジ〜ィ、僕のお腹を見てくれYO〜。こんなにボヨボヨになっちまったYO〜」と八の字眉毛で大袈裟に困ってみせるジョンの姿を見つめていた。 ジョンよ。 貴様の悩みなど、今俺の感じている痛みに比べればどうと云うことはない。 「普通の腹筋は腰に負担がかかるんだYOネ」とか甘っちょろいこと云ってねぇで、しっかり腹筋しやがれコンチクショウ!! その後も、絨毯にジャムをこぼしたの、台所汚れが酷いのと、何かと泣き言ばかり云うジョンと夜を明かし、次の日僕はいよいよもって整形外科に行く決心を固めた。 整形外科。 内科歴の長い僕と云えど、この領域は初めてで緊張する。 「あうあう」と云いながら椅子に座った僕の腕をゴリゴリと触った先生は、開口一発こう云った。 「石灰ですね」 「・・・・・・・・せ、せっかい?」 「ここ、出来てますね。ハイ。じゃまずレントゲンとって。それから、ね」 早い・・・!!まずいぞ、俺。整形外科のスピードに明らかに乗り遅れている。 その後、レントゲン室にてヨーカドーモデルばりのポーズでパチリと二枚。先生、それを見て曰く。 「ハイ、ここ。肩の骨のちょうど横ね。これ、石灰出来てます。二個ね。これとこれ、で、二個。おっきいね。じゃ、注射しましょ」 二個・・・。双子・・・。えっ!?注射って何!?(やはり乗り遅れている) レントゲンで見た僕の肩の骨の横には、確かに「君なんでこんなとこ来ちゃったの?」的な影がふたつ。ちょうど『i』の文字みたいに、並んでいる。 嘆いても仕方ないので、とりあえず僕の体の中に潜んでいるソイツらをニア・メロと名付ける。 治療室に呼ばれた僕を待っていたのは、何故か緊張の面持ちの看護士さん2人と、何故かひとり飄々とした院長先生であった。 「はい、注射します。これから薬入れて、炎症を抑えますからね。痛いけどガマンしようね。」 「お・・・押忍!」 ズブゥ・・・!! 「グ、グハああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 かつてこれほどの痛みを感じたことがあっただろうか!?否!!非ず!!! 痛い!!痛いなんてもんじゃない!!もうなんかわけがわからん!!! 痛い場所にクリティカルをくらった僕は、流石に黙って耐えられず「先生、これ痛いッスね!?これぁ相当キますネ!?エエ!?先生、コレ・・・!!」と、ワケのわからない叫びを連発だ。 しかし流石院長、冷静に一発。 「はい、チカラ抜いてェ〜」 って抜けるか!!これはアレだ、人間の恐怖に対する筋肉の収縮的な何かだ!!松岡修造ですら、苦しかったあのウインブルドンを思い出す暇もあるまい!! 痛点直撃の一発をくらった僕は、針を抜かれた後は廃人の如し。 そんな廃人に向かって先生はこう云う。 「はい、手、あげてみて」 先生・・・。ヒヒヒ、そんな、わしゃ5pも腕のあがらない石灰持ちですぜ?双子の母ですぜ?腕なんかあがるわけが・・・。 「あ!!あがったァ!?先生、あがりましたぜ!?」 マジックを見た客の如し己のリアクションに恥ずかしさを感じつつも、こりゃ驚かずにいられまい。麻酔のような成分も入っているらしく、痛みもウソのように引いていく。 その後、リハビリ室に誘われた僕は、腕をあげたりさげたりされながら、「痛いです〜。そこは痛いです〜。夜眠れないです〜。はい〜。次の土曜日ならだいじょうぶです〜。」と朦朧とした意識の中次回のリハビリの約束をとりつけ家路についた。 動かした後は流石に痛みがぶりかえしたものの、次の日には痛みが引いていた。 怖るべし整形外科!! 腕はまだ完全にはあがらず、捻ったり、重いものを持ったり出来ないものの、リハビリのかいあって上手にお洋服を着られるまでに回復した。 僕が『趣味の小部屋』をお休みした背景には、実はこうした事件が巻起こっていたのである。 ああ、石灰・・・ッ!! 皆様も十分お気をつけめされ。 万が一石灰の反乱に襲われた際には、是非ともわたくしのこの一言を思い出し悶えて戴きたい。 ズバリ。 『石灰治療の注射は痛い』。 (まったく酷い目に遭いました。まだリハビリ中です。最近、炎症が一段落したらしく、冷やす治療から温める治療に移行したのですが、ホットパット(温か〜い何かを肩に当てる治療)が気持ちいい!!眠り誘うその気持ちよさが忘れられず、レンジでチンするユタポン肩・首用を購入。自宅でも寝る前に肩を温めています。早いとこ完全回復して刀を振りたいものです。) |