其之壱百鹿拾質『誕生日inどうぶつの森』の巻



 誕生日がやってきた。
 西の民が無言で太巻きを喰らい、全国の人々が何もない空間に向けて豆をまき散らし、哀れ鬼は行くあてもなく我が家で人生ゲームに興じる・・・。
 そんな日に、我はもぺっと生まれたのであった。
 折しも雪の降る寒い日・・・そう、その日は冬の終わりの一日であった。
 僕が「・・・」(僕は泣かない赤子でした。先生にケツを叩かれたのです。)と生まれたその日の朝に、日課である赤かぶの世話の為『どうぶつの森』へ行ってみれば、家の前でジェーンの襲撃に遭う。
 「りつぽんちゃん。おたんじょうびおめでとう」
 おお・・・!ジェーンちゃんよ、君は僕を襲撃に来たのではなかったのか・・・!!なんとなくソレっぽいキャラだったから、ムチをフリフリチーパッパなのかと思った・・・。(なんのこっちゃ)
 「はい、これ、むらのぜんいんからよ」
 設定を平仮名表示にしているのでなんとなく読みにくいが、人よ友よ、我慢してくれ。
 なんとなく平仮名表示のほうが可愛いのだ・・・!!(漢字が読めないわけではないのだ・・・!!)
 ジェーンちゃんが差し出したのは、誕生日ケーキだった。
 「ぬぅ・・・!!」
 ・・・・・おおぅ・・・・一体なんなのだこの胸のときめきは。真っ青なアイシャドーを入れている猫に誕生日ケーキを貰う・・・予想外に嬉しい出来事ではないか。
 出来れば大好きなビンタ君(半目の黒白猫)に戴きたいものだが、まったくもって時期の悪いことにビンタ君は風邪ひき真っ直中。毎日薬を飲ませては、恩を売ってどうこうなろうと画策中である。風邪が治るまではお家で療養してもらわねば。
 「ねぇ、りつぽんちゃん、うれしい?」
 ジェーンよ。
 貴様、俺の何なのだ!!アンタ、あの子の何なのさ!?
 お水の女のような口調に憤りつつも、「ああ、うれしいサ」と答えれば、ジェーンちゃんご機嫌でスタコラと去っていく。
 そんなジェーンも、僕の誕生日の翌々日他の村に引っ越されました。(爆)
 ジェーンよ、貴様俺に気があったのではないのかッ!!(僕のキャラは男の子)所詮は畜生の考えること・・・人間である僕にははかりきれぬものよ・・・・。
 さて、誕生日である。
 村のウチの前に設置してある郵便受けを覗けば、住人たちからのプレゼントがカッカッカッカッカ!!!と詰め込まれている。
 村のどうぶつたちからバースデーメッセージと共に、様々な家具や壁紙絨毯のプレゼント・・・!
 「な・・・なんて温かいんだどうぶつの森!!ありがとう!!みんなありがとう!!!」
 涙ながらに叫びつつ、売却。
 みんなの温かい気持ち・・・即座に金になりました。
 ええ、これで借金も返せます。(家をデカクしているので常にローン地獄)
 ありがとうみんな!!
 こうして僕は人でなしのレッテルを貼られつつ、今日ものうのうと『どうぶつの森』で生きていくのであった。
 その後、餌をやるために喋らぬ犬(DS内在住)のもとへ向かえば、「わんわんわんわ〜ん」と、僕の誕生日などなんら関係なく「撫でれ!」と頭を差し出すのであった。
 ええい畜生め。
 僕の誕生日くらい、ちょっとした舞いでも披露せえよ。
 誕生日記念ご飯として無添加フードとミルクを与えれば、「カッカッカッカ!!コッコッコッコ!!」と無心で喰らい、ふぁ〜と遊び始める。
 犬はマイペースであった。
 こうして、僕の誕生日は、人間の友達よりも先にどうぶつの友達からプレゼントを貰うという予想外な出来事から始まったのだ・・・。


(その後人間の友達から誕生日プレゼントをもらいましたが、売らずにとってあります。夜光堂の吉田君に午後4時20分に生まれたことを告げたら、律儀に4時20分にメールしてきやがりました。さすがA型・・・!!(僕もA型ですがバッタもんなので))