| 其之壱百八拾壱『豆になりたかった子ども』の巻 |
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先日、ウチのチワワ(DS内在中)がオイタをした。 このコウマンチキなチワワをぎゃふんと云わすべく『里親に渡す』を選択。 きゅーんきゅーんと悲しそうな顔で訴えるチワワに、「いいかい、チワワ。今度アタイの手を囓ったら里親に渡しちまうよォ!!」と一喝。 無事お行儀のよくなったチワワを見て満足したと・・・いう話を友人にしたところ、「オマエ・・・なぜそんなに大人げないんだ?もうちょっと心広く生きて行かねばならんよ?年金貰えんよ?」とコメントされる。 しかしそんなことを僕に云えるのは本当に心の広い人間だけであって、貴様のような、ぶつかってきて一言もなかったサッカー少年のユニフォームの襟元に、マツ○ヨのシールを貼り付けるような心の狭い生き物に、そんなことは云われたくないのである。 しかも、わざわざ追いかけていってまでこっそり貼り付けてくるような貴様にな・・・!! (そのせいで彼は乗ろうと思っていた電車に乗り遅れたそうです。) 「いいじゃないか!!マツ○ヨブランドならば彼も満足であろうて!!フリーキックの際に敵チームから、『ポイントカードはお持ちですかあ〜!』と聞かれ赤っ恥をかけばよかろうてェ!!」 こ、ココロ狭ッ!! 「そう云うな。本当はこう肩をぐわっと掴んで、『社会のマナーも守れないようじゃ、サッカーの選手として先が知れている。オマエは、ただの、サラリーマンに、なるん・・・・ダッ!』と云ってやりたいところをグッと我慢したんだぞ」 うむ。 未来明るき小学生に、その言葉はあまりに辛かろう。 僕が幼稚園の頃、『自分の将来の夢を貼り絵で表現する』という課題が出された。 「・・・・・・・・・・」 困った。 僕には幼稚園年長現在、自分の将来を見通す力など存在していなかったのだ。 しまった、どうすれば・・・。 周りの子どもたちが、野球選手だの宇宙飛行士だのケーキ屋だの花屋だのと夢を画用紙に貼り付けている中、ただ一人僕だけが真っ白な画用紙を見つめている。 いっそ、そのまま何も貼り付けていない画用紙を指しだし、 「全ての可能性に通じている・・・それが俺の未来!!」 と叫んでも良かったのだが、それは先生が許してはくれまい。 いっそ子どもであるという特性を生かし、小さい丸を一個貼り付けて、 「将来の夢は・・・・豆です。出来れば・・・コーヒー豆で・・・」 と、ワケわからんことを云って逃れようか。 しかし、数時間後にハハが先生の部屋に呼ばれているに違いない。 小さな丸が貼られた画用紙を前に、先生とハハの間に重苦しい空気が流れる。 「先生・・・これは?」 「豆です。正確にはコーヒー豆です。」 「はぁ。で、この豆が何か?」 「明美ちゃんが、将来豆になりたい、と・・・」 「は?」 「明美ちゃんの将来の夢は、コーヒー豆になることなんだそうです。ええ・・・あの、それだけ、なんですけど・・・ね」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・豆、ですか」 「ええ、正確にはコーヒー豆、です」 「まめ・・・」 「まめ・・・」 駄目だ。 ハハに余計な心配はかけられない。 手のなくなった僕は、とりあえず自分が大きくなったであろう姿を画面一杯に貼り付けた。 人物を大きく表現し背景を消すことにより、状況を曖昧にするのだ!! よし!!いける!! 「せんせ〜、できましたぁ〜」 「あら、これは・・・大きくなった明美ちゃんかな〜?」 「うん!」 「で、これは何をしてるところなのかな〜?」 ・・・・・・・・・・しまった・・・・・・・・。 「え、え〜・・・と」 「このお洋服は・・・もしかしてエプロンかしら?」 いえ、ワンピースです。 「は、はい。」 「ということは・・・これ、もしかして?」 「はい!ようちえんのせんせいです!!!」 神よ!! わたくし、ウソをついてしまいましたァ!! こうして僕は、口から出任せを吐くようになったのです・・・。 (最近、調整豆乳のココア味が気に入っており毎日飲んでいます。あれはうまい!うまいが腹を下す!・・・どうすればいいんですか・・・) |