| 其之壱百八拾糸『小型扇風機の逆襲』の巻 |
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小さな扇風機を買った。 吉田美千子ことよちさんが、家でビュンビュンと扇風機を回してるのをみて羨ましくなったのである。 何処にでも取り付けられるデカクリップタイプのもので、今はタンスのへりにくっついてぶおんぶおん生暖かい風を振りまいている。 思えば涼しい風吹く北に住んでいた頃には、冷房など無用の長物であり、扇風機をぶおんぶおん回して夏を過ごしていたものだった。 懐かしい・・・。 懐かしいのでとりあえずアレをやってみる。 「アアアアアアアアアアアアア・・・・!!」 うむ。 やはり扇風機と云えば、「回る羽根の前で変な声を出す」に限るな。 よし、次は何か台詞を云ってみよう。 「愚民どもよォ!!ひれ伏せぇぇいえぇぇいえぇいえぃ〜!!!」 うむ。 なかなか決まっておった。 なんちゅうか、誘拐犯の電話みたいな声であった。 冷房代を節約すべく、家中どこに行くにもこの小型扇風機を連れていく。 テレビを見ながらご飯を食べる際にはレンジ台に装着!!ブイイン!! 趣味の小部屋の原稿を書く際にはデスクに装着!!ブワオン!! 洗面台で朝の身支度をする際には化粧台に装着!!グイイン!! 無論トイレの中にも持ち込む!! 風を浴びつつ心地よいトイレタイムの実行である!! その際にはどこにも装着出来る場所がないため、自らで本体を支えながらの送風だ!! うぬう。 なかなか使い勝手が良いではないか、この小型扇風機と云うヤツは。 何故もっと前に導入しなかったのか悔やむばかりである。 しかし、愛して止まないそんな扇風機に痛手を喰らう時がやってきたのだ・・・。 それはある日の夜。 あまりの寝苦しさに、僕はとうとう禁断のエアコンリモコンに手をかけた。 すまない、扇風機よ・・・。 座っている間はともかくとして、僕が長〜く寝そべってしまうと、既に君のカバー出来る範疇ではない。 しかも、健康のため寝ている間は風を直接体に当てることが出来ないので、扇風機はっただなんにもない空間に向かってただただ風を吐いているだけなのだ。 そんなことでこの熱帯夜が乗り切れると思ぉてくわァ!! ええい、ままよ!! 「ピッ」 ・・・・ふわああああああ〜、さすがエアコン・・・一気に部屋の空気が涼しくなっていく。 「ご、極楽じゃあ・・・。極楽様が来おったんじゃあぁ〜!!」 テンションのあがった僕は思わず足をブンと振り上げた。 ガッ!! 「グハァ!!」 扇風機を止めるために開けていたタンスの引き出しの底に足をぶつける。 ゴン!! 「ギハァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 そして無情にも、その衝撃で外れた小型扇風機は僕の足の骨んとこを直撃したのであった・・・・。 せ、扇風機よ・・・!! (映画『DEATH NOTE』を見ました。色んな意味で面白かったです。11月に公開される後編も是非とも見ようと思います。コミックスももうすぐ最終巻。余談ですが、デスノの中で僕の好きなキャラはメロの仲間マットです・・・。ええ、2〜3コマ出てくりゃいいほうな彼です・・・エエ。) |